カルダノ(Cardano,ADA)とは? 将来性と特徴が5分でわかる

2022年9月23日に大幅アップグレード「Vasil HFC」を行い、さらに10月からは国内の人気取引所「Bitbank」で上場され、大きな話題となっているカルダノ(ADA、エイダ)。
もともとホルダーではなかった方の中にも「今後の期待を込めて思わず買っちゃった」「上場前に情報を集めたい!」という方も少なくないかもしれません。
そこで本記事では、「とりあえず買ってみたけど、ADA(エイダ)ってどういう暗号通貨なの?」という方に向けて、手っ取り早くカルダノとADAが理解できるポイントを超ざっくりお伝えします。

ビットコインやイーサリアムを超える「第3世代の暗号通貨」

カルダノを一言で説明すると「第3世代の暗号通貨」です。
これは、「ビットコイン(第1世代)とイーサリアム(第2世代)の次の暗号通貨」という意味です。
これまで「ビットコイン、イーサリアムを超える」と銘打たれたコインが数知れず登場しては消えていましたが、なぜカルダノは今もその人気を保持しているのでしょうか?

その理由は「BTCとETHの問題を解決するソリューションを提案し、次々と実装している」ためです。
ビットコインとイーサリアムはそれぞれ暗号通貨の中でトップクラスの人気を誇り、投資対象として盤石に見えますが、それぞれ技術的・構造的な問題点が指摘されており、解決の糸口は見えていません。
そんな中、カルダノは現状の暗号通貨の問題点を学術的に明らかにし、その解決策を学術的に解決できることを証明し続けている、現状の業界において唯一無二のプロジェクトだと期待されているのです。

カルダノの真髄を説明する前に、まずはビットコインとイーサリアムの特徴と問題点を整理してみましょう。

ビットコイン(Bitcoin)の特徴とその問題点とは?


【特徴】

・ブロックチェーンを活用し堅牢なセキュリティを持つ初の分散型資産。
P2P&オープンソースで、誰でもブロックチェーンに参加できる。
・発行量に上限があり、増加することができない。
【問題点】
・マシンパワーで運営者が決まる(PoW)ため、権力が集中化しつつある。
・消費電力がインフレし、一国の年間消費電力に匹敵するほどに悪化。
・送金速度が遅く、世界中の取引に対応できない。
・トランザクションにプログラムを追加できず、数字の移動しかできない。

ビットコインは世界で初めて成功した暗号通貨であり、人の手から離れ、完全に自立したシステムだけで通貨の発行・取引を世界で初めて成功させた暗号通貨です。
「マイニングプール」として、取引システムに参加することは誰にでも可能ですが、システム自体に介入して不正を行うことは極めて難しい、安全性の高さが特徴です。
ブロックチェーンの元祖として世界的に人気となっている一方で、「CPUパワーが強ければ強いほど運営権が持てる」システム(PoW)によって、世界中でマシンパワー競争が勃発しました。それにより、一部の巨大組織しか参入できない集中化や、無尽蔵の消費電力の高騰といった問題が指摘されています(消費電力は、国家の年間消費電力と同程度)。
また、世界規模での利用を想定していない設計のため、利用者の増加に伴い送金遅延が起こることも問題視されています。

またビットコインは、取引を作成する会計モデルにおいてUTxOモデルを採用しており、その技術的な限界から「トランザクションにプログラムを追加できない」という弱みがあります。後述のイーサリアムの大きな特徴であるスマートコントラクトを実装することができないため、その機能は「堅牢なデータ保持力」と「送受信」のみに限定されてしまいます。

イーサリアム(Ethereum)の特徴と問題点とは?

【特徴】
・スマートコントラクトの実装。
・カスタムトークンが作成できる。
・運営プロトコルは「ロックあり」のPoS。
【問題点】
・膨大な取引量が発生すると速度が遅る上に送金料が高騰する。
・ステーキングは32ETH必要。
・マシンパワーに左右されない決済システム(PoS)の導入。
・2022年9月にPoSへ移行するも、「期限未定のロック」がかる。
・送金の際に正確な手数料が予測できない。
・発行量に制限がなくインフレが起こる可能性がある。
・将来的な運営方針が不透明。

イーサリアムは、2013年に大学生だったビタリック・ブテリン氏が考案した暗号通貨モデルを、ギャビン・ウッド氏が学術的な整理を加えたものをベースとして開発されました。
その大きな特徴は、「決済の条件設定」を加え、特定条件を満たした場合に自動的に決済を行う「スマートコントラクト Smart contract」が盛り込まれている点です。
この機能の応用し、イーサリアム上に「任意の条件があるトークン」である「カスタムトークン」を生み出すことを可能にしています(ERC-20)。カスタムトークンの登場により、比較的容易に暗号通貨を発行することが可能になり、これまでで実に数千種類の新通貨が生まれたり、NFTやDEXなどのさまざまサービスの基軸となり、時価総額においてビットコインに次ぐ人気を誇る、非常に強固な地位を築いています。

しかし、そのイーサリアムにもいくつかの問題も指摘されています。

1つは「スケーラビリティ」の問題。イーサリアムでは、プログラムを取引に組み込むため、ビットコインが採用したUTxOではなく「アカウントベースモデル」という会計モデルを採用しています。
このアカウントベースモデルは、取引の際に大きなマシンパワーを使用するため、膨大な取引量に対応することができないという弱点があります。さらに、取引の優先度がオークション形式で決まるため、価格が高騰時には送金詰まり送金手数料の暴騰といった問題が起きることがあります。
DeFi市場の原動力ともなっているイーサリアムですが、人気が高まれば高まるほど弱点が露見してしまう、というジレンマを抱えているのです。
(参考:coinpost「イーサリアム・ロンドンハードフォークによる影響とは|Orkid 寄稿」)

2022年9月のハードフォーク「Merge」により、イーサリアムはProof of Workからフォークし、トークン所持量(ステーキング量)によってブロック生成を決める「PoS(Proof of Stake)」を導入しました。
イーサリアムでのステーキングでは、32ETHの資金をロックして専用サーバー(Validator)を立てることでステーキングが可能になります。ロック解除までの期間は次回ハードフォークまでと言われており、現在は未定。さらに、エラーを起こしてしまうとステーキング資産が減額される「Slashing」が課せられるという大きなリスクを伴います。
また、イーサリアムのステーキングシステムでは、基本的に一般ホルダーはブロックチェーン生成に参加することはできません。参加する場合は、ステーキング代行サービスに委託をするしかありませんが、資産を第三者に預けるため、ハッキングや逃亡、破綻などの大きなリスクが伴います。

もう1つの問題点として、分散化されていない、という問題があります。ハードフォーク後のブロック生成においては、一部の運営団体のノードしかブロック生成に関わっていないというデータもあり、集中化が進んだとの指摘もあります。
ハードフォークが起きるたびに、イーサリアムから分裂した「イーサリアム・クラシック(ETC)」や「イーサリアム・PoW(ETHW)」などが生まれ混乱が起きるという問題も指摘されています。
このように、大幅アップデートのたびに開発団体とコミュニティの衝突が度々起きている歴史があり「運営陣の決断で一方的にコミュニティの命運が左右される」というリスクが指摘されています。

カルダノ(Cardano)は、ビットコインとイーサリアムの問題を解決する

【特徴】
拡張UTXOモデルにより、安価で正確な手数料で送金を可能であり、複数レイヤーとの連携が可能
・Haskellをベースとする独自言語プルータス Plutusにより、バグが少なく安全なスマートコントラクトを実現
・簡易的に発行可能なネイティブトークンとNFTを実装
・C系、.NET、Javaなどでもコントラクトが作成可能(言語コンバーター)を開発中
完全なPoSによる低エネ・高速なトランザクションを実装
分散型投票システム(Catalyst)による民主主義的な運営(2025年を予定で実験中)
・複数のサイドチェーン連携により、膨大な取引にも対応が可能(2022年後半にHydra実装予定)
・発行量の上限あり
・量子コンピュータへの耐性を予定
学会で認められたアルゴリズムで構築
・3000以上のノードによる、完全に分散化されたブロックプロダクション

イーサリアムとは全く異なるブロックチェーン・プロジェクト

カルダノは、同じスマートコントラクト・プラットフォームとして、イーサリアムの一種のように認識されがちですが、実は全く別物です。

最も大きな違いは、カルダノを構築するプログラミング言語にあります。
イーサリアムは、C系言語などのオブジェクト指向型言語でプログラムされているのに対し、カルダノは体系が全く異なる純粋関数型言語Haskell」によって構築されています。
スマートコントラクトの構造においても、カルダノはイーサリアムとは全く異なる構造を持ちます。
カルダノのスマートコントラクトは、システムの基盤であるHaskellを開発したプログラミング言語学者のフィリップ・ワドラー教授が直接参加。自らが生み出した言語を改良したスマートコントラクト専用の独自言語「Plutus」によって、安全性の高いコントラクトの構築を可能にしています。
さらに、将来的に「言語コンバーター」も実装予定で、C+や.NET、Javaといった一般的に普及した開発言語でも利用可能になります。これにより、世界中のエンジニアがシームレスにエコシステムへ参加することが可能になります。

「拡張UTxO」により、圧倒的なスケーラビリティでスマコンを実現

開発団体であるIOGのリサーチチームは、数年前からビットコインのUTXOモデル、イーサリアムのアカウントベースモデルの会計システムの問題点を指摘し、ゼロベースで独自開発した拡張UTXOモデル」によって、UTxOの課題であったプログラミングの実装を可能にしました。
UTxOによる正確に手数料予測でき、かつスケーラブルなスマートコントラクトの実装を実現しています。
なぜIOHKがUTxOにこだわったかというと、イーサリアムが実装するアカウントモデルと比較し、トランザクションの並行処理が可能で、演算処理が圧倒的に軽くなるメリットがあったためです。
このUTxOにスマートコントラクトを実装することで、将来的にネットワーク需要が膨大になった場合でも送金詰まりが起きないという大きなメリットがあります。
UTxOの利点である並行処理能力により、複数のサイドチェーンと同時接続して膨大な取引処理能力を実装することが可能となります(2022年中に実装予定)。
2022年中には、IOHKオリジナルのサイドチェーン「Hydra」だけでなく、サードパーティであるdcSparkが独自開発するイーサ系サイドチェーン「milkomeda」と接続し、膨大なDeFiサービスのニーズに対応可能になると言われています。

ウロボロスPoSによる「資産を預けない、安全なステーキング」が可能

コンセンサス・アルゴリズムにおいては、カルダノは「ウロボロス」によるPoSを実装しています。
ウロボロスでは、プログラムの知識を持たない一般ホルダーもブロック生成に参加することができるシステムを構築。ホルダーがステークプールにブロック生成権限を委任することで、資産の移動やロックアップが不要な安全なステーキングが可能で、年利約5%の報酬が得られるという大きな特徴があります。

「真の分散化」のためのシステム「Catalyst」を開発中

カルダノの開発陣は、2025年を目標に「運営の分散化(ヴォルテール時代)」の実現を目指しています。
これを実現するのが、ゲーム理論を基盤に構築されたインセンティブ型投票システム「Catalyst」です。これは、トークン保持量を「投票力(voting power)」とする分散型投票システムで、現在は実験段階として、コミュニティ投票によってエコシステムへのマイクロファンディングを行なっています。
2025年以降では、カルダノのアップデートに関する方針をCatalyst投票に移行し、本物の自立分散型ブロックチェーンとなるべく開発が進められています。

世界規模の利用を想定した暗号通貨

このように、カルダノは「何十億人もの人が使う、未来の実生活」を見据えて開発が進められている、現在進行型の暗号通貨です。
確かに、ビットコインは資金の移動以外の実用性は低いものの、いまだ人気を保持しています。
またイーサリアムも、将来的なPoSの実装や既存のDeFi人気などにより、直近の業界をリードしているのは事実です。
しかし、ビットコインやイーサリアムには、世界規模での活用という視点から見て、大きな問題を抱えており、その解決には各プロトコルの根幹の改革が必要なほど難しいと言えます。

安定性と信頼性が高いシステムであるカルダノは、すでに団体や企業との連携も行なっています。
エチオピア政府では500万人の学生ID登録などに利用されるほか、スポーツメーカーの「NewBalance」のトラッキング、携帯電話企業の「WorldMobile」とアフリカでのアンテナ設置、慈善団体「Save the Children」への難民IDサービスに利用されています。
カルダノの エコシステム は日進月歩で拡大を続けており、毎日のように新たなニュースが飛び交っています。

カルダノ(Cardano)のトークン「ADA」を購入するには?

カルダノのネイティブトークン「ADA(エイダ)」は、海外取引所でしか購入できない状況が長らく続いていましたが、ビットポイントをはじめフォビジャパンビットバンクなどの国内の主要取引所に上場され、容易に購入ができるようになりました。

カルダノの価格と将来性は?

カルダノの価格が今後どうなるかは予測できませんが、カルダノは現在の暗号通貨の問題を改善し、「本当に実生活で利用可能になる暗号通貨」を目指している点にあります。
暗号通貨が本当に世界規模の実生活で使われるためには、現状のビットコインやイーサリアムでは不十分な点が多いことは前述しました。

カルダノが他のプロジェクトと大きく違う点に、単にエコシステムを拡大するだけでなく、世界トップクラスの大学と「ブロックチェーンの将来」について研究をし続けている点にあります。
これまでも「最長チェーン優先プロトコルの問題点」や「ミスリル」「PoUW」など、ブロックチェーン業界における重要な研究を発表し、それをベースとした新たなソリューションを次々に実装しています。
2022年9月には、アメリカの超名門であるスタンフォード大学に研究所を設立し、今後もブロックチェーン業界に革新的な技術を提供してくれると思われます。

ADA購入を機会に、ブロックチェーン業界全体の動きや、暗号通貨の解決策を模索するカルダノの活動に関心を持っていただけたら幸いです!

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ポリグロット・エコシステムへの道【超訳ホスキンソン】

2022年9月26日に公開された、チャールズ・ホスキンソン氏の「Road to Polyglot EcoSystem for Cardano」を全文「超訳」しました!
今後の「ヴォルテール時代」に向けた大きな組織改変や、そのために必要な「Standard(標準規格)」「信頼できる情報源」、そしてそれを担う「Agda Core」など、将来のカルダノに必要不可欠な最後のピースが語られます。
翻訳ー @dino_coffeepool

ポリグロット・エコシステムに必要な「標準規格」とは?

今日は2022年9月26日です。私は、非常に重要なトピックについてお話しするためのビデオを作りたいと思います。実は先週のほとんどを、何らかの形で議論したり、関連付けたりして過ごしたことなのです。ご存知のように、今、裏ではメンバーベースの組織(Member-based Organization、以下MBO)」の足場を作るための膨大な作業が進行中です。MBOは、基本的にコミュニティを集約するハブのような役割を果たし、コミュニティの意志を決定し、そこに到達するための戦略を考え、人々に実行を促します。

何が凄いかというと、誰もが自分の声を共有できるようになるのです。「声」はさまざまな方法で機能します。TwitterやReddit、Telegramに加えソフトウェアもあります。健全なエコシステムを構築するためには、ポリグロット(あらゆる基軸に対応できる)・エコシステムを構築する必要があります。つまり、全く異なる開発チーム、異なる哲学、異なる言語、そして異なるUSP(Unique Selling Proposition、独自の強み)を持つ複数のクライアント(システムを利用するPCやソフトウェアなど)が同時進行していることが必要です。

そこで、「Cardanoの正しいクライアントは何か?」という問題が出てきます。これは、「Cardanoのウォレットの標準的なクライアントは何か?」という質問と非常によく似ています。その答えは「ない」であるべきで、その代わりにあるべき答えとは、私たちが「ある標準規格(Standard)」で合意することです。そして、その「標準規格」とは、強固なテストフレームワークを備えています。そうすることで、ウォレットクライアントには、認証済みと未認証の2種類があります。

そこで、私はビデオを作成することにしました。実はリック・マクラケン(Rick McCracken)がTwitterでアンケートを実施しています。彼は、仮説的なアンケートを実施しました。

「DCsparkがRustでオープンソースの新しいCardanoノード実装を構築するために、800万USDのプロジェクトのCatalyst提案を出したら、あなたは投票しますか?」というものです。
この質問には、多くの人が「興味ある」「賛成票を入れる」と回答しました。これは公平な質問で、実は私たちも長い間考えていたことなんです。

分散化しながらクオリティを保証する「コア組織」の必要性

私たちはPriviledgeと呼ばれるEUのレガシープロジェクトからスタートしました。私たちIOは、実際にお金をもらって、guardtime、 IBMリサーチ、タルトゥ大学(エストニア)、サレルノ大学(イタリア)、エディンバラ大学(スコットランド)と一緒に仕事をしました。それに対する私たちの貢献は、この「Updatable blockchains(更新可能なブロックチェーン)」というアイデアです。Nikos、Michele、Aggelos、Dionysisによるものです。
「セキュリティと優れた仕様と優れたテストを得られると同時に、複数のクライアントが存在可能なエコシステムをどのように作るか?」について長い話し合いを持ちました。

裏では、「Agda」という言語を使っています。 基本的にAgdaは、簡単に言うと「スーパーHaskell」です。多くのインフラを構築し、仮説のインフラから応用のインフラへという方向に進み始めています。ホワイトボードを使って今から色々説明しますが、ここで基本的にお話したいのはMBO(メンバーベースの組織についてです。

その中にはCTFs(Cardano Technical Fellows、カルダノ・テクニカル・フェロー)という考え方があります。基本的にこの人たちはCore(コア)に携わる人たちで、コミュニティから来た人たちです。コミュニティのメンバーであり、スタッフでもあります。特定の企業に肩入れしているわけではなく、MBOに出向しているか、実際にMBOのために働いているのです。
どのような場合においてもAgda Coreがあり、それがリファレンス(標準規格)となります。注意していただきたいのは、Agda Coreはプロダクション(製品)ではないことです。
プロダクションとは、今皆さんが持っているダイダロスウォレットなどであり、これには多数の副次的なコードや、副次的要素がたくさん入っています。

基本的に、プロダクションにおいて重要なのは「クライアントが非常に高速であること」です。そのため、高速性、安全性、互換性、仕様外のもの、特定のエコシステムに組み込まれた独自のものなど、さまざまなものを搭載しています。
例えば、DCsparkが自社でクライアントを作った場合、Flintウォレットに接続するための特別なインフラを構築し、簡単に処理できるようにすると思いますが、リファレンス(標準規格)はそのようなことはしないでしょう。

そしてそれはノードについても同じことです。もし私たちがノードを商品として売り出すなら、おそらくLaceウォレットに接続するでしょう。なぜなら、良いユーザー体験を求めるからです。
これは、仕様がどうのこうのということではありません。つまり、カルダノ・テクニカル・フェローがCoreを維持することで、CIPプロセスを正式なCoreに迅速にリンクさせることができるようになるということです。 
この仕様は、テストのためのリファレンス(標準規格)となるコードを提供します。私たちはまだこれらの内容をまとめている最中で、正式なプレゼンテーションを後に行う予定ですが、基本的な考え方は「Agda Coreがある」ということです。それから、リファレンスを抽出したコードと、その他のものが少しあります。
リファレンス更新システム、ウォレット証明書、そして最終的にコア暗号が完成します。というのも、おそらく誰もが独自の暗号を展開するようにすべきではないからです。集約して展開していくべきです。これがカルダノのコアとなるリファレンスのフレームワークとなるのです。
あとは、ユーティリティやインフラ、インテグレーションするための何かしらの並行基軸が必要になりますが、これはまた別の話です。RosettaやDBsyncといったものがそれにあたります。でも今のところ、競合するクライアント(システムを利用するPCやソフトウェアなど)について話をするときは、この方法がいいと思います。 
そうすると、Haskellクライアントを取り上げて、「これはもう正規のものではありません」と言うことができます。HaskellクライアントはHaskellクライアントです。それからRustクライアント、Typescriptクライアントなども出てきます。

「コア」が標準規格を作り、コミュニティが高品質プロダクトを作る

そうなると「それは認定を受けているものかどうか?」という質問が出てきます。あるものは認定され、あるものは認定されないということもあり得ます。
基本的な考え方として、Agda Coreは、5人から10人程度の小さなチームで成り、「MBOのために働くCTF」と、「IOやDCsparkのような貢献する開発者」の組み合わせになります。
彼ら(Agda Core)は基本的にリファレンスシステムを維持し、抽出したコードのリファレンス(標準)セットを維持し、それに関する特性を証明し、さらにウォレット認証とシステムのコア暗号を維持することになります。そして、もし誰かがクライアント(システムを利用するPCやソフトウェア)を作ろうとしたら、

「自分のクライアントの安全性をどうやって確認するのか」
「自分のクライアントがプロトコルに準拠していることをどうやって確認するのか」
「Hard Fork Combinatorがそのクライアントに有効であることを確認するにはどうしたらいいか?」
「アップデートがトリガーされたときに、すべてのクライアントがアップデートされるようにするには、どうすればいいか?」

といった疑問が生じるでしょう。
このようにコミュニティーのメンバーが抱く疑問はたくさんありますが、認証プロセスは、競争による機敏さとともに、標準という安全性を与えてくれるものなのです。
Agda Coreの素晴らしい点は、プロダクション(製品)ではないので、開発者の時間はすべて標準規格に集中できることです。ここでは何週間でも、あるいは何ヶ月でも開発することができます。ものによっては何年もかけて開発します。なぜなら、虹の終わりには、さまざまなプラットフォームでテストし、互換性を確保しなければならないからです。

ユビキタス・スタンダード(普遍でありどこでも参照できる標準)を作り、みんながそれに従うようにしたい、ということです。IOは、Haskellクライアントを経済的に正しく運用できるようになれば、もっと多くのことを追加して、標準的なクライアントではなく、より商用に近いクライアントにすることができます。その上で厳しい競争も見て行きたいと考えています。

DCspark がフルノードの Rust クライアントの管理者であることもぜひ見てみたいと思います。少なくとも、TypescriptクライアントやDartクライアントなど、ウェブテクノロジーを代替する命令型クライアントを1つでも作ってほしいですね。Pythonのクライアントを持つことは、私たちのエコシステムに多くの教育的価値をもたらすと思うので、Pythonを使うのは本当にクールだと思います。CIPプロセスの最後のステップは、コアの内部で物事を指定することです。

「メンバーベースの組織」は、どこまで進んでいる?

私たちはすでに、非常に効率的なコード抽出を行っています。実際、James Chapmanやエコシステムの他の人たちは、この分野に非常に長けています。彼らはこのことについて多くの論文を書いており、この種のもののための良いフレームワークとして大きく成長してきました。
よって、どのような安全基準が存在すべきなのか、いろいろと話ができるようになります。 

ウォレット開発者であれば、「公式ウォレットとは何か? 推奨ウォレットとしてCaradano.orgや、かなり大規模な他のメディアにて掲載されるようにするにはどうしたら良いか?」という質問に対し、基本的に自主的に利用できるテストを実施し、それで認定されればCardano.org上で掲載されるということです。実にシンプルです。

さて、これを立ち上げるにはどれくらいの時間がかかるのでしょうか?

MBOを立ち上げ、できるだけ多くの会員を獲得し、コミュニティがすべての役員を務めるようにするために、私たちは本当に一生懸命働いています。それから、クールな投票なども行われるでしょう。そして、たくさんのガバナンスが進行中です。『Voltaire」は並行して大規模な開発が行われています。形式手法のグループを強化し、これらの開発を本格的に進めています。

IOでは今、このアイデアにとても興奮しています。私の望みは、できるだけ早くチームを立ち上げて、メンバーベースの組織が管理する新しいgitリポジトリのもとで、Agda Coreがどのようなものになるのかについて話し始めることです。

長い間、これをやりたいと思っていた人たちがたくさんいて、それに向かって努力してきたのです。DB sync、graphql、Rosettaの未来、blockchain explorer、smashなど、ユーティリティ、インフラ、インテグレーション(連携)に関する興味深い質問がまだありますし、TX pipeやScrollsなどのように、本当にクールなコミュニティのものもたくさんあります。公平に評価されてしかるべきだと思うのです。

分散化組織に必要な「信頼できる情報源(Source of Truth)」の存在

そこで、2種類のテクニカルフェローという概念があればいいと思います。「ユーティリティ、インフラやインテグレーション(連携)」を担当する者と、「コア」を担当する者がいて、さらに「プロジェクトやプログラムグループ」という考え方もあって、コミュニティの多くのことにリソースを割くことができます。
また、Catalystでそのプールに資金を提供することもできます。また、Cardanoエコシステムの企業がCTFを提供することで、現物出資することも可能です。もちろん、私たちもそうします。
しかし、標準的なインフラや標準的なユーティリティのインフラは、基本的にオープン・コア・モデルの下で運用されているので、人々はホタルのようにそれを利用し、独自の方法で商業化することができます。

これが皆さんのお役に立てばと思います。

最後にまとめると、あまり複雑でなければいいのですが、基本的な考え方として、「設計図が欲しい」ということです。

そして、その設計図からいくつかの受け入れ基準が示されます。そして、複数の意見を持つことになります。そして、それらの意見がクライアントとなります。では、誰が青写真を作るべきなのでしょうか? それはコミュニティによって構築され、標準化されるべきものです。

基本的にはAgda Coreをセットアップして、ADAホルダーによる投票を行い、これが標準的なカルダノであるとするわけです。そしてそれが「信頼できる情報源」のとなります。たとえばHaskellクライアントが仕様外であったとしても、私たちはその標準仕様に合うようにコードを変更しなければなりません。

さて、リファレンスとプロダクトの間でプルーフバイシミュレーションのような完全な形式手法でやろうとすると、注意点があります。これは非常に重いプロセスで、何年もかかります。TLA+ CommunityのLeslie Lamportによる素敵なビデオもあります。彼はコード抽出不要のTLA+という形式言語を仕様作成用に考案し、Sylvia McCauleyと同様に分散システムの開発でチューリング賞を受賞しています。Microsoftの多くのエンジニアがプロダクションに利用しており、Xboxチームではメモリの問題を発見したり、そのほかにもAzureやインフラ全体で使ったりし、コードのクリーンアップに大いに役立っているそうです。また何千何万のエンジニアの間で「信頼できる情報源(Source of Truth)」を作るのにとても役立っています。「Practical TLA」という本もあるくらいです。
ほとんどの大企業は、このような種類のことをすべて行うために、何らかの形で「仕様言語」を持っています。もうひとつ、この仕様言語は、スマートコントラクトの標準にも拡張できる可能性があります。
今の説明が、みなさんが理解する助けになればと思います。カルダノにとってこれほどエキサイティングな時期はありませんし、私は物事が動いていることにとても満足しています。私たちは完全に異なる方法に近づきつつあり、それは長年の研究の基礎のようなものです。欧州連合からの助成金で始まり、科学者たちが何年もこの材料で遊んでいたのです。
多くの正式な方法が機能し、人々は高速でシームレスなアップグレードに慣れ、カルダノが持つ多くのマジックに慣れてしまったのです。

みなさんが慣れ親しんでいるように、しかしポリグロットな(あらゆる基軸に対応できる)エコシステムを継続するためには、何らかの形の「信頼できるの情報源」が必要です。
なぜなら、そのサービスを利用するためにお金を払う人たちがいるからです。そこでは主観性は許されず、客観性が求められます。そのためには、認証基準が必要なのです。

私が考える唯一の方法は、メンバーベースの組織、テクニカル・フェロー・プログラムでコアの仕様を保持するグループを作ることです。

そのグループがCIPを「仕様」に落とし込み、それが認証を受けるための基礎となるのです。

それから、protobufs(Protocol Buffers)を使うか、あれを使うか、これを使うか、というような特定の実装の詳細です。それはあまり重要ではありません。

本当に重要なのは、安全性、セキュリティ、パフォーマンス、そして標準的なテストスイートに関する特定のガイドラインを遵守することです。テストスイートは、ちょうどEthereum財団がEVMのために維持しているようなもので、ある人が作り出すさまざまなクライアントのための「信頼できる情報源」のようなものです。

しかし、私たちはその上を行かなければならないのです。「分散型更新システムの標準」が必要です。だから Hard Fork Combinator は抽象化され複数のコードベースに差し込むことができるように移植される必要があり、そのためには何らかの基準が必要なのです。
そうすれば、ずっとシームレスなアップグレードが可能になります。ですから、もしDC sparkに800万ドル以上の資金を提供するのであれば、インフラのユーティリティとインテグレーションに取り組んでもらうのが一番だと思います。
私たちはより良い開発ツールを必要としていますし、彼らが Flint や DBsync のバージョンで行ったようなことをスケールアップさせる必要がありますし、そのための資金を提供すべきです。
正規のクライアントについては、まずAgdaのクライアントを完成させることが先決だと思いますし、そのための大きな提案をするつもりです。11月にまずその話をし、来年のMBOを行う際に、そのチームを必要なところに持っていく方法について提案します。

私たちは、他の参加者と同様、公平にリソースを提供し、これまでに行われた多くの素晴らしい仕事の基礎となる仕様を、非常に迅速に作成できると考えています。そうなれば、コンソーシアムを結成し、そのコンソーシアムが今後5年間について話し合うことも大いに意味のあることです。
また、そのような革新的な技術には、多くの開発チームが参加しています。ですから、もしあなたが仕様や標準を作りたい人の一人なら、それを実現する絶好の機会があることを心に留めておいてください。 
もしあなたが、競合するクライアントを作りたいと考えている人の一人で、自分の会社が素晴らしいと思うなら、私たちにも声をかけてください。
なぜなら、このようなもののためにコンソーシアムをまとめるのはいいことだと思うからです。

とにかく、これが皆さんの考える一助になればと思います。この種のことについては常に慎重に推論したいものですが、投票を実施してくれたRickに感謝します。この投票は、私たちがどのように分散化を続けるかについて、とても必要な会話を始めるものだと思います。

そのためには、ガバナンス、オンチェーンガバナンス、投票の強化、ステートフルオペレーターの分散化レベルを向上させることなどが必要です。
そのためには、投票ツールをもっと簡単にすることも必要ですが、開発チーム間の分散化を進めることも重要です。問題は、分散化が進むと、それを正しく処理しないと、調整の問題が難しくなるため、簡単にアップグレードできなくなることです。

ですから、誰もが従うべき「信頼できる情報源(Source of Truth)」「基準規格(Standard)」が必要で、さらに何らかの社会的構造として、人々に従わざるを得ないような認証プログラムが必要です。
このようなインフラがあれば、イノベーションのスピードを維持しながら、同時に、3つか4つ以上の競合するクライアントが突然、お互いを打ち負かすことができるだろうと、私はかなり楽観的に考えています。
ご清聴ありがとうございました。それでは、またお会いしましょう。

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楕円曲線暗号 Elliptic Curve Cryptography

Ed25519 曲線

楕円曲線暗号とは、楕円曲線上の離散対数問題(EC-DLP)の安全性を根拠として考案された暗号化技術である。1985年頃にV.S .MillerとN. Koblitzがそれぞれ開発した。
現在、RSA暗号と同等の安全性を、より短いカギで実現できる技術として、暗号通貨などの電子署名で広く利用されている。

カルダノ では「Ed25519」を主な署名アルゴリズムとして利用している。2022年9月に行われたノードアップデート「1.35.3」により、ビットコインやイーサリアムで利用される「Secp256k1」にも対応可能になった。

将来的には、量子コンピュータに対応する署名アルゴリズムへの対応を視野に入れている。

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チャールズ・ホスキンソン氏「Vasil準備」総括ツイート

2022/08/20 チャールズさんのツイートを全文翻訳にてお届けします。

この48時間を振り返る時間ができたので、いくつか言っておきたいことがあります。まず、カルダノを有用なプロトコルとして支えているのはSPOのコミュニティです。インフラの必要性と経験を考えると、ここ数年は皆にとって険しい道のりでした(1/

必要以上に楽な道のりではありませんでした。私は何年も前から、部分的なDelegationconclave(コンクラーベ、枢機卿を決めるための投票)、pub/sub(非同期 メッセージング パラダイム 、特定の読者を想定せずメッセージを送信する)、より良いドキュメントとサポートチャネルを望んでおり、開発への数千万ドルの投資を含め、その方向に進むよう皆を限界まで追い込んできました(2/)。

第二に、業界では何十億ドルものハッキングが行われており、オンチェーンガバナンスや安全なスマートコントラクトは難しいということです。私たちは皆、UXとセキュリティや高速配信のバランスを取るために、何時間も超過労働を続けてきました。カルダノは素晴らしい特性をたくさん持っていますが、厳しいモデルです(3/

正式なチェック&バランスとアップデートのより良い展開を生み出すような、より包括的な構造を展開するために、多くのCIPが進行中です。コミュニティは常にそのロールアウトの一部です。(4/

個人的には、コミュニティのニーズや要望を代表する「メンバー主導の組織」がないことに深く不満を持っています。やり直しがきくなら、今の知識で劇的に違うことをやっていたかもしれません。今は修正されているものの、時間がかかっています(5/

また、エコシステム開発へのアプローチが断片的で、より迅速で持続可能な採用を促すための触媒以外の説明責任機構がないことにも、深い不満を感じています。これもまた、対処されつつありますが、まだまだ時間がかかります (6/)

これほど大きく複雑なものの現実は、うまくいっていないことに囚われて、うまくいっていることを忘れてしまいがちです。私たちは、世界中にある多様で輝かしい巨大なコミュニティです。素晴らしいプロジェクトや情熱が山ほどある(7/

私は、このコミュニティがその可能性を最大限に発揮し、世界をより良くするためにその能力が発揮されることを望んでいます。それに反するものを見ると、悲しいし、腹が立ちます。何をするかということと同じくらい、どう伝えるかということが重要だと思います。(8/

この3日間、私自身は別のアプローチを選択することができたはずです。そうしなかったことを後悔していますし、申し訳なく思っています。結局のところ、私を知っている人は、私がどこから来たのかよく分かっているのです。これらを見るのは嫌だし、それらがもたらすダメージに個人的な経験があるでしょう(9/

だからといって、皆さんは家族の一員であり、ここにいることを選んだという事実は変わりません。失望させたと思うし、それについては申し訳ないと思っています。Vasilは「この時代」の最後のハードフォークであり、その後に多くのことが変化している。新しいガバナンスプロセス、より包括的な構造(10/

より有用なコード、より速い開発、より並行した努力、そして最終的にはカルダノが、世界に経済的なアイデンティティを与えるというコミュニティの約束と可能性を実現することです。私たちは皆これを望んでおり、皆同じ側にいると思います。このようなローカルなイベントは勉強になる (11/

私たちに変化と成長のチャンスを与えてくれる瞬間です。Vasilを一緒にやり遂げ、そしてより高いところへ進み、プロジェクトの元々の罪のいくつかを修正し、Cardanoも次のレベルへ成長できるようにしましょう(12/

私はどこにも行きませんし、これは今でも私の最大の情熱です。私たちが作ったものが何十億もの人々の生活を変えることができるのがわかりますし、それが助けになる人々にも会いました。私たちのコミュニティーの誰もが、何も感じていないと思います。

ただ、私たちはこれまでとは違って、より協力的に取り組む必要が出てきたと思うのです。

今後、バジルについて大規模な死後検査が行われ、その後はCIPを通じてたくさんの変化が起きるでしょう。またそれぞれの役割を担う新たな組織が登場します。IOGはその美しいコーラスの一翼を担っているのです。ここにいてくれてありがとう (14/14)

 

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Proof of Useful Workとは? IOGによる概要解説

2022年8月11日に公開された、Proof of Useful Work「Ofelimos」の概要を説明する動画を翻訳しました。ビットコインやイーサリアムで採用されている「Proof of Work」の問題点と、それを解決するためのPoUWについて簡単に解説しています。

翻訳:@dino_coffeepool、編集:hix_coffeepool

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実際のビデオはこちら

こんにちは、Giorgos Panagiotakosです。私は. Input Output Globalの研究者です。  このビデオでは、証明可能で安全なProof-of-Useful-WorkブロックチェーンであるOfelimos(ギリシャ語でUseful、Profitableの意味)についてお話します。これは、Matthias Fitzi、Aggelos Kiayias、Alexander Russellとの共同研究です。
ビットコインやイーサリアムのような最も古く、最も広く使われているブロックチェーンは、ハッシュベースのProof-of-Workを使用しています。つまり、それらのセキュリティは、プロトコル参加者が小さなハッシュを検索することに基づいています。これは間違いなく、一般的に有用ではないという問題があります。
事実として、演算に使うエネルギーが多ければ多いほど、悪意のある第三者がプロトコルのセキュリティを破るためのコストは高くなります。このような理由から、これらのプロトコルには、エネルギー消費を増加させるため、ブロック報酬のようなインセンティブが組み込まれているのです。この設計により、現在のビットコインの消費エネルギーは中規模の国の消費エネルギーと同レベルになっています。
このように、Proof-of-Workブロックチェーンには、プロトコルのセキュリティを維持するためというだけの理由で、エネルギー消費が増加し続けることにインセンティブを与えているのです。

 

この問題は、ブロックチェーン・コミュニティが早くから指摘していたものです。この問題に対し、多くの代替案が提案されていますが、その1つが、メモリやステークなどの計算作業とは異なるリソースを活用しようとするアプローチです。
その結果、Proof-of-Work型ブロックチェーンとは異なる仮定に基づく安全性を持つプロトコルが誕生します。
消費するエネルギーを減らすのではなく、他の用途に再利用しようというのが、別の提案です。最もシンプルな方法は、ブロック採掘機を自宅の暖房に利用することです。より洗練された方法としては、マイナーに、外部の有用な問題を解決するためにProof-of-Useful-Workで計算させるというものがあります。例えば、物理学や数論、最適化などの問題を解決するための提案がなされています。

Proof-of-Useful-Workの方向性は、かなり難しいことがわかっています。これまでの研究にて多くのものは、次の3つの問題のいずれかに悩まされています。

  • 第一に、実行された仕事が広く有用でないことがあげられます。例えば、よく知られたプロトコルであるPrimecoinの場合、マイナーは素数の変化を探索します。
  • 第二に、提示されたプロトコルの正式な安全性証明が存在しません。これらのプロトコルの安全性は、標準的ではない計算難度仮定(non-standard hardness assumption)に基づいているため、これはかなり深刻な問題です。そのため、セキュリティに関する議論を明確に理解することが望まれます。
  • 最後に、いくつかのプロトコルは、信頼できるハードウェアのような信頼できる第三者の仮定に依存しています。分散化はブロックチェーン・プロトコルの重要な目標であるため、このような仮定は避けたいと考えています。

本研究では、このような欠点を持たないProof-of-Useful-Workブロックチェーンを構築できるかどうかを研究しています。

本論文では、例えば、輸送や資源配分など、実世界で広く必要とされている最適化問題の解決に使用できるProof-of-Useful-Workブロックチェーンを紹介します。

 さらに、我々のプロトコルはランダムオラクルモデル(ROM)における正式なセキュリティ証明を伴っており、適度な計算難度の仮定において敵対者がネットワーク内の全計算能力の50%近くを制御しても、ビットコインと同じ計算難度の仮定下で33%を制御しても、このモデルでは安全であることを示します。また、計算難度の高い仮定では、実行された計算の100%近く、また計算難度の低い仮定の下では50%の演算結果が外部に有用であることを示します。最後に、私たちの分析は、信頼できる第三者を想定していません。

我々のプロトコルの安全性を証明するために、新しい汎用的なProof-of-Useful-Workを設計し、解析しました。これは、まず、「有用な計算が適度に難しい」とはどういうことかを定式化する必要があります。
次に、「この計算の安全性を増幅し、研削に強く、パーミッションレスプロトコルの文脈で使用できるようにする」ことです。
そして第三に、「セキュリティ上の理由からオープンブロックの生成方法について3つの要件を持つブロックマイニングのプロセスに、この計算をどのように組み込むことができるか」を示すことです。

最後に、これらのアイデアをすべてまとめて、私たちのブロックチェーン上で実行できる一般的なローカル検索最適化アルゴリズムを紹介しています。ご視聴ありがとうございました。

Ofelimosの詳しい説明は、IOGのブログをご覧ください↓
https://iohk.io/en/blog/posts/2022/08/16/introducing-ofelimos-a-proof-of-useful-work-consensus-protocol/

Ofelimos論文は2021年10月に公開されています↓
https://eprint.iacr.org/2021/1379.pdf

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カルダノが目指す「真の分散化構想」とは?【超訳チャールズ・ホスキンソン】

 

2022年6月30日に チャールズ・ホスキンソン氏が行った、「Let’s Talk Roadmap and Governance」を全文翻訳しました。カルダノのロードマップだけでなく「真の分散化」における組織構想の全貌が明かされた、非常に重要な内容です。カルダノの将来性を見極める貴重な素材となるため、長期ホルダーの方はぜひご一読ください。

翻訳:@dino_coffeepool、編集:hix_coffeepool

「Vasil後」のカルダノは?

皆さん、こんにちは。 こちらはチャールズ・ホスキンソンです。いつも暖かく、よく晴れたコロラドから生放送しています。
今日は2022年6月30日。素敵な日で、様々なことが進んでいます。しかし、弱気相場は、ビルド・ア・ベア(Build-a-Bear)を構築するという観点からは素晴らしいものです。ブル(強気相場)は成長と普及を目指し、ベア(弱気相場)は物事を成し遂げることを目指します。だから、物事を成し遂げる時期に戻るのは良いことです。
今年中のカルダノの予定についてお話ししましょう。ちょっと画面を共有します。皆さんご存知の通り、現在Vasilが進行中で、テストネットのハードフォークが行われました。7月3日現在、ノードバージョン1.35.0が動いていますが、いくつかクリーンアップする必要があったため、(メインネットまでに)1.35.1とする可能性もあります。テストは本当に大変でした。実は、これまで述べたように、Cardanoのハードフォークとしては最も複雑なものなのですが、結果は良好でした。

では、Vasilハードフォークの次は何?という疑問がわくと思います。4つの開発項目が同時進行していますが、そのうちの1つがShelleyクリーンアップ」です。 Shelleyのクリーンアップとは、部分委任のプロキシ・キーなどです。はい、忘れているわけではありません。定量化されたものがたくさんあります。私たちはそれを知っていますし、人々はそれに取り組んでいますし、それは大変なことです。
2つ目がGoguenに関するものです。Vasilは最初のGoguenのクリーンアップのハードフォークで、多くの基本的な新機能と能力を追加しました。例えば、PABのドキュメントよりも優れたものを作る必要がありますし、言語の構文解析の最適化、コミュニティが要求しているクールなものなど、まだまだたくさんあります。でも、実際にはVasilがその大部分をカバーしてくれていますが、まだGoguenで開発するものがたくさん残っています。

3つ目がBasho関連です。Bashoは、サイドチェーン「Mithril(ミスリル)」と「Input Endorsers(インプット・エンドーサー)」に分かれています。Mithrilは現在構築中で、このチームは2週に一度のリリース頻度で、大きく前進しています。現在、スプリント7か6の段階ですが、順調に進んでいます。8月頃に論文が出る予定で、内容としては、OBFTをアップグレードしてクォーラムサンプリングを行い、サイドチェーンを実行する方法を説明するもので、ブリッジの議論などもありますが、かなり良いものになりそうです。
それから夏の間に、Input Endorsersのオフィシャルペーパーと仕様の作成に取り組みます。これはMithrilと拡張UTXOに大きく依存することになるでしょう。まとめると、現在進行中の「Hydra(ハイドラ)」とともに行う作業の流れとを合わせると、相互運用性と拡張性が得られるので、真のスケーラビリティのための驚異的な出発点となることです。
Mithrilにおけるサイドチェーンの考え方は、まさに相互運用性の基礎となるものです。Hydraは適応型アクセラレータで、マイクロトランザクション(小規模取引)のユースケースとして、バックフィル(外部チェーンからの取引入力)を可能にします。そしてInput Endorsersは、基礎システム内でネットワークを制限していたコンセンサス・ボトルネックを解消します。Hydraのチーム、Mithrilのチーム、サイドチェーンのチーム、そしてInput EndorsersのR&D応用研究チームがあり、今後仕様が発表される予定です。

「リナックス財団モデル」で新たな組織改変

そして、4つ目がVoltaireです。Voltaireは面白いですね。Catalystのようなプログラムがたくさんあります。Catalystは投票が急増しているタイミングで、Voting Centerができる予定です。dReps(Delegate Representative、代表委任。実際に投票を行う人物に投票権を委任する分散型システム)も登場する予定です。
ここからの問題は、「どのようにしてCatalystとMainnetをリンクさせるか」となります。今はパーミッションのサイドチェーンとして動いているので、最終的にはメインネットへリンクさせる必要があります。
これはBashoのアジェンダの一部と重なります。それから、プロトコルガバナンスの問題や、アップデートの背後にある官僚機構の問題もあります。プロトコルガバナンスとは、ハードフォークコンビネーター(HFC)の開始やパラメータの変更やCIPプロセスなどのことを指します。

プロトコルの構築、プロトコルの更新などについては、他にもいろいろと考えることがありますし、例えば財務管理などもあります。Voltaireの場合、Cardanoを始めた当初の目標では、EMERGO、CF(カルダノ財団)、IOHKの3者構成で、1者がガバナンスを、1者がエコシステムの成長を、1者がテクニカルを担当することにしていました。しかしCFには過去から現在に至るまで様々な問題があり、例えばマイケル・パーソンズ時代(2018年までのCFのチェアマン)は、非常に困難な状況でした。過去について議論することは可能ですが、要するに、この仕組みは完璧ではなかったということです。特に私がこの7年間に作りたかったのは、プロトコルのガバナンスという権力を効果的に運営する「メンバーベースの組織(member based organization、メンバー主導で運営が行われる組織)というアイデアでした。
これは、私がCFに望んでいたことですが、スイス(CFの拠点)の三者構成は、あまり良いものではありません。今年の初め、私たちは一連のワークショップでCFと長い間話し合いました。簡単に言うと、「常に刹那的だったこれまでの三者構成を、メンバーベースの組織へと移行し、各メンバーは功績によって定義されるようにする」方法についてです。このことについては後ほど話します。

この課題について、私たちはなんとか良い人材を見つけることができました。CFは、Dirk Hohndel(オープンソース業界の第一人者)を雇うことができたのです。Dirkは、オープンソースソフトウェアコミュニティの伝説的な人物です。彼はThe Linux Foundationの共同設立者であるリーナス・トーパルズ(Linus Tervalds)と幅広く仕事をしていて、彼はオープンソースプロジェクトのことを、私やエコシステムの他の誰よりもよく知っています。CFとIOで働いている契約社員や個人、その他の人たちを合わせると、50人近くがスピンアウトし、2月から基本的にこのメンバー主導の組織の構築のために働いています。具体的な組織については、9月に発表があると思います。
基本的にこの組織には、ガバナンス運営委員会技術運営委員会、そして成長や導入に関連するその他の委員会、CIP委員会などが設置される予定です。基本的には、これらの委員会が、たとえばロードマップに関する決定を行い、CIPに関する提案を行い、その他多くの戦略的事項を決定します。

カルダノは「メリット&メンバーベース組織」を目指す

素晴らしい感じがしますが、私はこの件に同意しませんでした。そこで私たちは、「二院制モデル」に移行したいと考えています。このモデルは「基本的に執行部側が提案し、ADAホルダーが可否を投票する」というものです。
基本的な考え方としては、Vasilハードフォークの後、次のハードフォークコンビネーターは特別なタイプのアップデート提案としてパッケージ化される可能性が高く、そのための標準となるCIP(カルダノ改善案)を作成し、それをADAホルダーに対して開示し、ホルダーが是非を投票します。そしてその結果は、CIP執行部が署名し実行されます。
署名のための「更新キー」は、この3つの組織に接続されており、常に「分散型のアップデートシステム」を構築することを意図していました。
実際、私たちは「horizon 2020」の助成を受け、欧州連合と共同で論文を書き、この方法を探りました。技術的にはかなり複雑です。CIP委員会は「m×n個の鍵」を管理しますが、実際にはADAの保有者の承認がないと署名できないので、更新案を読んで保有者の援助に持ち込み、保有者がOKを出したら、署名して提案書を提出する、という仕組みです。

「メリットベース(Merit-based、利益主導)でありながら、かつメンバーベース(Member-based、参加者主導)の組織」とはどういう意味でしょうか? M&M 組織(Merit Member based organization)では、何かをするか、資金を提供するか、またはその両方をするかのいづれかです。とてもシンプルでわかりやすいですね。つまり、「エコシステムの中にいる人たちが参加できる」ところまで成長し進化できるようにする必要があるのです。
dRepsSPODappsの開発者、そしてコミュニティの役割を担う人たちと一緒に考えてみると、事実上はそのように運営されています。
私たちはアンバサダー・プログラムを提供しており、約1,000以上のプロジェクトがあります。3000人のステークプール・オペレーター(SPO)がいますし、dRepsの大きなコアも形成されています。これらは一対の不連続なセットではなく、重なりあっており、それは素晴らしいことです。しかし、この集合を見ると、非常に大きなグループであり、何千人、何万人もの人々が関わっていることがわかります。
基本的には「よし、次のステップでメンバーベースの組織に参加しよう!」と考えています。多くの委員会があり、ガバナンス運営委員会、技術運営委員会、成長・採用委員会などに参加する人もいるでしょう。

いよいよ「ガバナンス」の第一歩が始動

そこで「効果的な委員会をどのように立ち上げれば良いでしょうか?」という疑問から、CFはDirkを雇ったのです。
彼は、The Linux Foundationで140を超えるプロジェクトを行い、kubernetes、node、Fabricのような暗号通貨プロジェクトから、ハイパーレッジャーグループ全体、bessuというイーサリアムのノードまで関わっており、その多くは非中央集権で運営されています。この種のモデルには多くの組織的な知恵があり、基本的に私たちが9月末に追求しているのはこの点です。
最初のセットアップは、今から9月までの間に行います。7月から8月にかけて、参加志願のためのWebサイトを立ち上げます。このメンバーベース(参加者主導)の組織に何らかの形で参加したい人は、ある一定数までは誰でもサインアップでき、その後、組織に会費を支払うか、組織に何らかの仕事を提供するか、あるいはその両方を行うことになります。

その一方で、Cardanoのために働く人をもっと増やす必要があります。dcSparkのSebaがCIPエディターになったことは周知の事実ですが、彼の役割はCardanoブロックチェーン自体によって完全にカバーされています。
私はCatalystプロジェクトのHarris Warrenに「あと3~5人のコミュニティメンバーがCIPエディターになって、Cardanoブロックチェーンから完全に報酬が支払われるようになってほしい。また、10~15人のフルタイムエンジニアが直接Cardanoのために働き、Cardanoから報酬を得るようにしたい。これを、できればファンド10の大きな柱にしたい」と伝えました。
そろそろ実際にカルダノのために働く人たちが完全に揃う時期なので、ぜひ提案してほしいですね。それがこのメンバーベースの組織によるシステムのポイントです。
それも、ブートストラップした後に、メンバーが直接Catalystから資金を得ればいいだけなので、実はとても簡単なことなんです。しかし、企業だけでなく、個人でもこのようなことができれば、チェック・アンド・バランスに優れているので、コードを書く技術力がある人、CIPを読む能力がある人、そのプロセスの一部となる人は、考えてみてください。
求人が出てきているので、年末までにすぐにでも実現できそうです。これが少しでも役に立てばいいのですが。私が伝えたいのは、片付けが大変だということですね。

「Vasil後」も、たくさんの楽しみが待っている

まだ、2023年に向けてのイノベーションが残っていますし、それは楽しみでもあり、エキサイティングでもあります。この構造がなくなり、根本的に異なる構造に移行するという大きな変曲点を迎えようとしている分岐点まで来ました。
その過程では、膨大な量の学びがありました。しかし、公平を期すために、私たちは7年間の歴史を生き、多くの出来事を経験して、今に至っているのです。ロードマップや戦略など、コミュニティを適切に代表し、投票による同意の要素を持つ、巨大な会員制組織の存在が目前に迫っていることは、私にとって非常にエキサイティングなことなのです。多くの優秀な人材がこのプロジェクトに取り組んでおり、9月の発表が待ち遠しいです。
とあるイベントに近々参加する予定ですが、今は何も言えません。カルダノ財団と相互にNDA(機密保持誓約)を結びましたが、良いことがたくさん起こっています。アップデート委員会に関して、家の大掃除をすることになりました。この種のことはやらなければならないし、それは常にそうでした。また、プロキシ鍵や部分的な委任など、他のものについてもハウスクリーニングを行う必要があります。エコシステムとしてのgithubコミット数は、今でもナンバーワンです。 Vasilからのプッシュアウトは非常に複雑ですが、非常にシームレスで、エコシステムとして驚異的なアドバイスとコミュニティ全体とのコラボレーションを受け取っています。

カルダノは、一個人、あるいは一企業、一団体の集合体によってコントロールされていないのが現実です。 この点では、すべての暗号通貨の中で最も分散化された通貨の一つです。なぜなら、この巨大で超賢いコミュニティが、ある目的に向かって働いているからです。レガシーを取り除き、きれいにしなければならないこともあります。車輪を切り落とさなければならないこともあります。思ったより時間がかかることもありますが、それをやり遂げようという意思があり、コミュニティはそれを確実に実行に移そうとしています。しかし、私たちには、北極星が必要です。私はこのことについてよく考えました。では、私たちの北極星は何でしょうか? このようなことを行う際の指針となるものです。そして私たちにとってのそれは、分散化という概念です。正確にいうといくつかある中の一つです。
北極星(north star)はたくさんありますが、分散化という概念が今年取り組める大きな北極星だと思います。私たちは、「 Edinburgh Decentralization Index(エディンバラ分散化インデックス)」というものを立ち上げています。エディンバラ大学を拠点に、暗号通貨の非中央集権化を測定する予定です。
ですから、夏の間、いくつかの論文が書かれることになります。エジンバラ大学とチームが管理するラボが設立される予定です。このラボでは、ビットコインから始めて、イーサリアム、カルダノと進み、実際にインデックスを作成する予定です。このインデックスでカルダノがどう評価されるかはわかりません。良い評価の項目もあれば、それほどでもない項目もあるかもしれません。それを集計して点数を出します。素晴らしいのは、オープンソース・プログラムの運営監視委員会が、どうすればこれを改善できるか、どうすればこれをより良くできるかという議題と戦略を立てることができる点です。

今まさに、カルダノに「追い風」が吹いている

ですから、北極星がいくつも必要です。プロジェクトを特定の方向に導くための星座の集まりが必要なのです。1つは分散化であり、レジリエンス(回復力)も必要です。さらには効果やコストそして用途と実用性です。私たちは、初期のロードマップにおいて、こうしたさまざまな懸念のバランスを取るために最善を尽くしました。しかし、すべての人が常にハッピーでいられるわけではありません。
例えば、スマートコントラクトの市場投入が遅かったため、カルダノは今日起こっている多くのDefiを逃すことになりました。2021年には、「こいつらはなんて馬鹿なんだ、なんて非力なんだ」と言われたものです。
今、DeFi市場が崩壊し、指数関数的な損失が発生しているため、この遅れが実際には私たちへの追い風となっています。私たちはそのような海で遊ばなかったので、サメに噛まれずに済んだだけなのです。スマートコントラクトはもう少し早くからエコシステムとして存在していたかもしれませんが、開発モデルに対する慎重な配慮が足りず、最終的には、暗号通貨エコシステムが現在取り組んでいる多くのハッキングやプロトコル設計の欠陥などの問題に悩まされることになったかもしれません。
それは実際にいくつかの主要な暗号通貨を崩壊させるかもしれません。LunaもCelsiusも既に破壊されましたし 指数関数的にリスクが拡大し続ける中、もっと多くの崩壊が起きるでしょう。そのような中でロードマップを策定するのは難しく、それをまとめる適切な人材が集まるのを待つ必要があるのですが、まさに今がその時なのです。

実は、コミュニティはコロラドで大きなイベントを開催する予定です。Rare Bloomのイベントですが、私はその開催には全く関与していませんが、2,000人以上集まるようです。ブラジルで起きたコミュニティ・イベントが、世界各地で突然実現するというのは、考えてみればかなり異常なことです。その点では、かなり特別なことなので、みんな準備はできています。
5年前にメンバーベース組織にできればよかったのですが、当時のチェアマンはコミュニティのニーズよりも自分のニーズを重視することにしたのです。しかし、回復力のあるエコシステムには軌道修正能力があり、悪質な人材を排除することができるはずで、それが今回起こったのです。しかし、残念ながらレガシーな構造を残したままでは、メンバーベースの目的に適うことはありません。
ですから、意味のある構造を構築し、その中に組み込まなければならないと思いました。少しスピードは落ちますが、意図はまだそこにあり、あらゆるものを移行させることができます。
もし、参加したい方がいれば、ウェブサイトが立ち上がったら登録して、ぜひ参加してください。もしくは、ADAを利用して投票してあなたの声を聞かせてください。私たちは、分散化のような客観的な指針を提供できるよう、最善を尽くします。それは基礎的なものです。そして、他にもじっくり考えるべきことがあり、それはどんどん進んでいます。

「Vasil」が本来の「スマコン開始バージョン」だ

全体として、それはただのアイデアに過ぎなかったと考えれば、かなり驚くべきことであり、そう考えると、私たちは皆、この旅に一緒に乗ってきたのです。
2015年にホワイトボードに書かれたアイデアから、この技術的なリヴァイアサン(個人が集まり構成された巨大な権力の集合体)になりました。
カルダノは、ブロックチェーンエコシステムの月面着陸のようなものです。
私たちは100以上の論文を書きました。たくさんのコードが持ち寄られ、世界的なムーブメントを巻き起こしたのです。 私たちは、VoltaireBashoのような偉大な人々に敬意を表し、ますます分散化し、長い間ここにいることになる人々の集団を作り上げたいという願望についての基本概念と原則に忠実であろうと努めています。

私たちは暗号通貨の中で最も強いコミュニティを持っていると思いますし、これからも強いコミュニティを持ち続けると思います。難しいこともありました。Shelleyを連れ出すのは大変な仕事でした。あれは本当にsad pandaな状況でした。Goguenもまた、決して簡単なものではありませんでした。
私自身は、できればVasilを、去年の9月に立ち上げたAlonzoの代わりに立ち上げたかったのです。しかし、皆さんはそんな中でも、CornucopiasWingRiders, MinSwap, MuesliSwap, Sundae Swapliquid , Orbitsなどのすばらしいものを構築してくれました。Vasilによって、もっといろいろなことができるようになるでしょうし、もっと簡単なライブラリを作る必要があるとか、ドキュメントを作る必要があるとか、いろいろなアドバイスが来るでしょう。今、コアな部分だけでも15社以上の人が集まってやっていますが、それらをすべてメンバーベースの組織に巻き込むことができるというのは、かなりすごいことだと思いますので、今年の後半は反映の期間となるでしょう。
議論の時期でもあります。後始末をする時期でもあります。そして、本当に深く掘り下げ、全員が正しい場所にいるようにする時期でもあるのです。

「カルダノの基礎」は、これから最終段階に

そのために、今私たちはこのVasilと拡散パイプラインの実装に一生懸命に取り組んでいるのです。Cardano上で本当に面白いものをたくさん作るための十分な余裕がそこにあると思いますし、私はずっとやりたかった「RealFi」のビジネスに取り組むことができます。
私がCardanoを作ったのは、銀行口座を持たない人たちに銀行サービスを提供し、30億の人たちが今は持っていない金融オペレーティングシステムを使えるようにするためです。それは私の個人的な使命に過ぎません。あなたの指名である必要はありませんし、カルダノはオープンなプロトコルなので、誰でも好きなように使うことができます。
そのために作ったし、それを追求するために人生の大部分を費やしたいと思っていますが、そのためには良い基盤が必要で、今まさにそれをやっているところなのです。エコシステムとしての基盤の最後の要素を完成させているところです。
弱気相場では、誰もがより協力的になり、より多くの人が参加し、一緒に仕事をすることを望み、実際に連絡を取り合うようになります。強気相場は、皆がズルをし始め、人々は非常に敵対的になり、極めて否定的な言葉が使われ、非人間的なことが起こりますが、それはそれでいいんです。つまり、これはサイクルの本質なのです。私は今まで6つのサイクルを経験してきたので、市場の強気と弱気にどう付き合うかによりますが、私はそれに慣れています。
私は、傲慢なマキシや残忍なコメント、裏切りには決して慣れることはありませんが、経済的なインセンティブが一致したときに人々が異なる行動をとるという事実には慣れました。そういうものであり、それを受け入れるのです。揺るぎない唯一のことは、カルダノコミュニティはこれからも存続し、皆さん一人ひとりが求められたらいつでもその場に立ち上がり、やり遂げるということです。
7月と8月には、Webサイトが完成します。もしあなたがメンバーベースの組織に参加したいのであれば、先にサインアップしておいてください。そして9月には、その名称や仕組み、法的な構造などを発表することができます。そのためには、法的な枠組みをどうするかとか、いろいろなことが必要です。
コード面では、先ほど申し上げたように多くのクリーンアップを行い、「Vasil後」は膨大な量の技術的負債の削減とリアーキテクチャを行い、そして多くのバックログを処理するよう推進しています。

それでは皆さん、また次回に。ありがとうございました。また近いうちにお話ししましょう。

 

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COFFEの活動を応援いただける方はぜひ、COFFEへの委任をいただけたらと思います!
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チャールズ・ホスキンソン「米国議会演説」【クイック翻訳】


2022年6月23日に チャールズ・ホスキンソン氏が行った、「アメリカ下院の農林水産委員会、コモディティ・エネルギー・クレジット委員会」でのスピーチを全文翻訳しました。暗号通貨規制に関する重要な内容です。より読みやすい、CoffeePool☕️による独自編集でお届けします。

翻訳協力:@dino_coffeepool、編集:hix_coffeepool

I. はじめに

マロニー委員長、フィッシュバック筆頭理事、小委員会メンバー、来賓の皆様、この公聴会に私をお招きいただき、ありがとうございます。私はチャールズ・ホスキンソンと申します。
本小委員会の活動に心から拍手を送るとともに、ブロックチェーン業界のためにフォーラム開催の時間を割いていただいた皆様に感謝します。
私は、デジタル資産規制の将来について十分な情報を得た上で、しっかりとした話し合いを行うために必要なすべての情報を提供できることを嬉しく思っています。

II. IOG、私たちの活動紹介

私はイーサリアム・ブロックチェーンの創始者の一人であり、カルダノ・ブロックチェーンの創始者、そしてブロックチェーンやその他の最先端技術の開発に注力する研究・エンジニアリング企業である「Input Output Global(IOG)」のCEOでもあります。
IOGは、カルダノ・ブロックチェーンの構築に貢献した米国企業で、ブロックチェーンを利用した自己主権型IDソリューション「アタラ・プリズム」や、個人が様々な金融サービスにアクセスできるデジタルポータル「Lace ライトウォレット」など、カルダノブロックチェーン上の製品も手掛けています。
IOGの研究チームは、ブロックチェーン技術に関連する140以上の学術研究論文を発表しており、ワイオミング大学、カーネギーメロン大学、スタンフォード大学、エジンバラ大学などの学術機関と関係を結んでいます。
米国以外では、アフリカ全域(特にエチオピア、タンザニア、ケニア、ブルンジ)で、農村部でのブロードバンドサービスの拡大、マイクロファイナンスや融資のマーケットプレイスによる金融包摂の拡大、学生や教師へのデジタルIDや検証可能な証明書の提供などに取り組んでおり、これらはすべてカルダノ・ブロックチェーン上で実現されています。

III. 現実世界の問題をブロックチェーン技術で解決する

分散型台帳(すなわちブロックチェーン)は、透明性、監査可能性、タイムスタンプ、不変性が必要な情報を保存します。このプロセスにより、社会的・経済的な関心事の記録を、信頼性が高くプログラム可能なものにすることができます。
パブリックブロックチェーンは、多くの商品と同様に、本質的に非中央集権的であり、パーミッションレスである。
例えば、私はコロラド州の自分の農場で干し草を栽培しています。私は許可を得ずして、自分の干し草を植え収穫していますが、それと同時にグローバルでダイナミックな市場の一員となっています。
このような市場にはすべて規制や管理がありますが、この市場が何らかの形で機能することを保証するために、中央集権的な「干し草機関」の設立を想定したりはしません。そのような不適切な仮定は、かつてのソビエト連邦における中央計画化であり、現代の経済ではあり得ないことです。
ブロックチェーン・プロジェクトは、このような非中央集権的な倫理観を運用・体現しており、強引で時代遅れの規制構造の重みによって失墜してしまう可能性があります。

私は牧場主なので、水資源の権利、放牧のための土地の賃貸、公有地の管理団体など、数多くの契約、誓約、経済的な手続きに対処する必要があります。
これらの活動の多くはデジタル化されておらず、政策立案者、規制当局、研究者に新たな価値を提供するような形で共有されているわけではありません。
これらの活動がブロックチェーン上で行われ、管理され、そこで得られる情報が共有されれば、こうした活動は透明で監査可能なものとなります。
例えば、牛肉業界を見ると、牧草による飼育の証明書や、貿易金融、消費者へのアプローチ、消費者によるフィードバック、認証、生産から消費者に至るまでのトレーサビリティなど、ブロックチェーン技術は業界のサプライチェーンはもちろん、持続可能性と安全性に大きな価値を生み出すことができます。
トレーサビリティに関しては、「BeefChain」(IOGがプロダクトを提供)は、消費者が牛肉製品を追跡できるようにするブロックチェーンスタートアップです。
この「BeefChain」はCardanoのブロックチェーン上に構築され、IOGが提供する「Atala Traceソリューション」を利用しています。

2019年には、「Process Verified Program(生産過程認証プログラム)」によるUSDA認証を取得しました。これは、ホルモンフリーであるなどの特定の特性が、米国の食品安全規制に沿った監査・認証として扱われることを意味します。
「BeefChain」は、家畜の固有識別を可能にし、原産地を保証します。これによって、牧場主は高級牛肉をプレミアム価格で提供することができ、消費者は消費する肉に大きな信頼を寄せることができるようになります。
ワイオミング州で行われている「動物の焼印」に関する規則や手続きをデジタル化することで、検査官は数千時間を短縮し家畜販売の迅速化だけでなく、環境配慮や動物保護への配慮、サプライチェーン管理のデータ収集などが可能になります。
家畜のブランド化は、その記録がブロックチェーン上に永久に固定されることで、新たな価値を持つようになります。
私の会社が行っている業務の一部ですが、IOGはエチオピアの教育省と協力して、同国の500万人の生徒と教師のために、ブロックチェーンベースのデジタルIDと検証可能な学歴証明書を作成することに取り組んでいます。
この重要なプロジェクトの目標は、データ主体型の政策決定を可能にすると同時に、不正のリスクを減らすことで、学生が大学や就職市場に対して、国内外において自身の教育実績を証明可能にすることです。
さらに、IOGとWorld Mobileのパートナーシップでは、Cardanoブロックチェーンを活用し、アフリカ大陸の遠隔地やアクセスが困難な地域に力を与え、誰もが平等にサービスや機会を利用できるようにすることで、完全につながったアフリカの基礎を築くものです。
カルダノ・ブロックチェーンを活用したワールド・モバイルのメッシュネットワークモデルは、拡張性のある共有インフラ、セキュリティ、透明性、自己主権を実現し、人々がインターネットサービスを利用するためのコストと障壁を低減することが可能です。
シェアリングエコノミーは、ネットワークのすべての参加者に、その成功に対する相互の利害関係を提供します。

ケニアとガーナでは、暗号通貨の流動性と現実の経済活動の間の摩擦を取り除き、より安価な金融商品を提供する商品のエコシステムを通じて、より簡単に資金調達に取り組むための活動をしています。そのためにIOGは、Pezesha Africa Limitedと提携し、運転資金のための短期融資を求める中小企業への融資を促進しています。
この活動の目標は、シームレスな融資を可能にする、シンプルで摩擦のないツールを構築することです。
もう一つの米国でのユースケースとして強調したいのは、IOGとDISH Network Corporationの戦略的提携です。
これにより、ブロックチェーン技術を利用したロイヤルティプログラムが開発されています。両社は、Cardanoブロックチェーンに支えられたトークンベースのロイヤリティシステムの構築に取り組んでいいます。
このロイヤリティ・トークンの残高は、DISHが管理するデジタルウォレットを使用して、毎晩バッチ処理で調整され、IOGのAtala Prismを活用することで、個人を特定できる顧客情報が含まれないようにします。
このコラボレーションの最初のステップは、Atala PRISMのIDサービスとCardanoのネイティブアセット機能を通じて、DISHのインフラにブロックチェーン機能を実現し、DISHがより良いサービスを提供することで、利用者が安全に接続できるようにすることです。
これらの使用例やプロジェクトは、ブロックチェーン技術が米国、特に地方の遠隔地にもたらす経済発展や成長の一端を例示しています。

IV. ブロックチェーン産業の目的とは

デジタル資産をどのように規制し、消費者を保護し、現代社会における現実と、業界の成長を一致させるかを議論するなら、イノベーションが解決を難しくしている事実を認める謙虚さを持ち、その代わりに原則に焦点を当てるべきです。
言論の自由という概念は、新しいテクノロジーによって常に挑戦されていますが、言論の自由に関する憲法上の概念は変わらないことを認識することができます。
私たちは、政府の干渉や報復を恐れることなく、自由な社会で自分自身を表現したいという願望を持っています。ブロックチェーン業界と米国政府との関係において、考え方の指針となるべき原則は何でしょうか。
もうひとつの米国の創造物であるインターネットを考えてみると、そのガバナンス、進化、革新は、国際電気通信連合(ITU)やその他の超国家機関によってコントロールされているのではありません。接続性、容量、実用性の向上という、自明の「共通の目標」に向かって協力し、相互接続され相互依存している何千もの機関や民間企業によって行われています。
米国は、インターネットを繁栄させ、米国がインターネット技術における主要な役割を果たし、それを維持するために、パブリック・プライベート・パートナーシップを受け入れました。
これと同様に、米国のブロックチェーン産業が繁栄し、その可能性を最大限に発揮するためには、民間部門と協力する多くの異なる機関が必要となります。
1兆ドル企業の台頭をもたらしたインターネット規制の枠組みを議論した1990年代の先行議会のように、今議会もブロックチェーン業界と協力して、イノベーションと適応に対する我が国の顕著な能力を活用する原則ベースのアプローチに向けて、大きな成果を上げることができると確信しています。
特定の法域の境界線に隔離され、報告と開示のために中央集権的な団体にのみ依存するカテゴリーベースの規制は、ブロックチェーンを基盤とする分散型エコシステムにおける実行力は期待できず、かえってイノベーションを阻害することを認識することが重要です。
一方で、より柔軟な原則ベースの規制は、始まったばかりの業界を締め付け、企業を海外に追いやることなく、生まれたばかりのテクノロジーと共に適応・進化させることができます。

V. ブロックチェーンがどのように米国産業に貢献できるか

20 世紀を振り返ると、米国の優位性は、金融サービス、テクノロジー企業、製造能力のという、3 つの柱に支えられてきました。
これらの産業は、グローバル化、競争の激化、新技術、そして持続可能で価値主導の世界経済を確保するための環境・社会ガバナンス(ESG)ルールを定義したいという要求のもと、急速に変化しています。
ブロックチェーン業界は、21世紀を通じてこれらの業界の信頼性、コンプライアンス、競争力を実現できる基盤技術を構築しており、それによって「もう一つのアメリカの世紀」を確実なものにすると私は信じています。
ブロックチェーン技術が提供する、透明で不変であり常に客観的な台帳は、記録管理、報告、監視のための驚異的なツールです。
言い換えれば、ブロックチェーン技術自体が、消費者を保護し、市場の健全性を守るために展開できるツールの多くを提供することができるのです。
分散型取引所(DEX)をフロントランニングやセキュリティ侵害から守るのと同じコンセプトで、Chainalysisのようなレグテック企業も、取引所に関する前例のない情報を政府機関、規制当局、経済学者、金融エンジニアに提供するために利用することができるのです。
このデータの収集は、パーミッションレスであり、ロイヤリティフリーです。
ダークプール(取引所の内部取引)はもう不要です。中央集権的なブローカーはもう不要です。
ブロックチェーン技術の力は、その普遍性とイノベーションのためのパーミッションレスモデルにあります。
真の競争は、誰もが平等に市場にアクセスできるときに存在します。
私の会社IOGは、エチオピアからモンゴルまで、多様な国々でブロックチェーン関連の事業展開を進めるために、ロイヤリティの支払いや特許申請、ライセンスの取得を必要としたことは一度もありません。
牧場主がブランドを登録する場合と同じツールを、土地の権利証やクレジットスコア、あるいは楽曲を表す非可溶性トークン(NFT)の発行に再利用し、そのアーティストが公正な報酬を受け取ることを保証することができるのです。
ブロックチェーンは、これまで社会が経験したことのない規模とスピードで、価値、思考、商取引の流動化を可能にします。
これらの新しい能力の「結果」を予測するのではなく、「どのような消費者や市場のリスクから守るべきか」「消費者が持つべき基本的な権利は何か」そしてこれらの新しいツールを「最大限の利益のためにどのように使用するか」を決定すべきです。
米国から発信される規制や法律に準拠することは、ブロックチェーン業界、国家、世界にとって指針となる価値観でなければなりません。
なぜなら、何の統制もない開発のスピードは、詐欺、無駄、乱用の横行を招くからです。

VI. 正しく、責任のある規制のあり方とは

IOG、私、そして業界の多くの人々は、デジタル資産とブロックチェーン技術に対する適切で責任ある規制に賛成し、支持しています。
しかし、これは新しい技術であり、根本的に新しい資産クラスであるため、約1世紀前に作られた法律や検証方法の枠内には、簡単に当てはめることはできません。
暗号通貨は金融の幹細胞であり、ほぼすべての資産になりうるプログラム可能なソフトウェアであり、時間とともに変化することが可能です。
実際、同じ暗号通貨は2つとなく、暗号通貨の用途、機能、特徴は、「誰が、なぜ、どこで暗号通貨を保有するか」によって異なります。
暗号通貨は、データの検証、情報や価値の移転、商品の購入、サービスへのアクセスの提供、報酬や会員制プログラムとしての機能、価値の貯蔵や投資として、すべて同時に、または暗号通貨の生命活動の中で異なるタイミングで使用できます。
米国議会は、これほど「同時に多くの異なるものになり得る存在」の規制を試みたことはありません。
確かに、暗号通貨の中には証券であるものもあれば、商品であるものもあり、その両方であるものもあります。しかし、多くはそのどちらでもない可能性があります。暗号通貨がどのように分類されるかにかかわらず、次の3つのことを念頭に置く必要があります。

(i)米国の既存の規制制度はこのような資産を想定していない
(ii)暗号通貨がなければ、ほとんどのブロックチェーン技術は単に機能しない
(iii)規制目標は、適切な消費者保護を促進し市場の整合性を保証することである。

この点については、暗号通貨を証券または商品と表示することを必ずしも必要としない規制的アプローチによって達成することができます。
米国の証券取引法は、中央集権的な主体(例えば、識別可能で、その株式の保有者に財務データやその他のデータを提供する役割を永続的に担える企業)が存在し、今後も存在することを前提に投資家と市場の保護を実現しています。
ブロックチェーン技術、ひいては暗号通貨の中には、当初は企業に似たある程度中央集権的な主体によって作られたり、裏付けされたりするものもありますが、そうしたものだけではありません。
時が経つにつれ、すべての暗号通貨やブロックチェーンが、そうした技術を支える当事者として特定できる中央集権的な主体が存在しない状態で存在することを想定することができます。
このような中央集権的な責任者の存在を前提とした既存の法規制は、ブロックチェーン技術やその技術を推進する暗号通貨の場合、単純かつ論理的に機能しません。
責任ある規制は、ブロックチェーン技術が米国の競争力、米国の安全保障、特にデジタルインフラ、米国人の金融包摂、経済発展・成長の促進に果たすことのできる重要な役割について、「理解すること」から始められるべきです。

VII. おわりに

暗号通貨と、暗号通貨の運用と機能に依存する広範なブロックチェーン産業は、過去10年間、商業化されていない、有志者たちの開発者の小さなグループから、高度なエンジニアリング、科学研究、上場企業、世界中でこれらの技術を使用する何千万人もの人々を包含する1兆ドル規模のグローバルエコシステムに成長しました。
ブロックチェーン技術の大きな成長は、インターネットに匹敵するものであり、より安価で効率的な決済システム、暗号技術によるインフラのセキュリティ強化、新しいガバナンスの形態、自己主権型のアイデンティティなど、間違いなくより大きなチャンスをもたらします。
しかし、この新しいテクノロジーは新たな課題も生み出し、多くの既存システムが抱える既存の問題をさらに増大させました。
カウンターパーティリスクや、中央集権的な仲介者を解さない情報と価値の瞬間的な移動、複雑なビジネスプロセスや構造を迅速にアップグレード可能なオープンソースソフトウェアに縮小することは、地球規模で物事を捉え、地球規模の速度ビジネス活動を進められるようになったことを意味しています。
これらの実際の使用例、業界の指針となる価値観に関する私の意見、ブロックチェーン業界の約束に関する考えを発表する機会を得られたことに感謝します。
私の知識とネットワークは、この小委員会でいつでも利用可能であり、立法プロセスを助け、支援することができます。
最後に、米国が米国のブロックチェーンと暗号通貨産業の規制の将来について議論している間、今後数ヶ月間、実りある継続的な対話ができることを願っています。お時間をいただき、誠にありがとうございました。

 

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拡散パイプライン Diffusion Pipelining

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ブロック生成のプロセスを並行処理で行うことにより、ブロック生成→伝播までの流れを効率化・高速化することができるソリューション。
もともと「パイプライン処理」は一般IT用語で、通常は順番に処理される「命令→実行」までのプロセスを分割し、プロセッサ内部での回路で並行して行うことを指す。これにより、順次実行型の処理よりも大幅に実行までの時間を短縮できる。
カルダノのブロックチェーンにおいて、ブロック生成は次の6つのプロセスを順次型で処理する必要があり、これによって生まれる「無駄な時間」は、今後のブロック作成規模の拡大に対する足かせとなり得る。

  1. Block header transmission
  2. Block header validation
  3. Block body request and transmission
  4. Block body validation and local chain extension
  5. Block header transmission to downstream nodes
  6. Block body transmission to downstream nodes

Vasilハードフォークでは、この逐次処理を複数に分割する「拡散パイプライン(Diffusion Pipelining)」が実装予定となっている。
これまで順次型で処理していた6つのプロセスのうち、前の処理が終わる前に並行して次の処理を開始することで、全体の処理時間を大幅に削減できる。
この処理時間の削減により、カルダノにおけるさらなるスケーリングが可能になる。

・ブロックサイズ(トランザクション数UP)
・Plutusのメモリー(スマコン容量UP)
・Plutus CPU上限(処理能力の向上)

参考資料:
Introducing pipelining: Cardano’s consensus layer scaling solution

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インプット・エンドーサー Input Endorsor

ウロボロス・レイオスで実装される、カルダノのスループットを最適化するソリューション。Longest Chain Protocol(最長チェーン優先プロトコル)において、トランザクション処理能力が理論値の1/10程度しか使用できていない問題を解決し、理論値上限まで向上する。
具体的な手法としては、まずネットワーク上のブロック生成ノードのメモリプール(mempool)を解放し、未決済ブロックを格納する。この多数の未決済ブロックは、メインチェーンとミスリルの連携によって検証され、メインチェーンには検証されたブロックが格納される。
現在は、新規ブロックが最長チェーンに格納された後に有効性が検証されていたが、ウロボロス・レイオス後は、ブロック生成ノードのmempoolで有効性が検証され、スクリプトはメインチェーン外で実行され、メインチェーン上では入力されたブロックの順位付けが行われる。
インプット・エンドーサーにより、「スクリプトの実行と検証」はSPOが運営するブロック生成ノードで共同で行われる。つまり、メインチェーンの外部で行われることになる。
これにより、メインチェーンの処理が大幅に軽量化し、ネットワークの大規模な最適化が可能となる。

詳しくはこちら↓
カルダノの 処理能力を最大化する「インプット・エンドーサー」のすべて【超訳】

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ウロボロス・レイオス Ouroboros-Leios

カルダノのPoSアルゴリズム「ウロボロス」のバージョンの1つで、「インプット・エンドーサー」が導入され、カルダノのL1における処理能力を最適化し、膨大なトランザクション需要に対応を可能にする。ウロボロスの中でも最も新しいバージョンであり、2022年現在、開発が進められている。

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