リザーブ(Reserve)とは、カルダノの最大供給量450億ADA(45B ADA)のうち、まだ市場に放出されていない未分配分の資金プールのことを指す。ステーキング報酬とトレジャリーの原資となる、カルダノ経済の「貯水池」とも言える存在である。
現在の規模(2026年4月・Epoch 626時点)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| リザーブ残高 | 6,421,178,541 ADA(約64.2億ADA) |
| 流通量 | 36,181,739,617 ADA(約361.8億ADA) |
| 最大供給量(上限) | 45,000,000,000 ADA(450億ADA) |
最大供給量の約14.3%がリザーブとして未放出の状態だ。
毎エポック、ADAはどこへ流れるか
リザーブは毎エポック(約5日)、一定比率(ρ=rho、現在0.3%)ずつ放出される。この「貨幣膨張」がステーキング報酬とトレジャリーの財源になる。
| 行き先 | 割合 | 1エポックあたり(Epoch 626時点) |
|---|---|---|
| ステーキング報酬(SPO・委任者) | 80% | 約15,410,828 ADA |
| トレジャリー(国庫) | 20% | 約3,852,707 ADA |
| 合計放出量(ρ=0.3%) | 100% | 約19,263,535 ADA |
年間スケールで見ると
1年間は約73エポック(73 × 5日 = 365日)に相当する。
| 行き先 | 年間金額(概算) |
|---|---|
| ステーキング報酬 | 約11.2億 ADA |
| トレジャリー流入 | 約2.8億 ADA |
| 合計(年間放出) | 約14.1億 ADA |
これがカルダノでステーキングをすると報酬がもらえる仕組みの財源だ。
リザーブは指数関数的に減少する
放出率0.3%は「残高に対して」計算されるため、残高が減るほど放出量も小さくなっていく。
| 時期 | リザーブ残高(概算) | 年間トレジャリー流入(概算) |
|---|---|---|
| 2021年 | 約132億ADA | 約5.2億 ADA |
| 2023年 | 約89億ADA | 約3.3億 ADA |
| 2026年現在 | 約64億ADA | 約2.8億 ADA |
| 2030年代(推計) | 約30〜40億ADA | 約1.5〜2.0億 ADA |
インフレ率が年々低下することを意味し、長期的にADAの希少性が増す設計になっている。ビットコインの半減期と似た考え方だが、カルダノは段階的・継続的に減少する点が異なる。
ステーキング報酬との関係
「ステーキングをするとADAがもらえる」のは、このリザーブが少しずつ市場に放出されているためだ。ただし、リザーブが減るにつれて報酬量も徐々に減少する。長期的には取引手数料(Fee)がステーキング報酬の主な財源になることが想定されており、ネットワークの活発な利用がエコシステムの持続性につながる。


