IOG(Input Output Group)が2026年のカルダノ・トレジャリー提案9件を正式に提出しました。総額は約1億6,200万ADAで、昨年の請求額の約半分に相当します。Leiosテストネットの6月稼働、2026年末のメインネット展開を見据えた開発・セキュリティ・機能向上の各プロジェクトが対象です。DRepによる投票期間は現在開始しており、5月24日に締め切りとなります。
提案の詳細は専用ページ(momentum.cardano.iog.io)で公開されており、IOGは「昨年より絞り込んだ予算で、やるべきことに集中した」と説明しています。また、提案説明のためのAMA(Q&Aセッション)がTwitter Spacesで開催されました。
hixの見解 🤔
私はDRepとして、今回の9件の提案を以下の観点を前提として精査したいと思います。
1. 予算規模の妥当性
昨年比50%減という数字は評価できます。しかし1億6,200万ADAはカルダノのNCL(Net Change Limit)の相当部分を占める規模です。エポックあたりのトレジャリー収入(現状で約160万ADA前後)と比較すると、これは約100エポック分(約1.4年分)の収入に相当します。「身を切った」予算であっても、単年でこの規模をIOG関連提案に集中させることは、トレジャリーの多様な用途を圧迫するリスクがあります。
2. 分散化への課題
9件のうちIOG・IOG関連団体が提出する提案が大半を占めることは公開情報から明らかです。カルダノが「分散型エコシステム」を標榜するならば、コア開発の主要部分をIntersectや独立した複数チームへ移管するロードマップがセットで示されるべきです。「今年は集中して納品する」という説明には一定の合理性がありますが、毎年同じ構図が繰り返されるリスクも念頭に置く必要があります。
3. Leiosの進捗確認が必要
高パフォーマンスの切り札として位置づけられるLeiosですが、テストネットはまだ稼働前です。研究段階の成果を根拠にした予算請求は、成果物が未確定である点を認識した上で審査すべきです。
4. 投票にあたって
今のところ、Cardano Upgrades と Consensus Initiative は、ある程度の必要性があると考えていますが、基本的に「IOGだから賛成」でも「IOGだから反対」という観点ではなく、個別提案ごとの内容・予算・アウトカム指標を基準に判断したいと考えています。DRep投票期限は5月24日です。提案数が多いため時間は十分とはいえませんが、提案内容を精査した上で意思表明する予定です。
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