カルダノはなぜ「イーサキラー」となるのか?

カルダノ情報

22/Feb/2021 開発者向け海外メディアDEVELOPERでのチャールズ・ホスキンソン氏(以下、CH)のインタビューを要約しました。

CH:システム開発者なら、色々な要素を総合的に考慮に入れる必要があります。
たとえば、ソフトウェアのライフサイクルや、コスト予測のしやすさ、そして、そのインフラでどのくらいのコストが発生しうるかといったことです。
数千から数百万ユーザーへと拡大した場合のユーザーエクスペリエンス(UI)について検討することも大切です。
そして、そのインフラにおけるセキュリティはいうまでもありません。開発のしやすさに加えて、顧客であるユーザーに安全に利用できる環境を整えることを考えなくてはいけません。
さらに言えば、これらのことは、単純に暗号通貨市場だけの問題ではなく、ブロックチェーン分野とブロックチェーン分野外のアプリを組み合わせた、ハイブリットなアプリケーションにも言えることです。
これらのことを総合的に考えた結果として、イーサリアムはあまり良い体験を提供できるものではありません。コスト予測が立てにくく、オンチェーン、オフチェーンの関係性が複雑で、開発者の多くがオフチェーンに多くのリソースを置いている傾向があります。
それ以外にも多くの細かい問題がありますが、まるでこう言っているようです。「大丈夫だよ。Internet Explorer6やネットスケープでウェブサイトを立ち上げたんだ。すごい体験だったでしょ?」と。でも、おそらく大丈夫ではない。Flashや他のツールを使って、色々なことをやる必要があるのです。
ーカルダノに批判的な人からは「まだ何もできていない。遅れている」という声もありますが。
CH:開発者たちは、NETアプリやJavaアプリを開発していますが、これらの主流プログラミング言語で、オフチェーン/オンチェーンを介したインフラ上で、高い安全性を保ちつつ、コスト予測を立てながら開発ができるフレームワークを提供できたでしょうか?
私たちは、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で、Grigore Rosu教授(DARPAやNADAなどと仕事をしバーチャルマシンやプログラミング言語の専門企業を経営する)と一緒にプロジェクトを開発しています。教授らは「K」と呼ばれるユニバーサルなメタ言語(注:プログラミング言語を定義するための言語)について研究を進めています。
「K」は、プログラミング言語を説明できるようにするもので、これによって、全てのツールを制作することが可能にな李、さらに特定のプログラミング言語をアップグレードすることが可能になります。たとえば、F#4から5へ、Scala2から3へと言ったような言語のアップグレードを、開発者によるコーディングを必要とせず自動的に行うことを可能にします。
私たちは、「IELE」というバーチャルマシンに膨大な資金を投入しました。これはおそらく、下半期くらいにはカルダノ上で提供可能になると思われます。これによって、JacaScriptやC#といった主要言語をカルダノのエコシステム上でdAppsの開発が可能になります。オンチェーン/オフチェーンにおける確かな開発環境も整うでしょう。
ーカルダノはKEVMとして知られるイーサリアムのバーチャルマシンをすでに開発環境で提供している。イーサリアム開発者がカルダノへの移行を試すことができる
CH:(KEVMでは)イーサリアム上でできることは、全て可能です。たとえばCelsiusスマートコントラクトを試してみたければ、すぐに作成して開発環境で動かすことができます。これは完全にイーサリアムへの「ダウングレード」です。
こレは本当に、テスト用のフレームワークであり、コスト予測や使い勝手を試すための環境です。
私たちは、ERC-20コンバーターなどのプロジェクトなども開発しており、これらは全てイーサリアム上で作ったものをカルダノへと移行するためのものです。高品質に、高速に、そして安く運用できるカルダノ上で、プログラムを運用可能です。
これが開発環境のポイントで、これら全てを試すことができるのです。
この開発環境を、常設のサイドチェーンとして、このサイドチェーンをカルダノのメインネットへつなげることができた場合、プルータスを学んで新規のインフラを作るといったことをしなくても、既存のアプリをイーサリアム上のエコシステムから移行することができ、高品質で高速で安価なカルダノ上で運用することができるのです。
これが「パーマネントサイドチェーン」の構想で、開発を進めています。
これは、たとえばMacがブートキャンプを提供し、ウィンドウズ上でMacBookが動かせるようなものです。
歴史上、最も優れたウィンドウズのノートパソコンは、(Windows上の仮想マシンで動く) MacBookProだったのですから。

——出典:
DEVELOPER ”Charles Hoskinson, Founder, Cardano: On the opportunities for decentralised apps” をCoffeePoolが翻訳。

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