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カルダノ(Cardano,ADA)とは? 将来性と特徴が5分でわかる

2022年9月23日に大幅アップグレード「Vasil HFC」を行い、さらに10月からは国内の人気取引所「Bitbank」で上場され、大きな話題となっているカルダノ(ADA、エイダ)。
もともとホルダーではなかった方の中にも「今後の期待を込めて思わず買っちゃった」「上場前に情報を集めたい!」という方も少なくないかもしれません。
そこで本記事では、「とりあえず買ってみたけど、ADA(エイダ)ってどういう暗号通貨なの?」という方に向けて、手っ取り早くカルダノとADAが理解できるポイントを超ざっくりお伝えします。

ビットコインやイーサリアムを超える「第3世代の暗号通貨」

カルダノを一言で説明すると「第3世代の暗号通貨」です。
これは、「ビットコイン(第1世代)とイーサリアム(第2世代)の次の暗号通貨」という意味です。
これまで「ビットコイン、イーサリアムを超える」と銘打たれたコインが数知れず登場しては消えていましたが、なぜカルダノは今もその人気を保持しているのでしょうか?

その理由は「BTCとETHの問題を解決するソリューションを提案し、次々と実装している」ためです。
ビットコインとイーサリアムはそれぞれ暗号通貨の中でトップクラスの人気を誇り、投資対象として盤石に見えますが、それぞれ技術的・構造的な問題点が指摘されており、解決の糸口は見えていません。
そんな中、カルダノは現状の暗号通貨の問題点を学術的に明らかにし、その解決策を学術的に解決できることを証明し続けている、現状の業界において唯一無二のプロジェクトだと期待されているのです。

カルダノの真髄を説明する前に、まずはビットコインとイーサリアムの特徴と問題点を整理してみましょう。

ビットコイン(Bitcoin)の特徴とその問題点とは?


【特徴】

・ブロックチェーンを活用し堅牢なセキュリティを持つ初の分散型資産。
P2P&オープンソースで、誰でもブロックチェーンに参加できる。
・発行量に上限があり、増加することができない。
【問題点】
・マシンパワーで運営者が決まる(PoW)ため、権力が集中化しつつある。
・消費電力がインフレし、一国の年間消費電力に匹敵するほどに悪化。
・送金速度が遅く、世界中の取引に対応できない。
・トランザクションにプログラムを追加できず、数字の移動しかできない。

ビットコインは世界で初めて成功した暗号通貨であり、人の手から離れ、完全に自立したシステムだけで通貨の発行・取引を世界で初めて成功させた暗号通貨です。
「マイニングプール」として、取引システムに参加することは誰にでも可能ですが、システム自体に介入して不正を行うことは極めて難しい、安全性の高さが特徴です。
ブロックチェーンの元祖として世界的に人気となっている一方で、「CPUパワーが強ければ強いほど運営権が持てる」システム(PoW)によって、世界中でマシンパワー競争が勃発しました。それにより、一部の巨大組織しか参入できない集中化や、無尽蔵の消費電力の高騰といった問題が指摘されています(消費電力は、国家の年間消費電力と同程度)。
また、世界規模での利用を想定していない設計のため、利用者の増加に伴い送金遅延が起こることも問題視されています。

またビットコインは、取引を作成する会計モデルにおいてUTxOモデルを採用しており、その技術的な限界から「トランザクションにプログラムを追加できない」という弱みがあります。後述のイーサリアムの大きな特徴であるスマートコントラクトを実装することができないため、その機能は「堅牢なデータ保持力」と「送受信」のみに限定されてしまいます。

イーサリアム(Ethereum)の特徴と問題点とは?

【特徴】
・スマートコントラクトの実装。
・カスタムトークンが作成できる。
・運営プロトコルは「ロックあり」のPoS。
【問題点】
・膨大な取引量が発生すると速度が遅る上に送金料が高騰する。
・ステーキングは32ETH必要。
・マシンパワーに左右されない決済システム(PoS)の導入。
・2022年9月にPoSへ移行するも、「期限未定のロック」がかる。
・送金の際に正確な手数料が予測できない。
・発行量に制限がなくインフレが起こる可能性がある。
・将来的な運営方針が不透明。

イーサリアムは、2013年に大学生だったビタリック・ブテリン氏が考案した暗号通貨モデルを、ギャビン・ウッド氏が学術的な整理を加えたものをベースとして開発されました。
その大きな特徴は、「決済の条件設定」を加え、特定条件を満たした場合に自動的に決済を行う「スマートコントラクト Smart contract」が盛り込まれている点です。
この機能の応用し、イーサリアム上に「任意の条件があるトークン」である「カスタムトークン」を生み出すことを可能にしています(ERC-20)。カスタムトークンの登場により、比較的容易に暗号通貨を発行することが可能になり、これまでで実に数千種類の新通貨が生まれたり、NFTやDEXなどのさまざまサービスの基軸となり、時価総額においてビットコインに次ぐ人気を誇る、非常に強固な地位を築いています。

しかし、そのイーサリアムにもいくつかの問題も指摘されています。

1つは「スケーラビリティ」の問題。イーサリアムでは、プログラムを取引に組み込むため、ビットコインが採用したUTxOではなく「アカウントベースモデル」という会計モデルを採用しています。
このアカウントベースモデルは、取引の際に大きなマシンパワーを使用するため、膨大な取引量に対応することができないという弱点があります。さらに、取引の優先度がオークション形式で決まるため、価格が高騰時には送金詰まり送金手数料の暴騰といった問題が起きることがあります。
DeFi市場の原動力ともなっているイーサリアムですが、人気が高まれば高まるほど弱点が露見してしまう、というジレンマを抱えているのです。
(参考:coinpost「イーサリアム・ロンドンハードフォークによる影響とは|Orkid 寄稿」)

2022年9月のハードフォーク「Merge」により、イーサリアムはProof of Workからフォークし、トークン所持量(ステーキング量)によってブロック生成を決める「PoS(Proof of Stake)」を導入しました。
イーサリアムでのステーキングでは、32ETHの資金をロックして専用サーバー(Validator)を立てることでステーキングが可能になります。ロック解除までの期間は次回ハードフォークまでと言われており、現在は未定。さらに、エラーを起こしてしまうとステーキング資産が減額される「Slashing」が課せられるという大きなリスクを伴います。
また、イーサリアムのステーキングシステムでは、基本的に一般ホルダーはブロックチェーン生成に参加することはできません。参加する場合は、ステーキング代行サービスに委託をするしかありませんが、資産を第三者に預けるため、ハッキングや逃亡、破綻などの大きなリスクが伴います。

もう1つの問題点として、分散化されていない、という問題があります。ハードフォーク後のブロック生成においては、一部の運営団体のノードしかブロック生成に関わっていないというデータもあり、集中化が進んだとの指摘もあります。
ハードフォークが起きるたびに、イーサリアムから分裂した「イーサリアム・クラシック(ETC)」や「イーサリアム・PoW(ETHW)」などが生まれ混乱が起きるという問題も指摘されています。
このように、大幅アップデートのたびに開発団体とコミュニティの衝突が度々起きている歴史があり「運営陣の決断で一方的にコミュニティの命運が左右される」というリスクが指摘されています。

カルダノ(Cardano)は、ビットコインとイーサリアムの問題を解決する

【特徴】
拡張UTXOモデルにより、安価で正確な手数料で送金を可能であり、複数レイヤーとの連携が可能
・Haskellをベースとする独自言語プルータス Plutusにより、バグが少なく安全なスマートコントラクトを実現
・簡易的に発行可能なネイティブトークンとNFTを実装
・C系、.NET、Javaなどでもコントラクトが作成可能(言語コンバーター)を開発中
完全なPoSによる低エネ・高速なトランザクションを実装
分散型投票システム(Catalyst)による民主主義的な運営(2025年を予定で実験中)
・複数のサイドチェーン連携により、膨大な取引にも対応が可能(2022年後半にHydra実装予定)
・発行量の上限あり
・量子コンピュータへの耐性を予定
学会で認められたアルゴリズムで構築
・3000以上のノードによる、完全に分散化されたブロックプロダクション

イーサリアムとは全く異なるブロックチェーン・プロジェクト

カルダノは、同じスマートコントラクト・プラットフォームとして、イーサリアムの一種のように認識されがちですが、実は全く別物です。

最も大きな違いは、カルダノを構築するプログラミング言語にあります。
イーサリアムは、C系言語などのオブジェクト指向型言語でプログラムされているのに対し、カルダノは体系が全く異なる純粋関数型言語Haskell」によって構築されています。
スマートコントラクトの構造においても、カルダノはイーサリアムとは全く異なる構造を持ちます。
カルダノのスマートコントラクトは、システムの基盤であるHaskellを開発したプログラミング言語学者のフィリップ・ワドラー教授が直接参加。自らが生み出した言語を改良したスマートコントラクト専用の独自言語「Plutus」によって、安全性の高いコントラクトの構築を可能にしています。
さらに、将来的に「言語コンバーター」も実装予定で、C+や.NET、Javaといった一般的に普及した開発言語でも利用可能になります。これにより、世界中のエンジニアがシームレスにエコシステムへ参加することが可能になります。

「拡張UTxO」により、圧倒的なスケーラビリティでスマコンを実現

開発団体であるIOGのリサーチチームは、数年前からビットコインのUTXOモデル、イーサリアムのアカウントベースモデルの会計システムの問題点を指摘し、ゼロベースで独自開発した拡張UTXOモデル」によって、UTxOの課題であったプログラミングの実装を可能にしました。
UTxOによる正確に手数料予測でき、かつスケーラブルなスマートコントラクトの実装を実現しています。
なぜIOHKがUTxOにこだわったかというと、イーサリアムが実装するアカウントモデルと比較し、トランザクションの並行処理が可能で、演算処理が圧倒的に軽くなるメリットがあったためです。
このUTxOにスマートコントラクトを実装することで、将来的にネットワーク需要が膨大になった場合でも送金詰まりが起きないという大きなメリットがあります。
UTxOの利点である並行処理能力により、複数のサイドチェーンと同時接続して膨大な取引処理能力を実装することが可能となります(2022年中に実装予定)。
2022年中には、IOHKオリジナルのサイドチェーン「Hydra」だけでなく、サードパーティであるdcSparkが独自開発するイーサ系サイドチェーン「milkomeda」と接続し、膨大なDeFiサービスのニーズに対応可能になると言われています。

ウロボロスPoSによる「資産を預けない、安全なステーキング」が可能

コンセンサス・アルゴリズムにおいては、カルダノは「ウロボロス」によるPoSを実装しています。
ウロボロスでは、プログラムの知識を持たない一般ホルダーもブロック生成に参加することができるシステムを構築。ホルダーがステークプールにブロック生成権限を委任することで、資産の移動やロックアップが不要な安全なステーキングが可能で、年利約5%の報酬が得られるという大きな特徴があります。

「真の分散化」のためのシステム「Catalyst」を開発中

カルダノの開発陣は、2025年を目標に「運営の分散化(ヴォルテール時代)」の実現を目指しています。
これを実現するのが、ゲーム理論を基盤に構築されたインセンティブ型投票システム「Catalyst」です。これは、トークン保持量を「投票力(voting power)」とする分散型投票システムで、現在は実験段階として、コミュニティ投票によってエコシステムへのマイクロファンディングを行なっています。
2025年以降では、カルダノのアップデートに関する方針をCatalyst投票に移行し、本物の自立分散型ブロックチェーンとなるべく開発が進められています。

世界規模の利用を想定した暗号通貨

このように、カルダノは「何十億人もの人が使う、未来の実生活」を見据えて開発が進められている、現在進行型の暗号通貨です。
確かに、ビットコインは資金の移動以外の実用性は低いものの、いまだ人気を保持しています。
またイーサリアムも、将来的なPoSの実装や既存のDeFi人気などにより、直近の業界をリードしているのは事実です。
しかし、ビットコインやイーサリアムには、世界規模での活用という視点から見て、大きな問題を抱えており、その解決には各プロトコルの根幹の改革が必要なほど難しいと言えます。

安定性と信頼性が高いシステムであるカルダノは、すでに団体や企業との連携も行なっています。
エチオピア政府では500万人の学生ID登録などに利用されるほか、スポーツメーカーの「NewBalance」のトラッキング、携帯電話企業の「WorldMobile」とアフリカでのアンテナ設置、慈善団体「Save the Children」への難民IDサービスに利用されています。
カルダノの エコシステム は日進月歩で拡大を続けており、毎日のように新たなニュースが飛び交っています。

カルダノ(Cardano)のトークン「ADA」を購入するには?

カルダノのネイティブトークン「ADA(エイダ)」は、海外取引所でしか購入できない状況が長らく続いていましたが、ビットポイントをはじめフォビジャパンビットバンクなどの国内の主要取引所に上場され、容易に購入ができるようになりました。

カルダノの価格と将来性は?

カルダノの価格が今後どうなるかは予測できませんが、カルダノは現在の暗号通貨の問題を改善し、「本当に実生活で利用可能になる暗号通貨」を目指している点にあります。
暗号通貨が本当に世界規模の実生活で使われるためには、現状のビットコインやイーサリアムでは不十分な点が多いことは前述しました。

カルダノが他のプロジェクトと大きく違う点に、単にエコシステムを拡大するだけでなく、世界トップクラスの大学と「ブロックチェーンの将来」について研究をし続けている点にあります。
これまでも「最長チェーン優先プロトコルの問題点」や「ミスリル」「PoUW」など、ブロックチェーン業界における重要な研究を発表し、それをベースとした新たなソリューションを次々に実装しています。
2022年9月には、アメリカの超名門であるスタンフォード大学に研究所を設立し、今後もブロックチェーン業界に革新的な技術を提供してくれると思われます。

ADA購入を機会に、ブロックチェーン業界全体の動きや、暗号通貨の解決策を模索するカルダノの活動に関心を持っていただけたら幸いです!

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Proof of Useful Workとは? IOGによる概要解説

2022年8月11日に公開された、Proof of Useful Work「Ofelimos」の概要を説明する動画を翻訳しました。ビットコインやイーサリアムで採用されている「Proof of Work」の問題点と、それを解決するためのPoUWについて簡単に解説しています。

翻訳:@dino_coffeepool、編集:hix_coffeepool

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実際のビデオはこちら

こんにちは、Giorgos Panagiotakosです。私は. Input Output Globalの研究者です。  このビデオでは、証明可能で安全なProof-of-Useful-WorkブロックチェーンであるOfelimos(ギリシャ語でUseful、Profitableの意味)についてお話します。これは、Matthias Fitzi、Aggelos Kiayias、Alexander Russellとの共同研究です。
ビットコインやイーサリアムのような最も古く、最も広く使われているブロックチェーンは、ハッシュベースのProof-of-Workを使用しています。つまり、それらのセキュリティは、プロトコル参加者が小さなハッシュを検索することに基づいています。これは間違いなく、一般的に有用ではないという問題があります。
事実として、演算に使うエネルギーが多ければ多いほど、悪意のある第三者がプロトコルのセキュリティを破るためのコストは高くなります。このような理由から、これらのプロトコルには、エネルギー消費を増加させるため、ブロック報酬のようなインセンティブが組み込まれているのです。この設計により、現在のビットコインの消費エネルギーは中規模の国の消費エネルギーと同レベルになっています。
このように、Proof-of-Workブロックチェーンには、プロトコルのセキュリティを維持するためというだけの理由で、エネルギー消費が増加し続けることにインセンティブを与えているのです。

 

この問題は、ブロックチェーン・コミュニティが早くから指摘していたものです。この問題に対し、多くの代替案が提案されていますが、その1つが、メモリやステークなどの計算作業とは異なるリソースを活用しようとするアプローチです。
その結果、Proof-of-Work型ブロックチェーンとは異なる仮定に基づく安全性を持つプロトコルが誕生します。
消費するエネルギーを減らすのではなく、他の用途に再利用しようというのが、別の提案です。最もシンプルな方法は、ブロック採掘機を自宅の暖房に利用することです。より洗練された方法としては、マイナーに、外部の有用な問題を解決するためにProof-of-Useful-Workで計算させるというものがあります。例えば、物理学や数論、最適化などの問題を解決するための提案がなされています。

Proof-of-Useful-Workの方向性は、かなり難しいことがわかっています。これまでの研究にて多くのものは、次の3つの問題のいずれかに悩まされています。

  • 第一に、実行された仕事が広く有用でないことがあげられます。例えば、よく知られたプロトコルであるPrimecoinの場合、マイナーは素数の変化を探索します。
  • 第二に、提示されたプロトコルの正式な安全性証明が存在しません。これらのプロトコルの安全性は、標準的ではない計算難度仮定(non-standard hardness assumption)に基づいているため、これはかなり深刻な問題です。そのため、セキュリティに関する議論を明確に理解することが望まれます。
  • 最後に、いくつかのプロトコルは、信頼できるハードウェアのような信頼できる第三者の仮定に依存しています。分散化はブロックチェーン・プロトコルの重要な目標であるため、このような仮定は避けたいと考えています。

本研究では、このような欠点を持たないProof-of-Useful-Workブロックチェーンを構築できるかどうかを研究しています。

本論文では、例えば、輸送や資源配分など、実世界で広く必要とされている最適化問題の解決に使用できるProof-of-Useful-Workブロックチェーンを紹介します。

 さらに、我々のプロトコルはランダムオラクルモデル(ROM)における正式なセキュリティ証明を伴っており、適度な計算難度の仮定において敵対者がネットワーク内の全計算能力の50%近くを制御しても、ビットコインと同じ計算難度の仮定下で33%を制御しても、このモデルでは安全であることを示します。また、計算難度の高い仮定では、実行された計算の100%近く、また計算難度の低い仮定の下では50%の演算結果が外部に有用であることを示します。最後に、私たちの分析は、信頼できる第三者を想定していません。

我々のプロトコルの安全性を証明するために、新しい汎用的なProof-of-Useful-Workを設計し、解析しました。これは、まず、「有用な計算が適度に難しい」とはどういうことかを定式化する必要があります。
次に、「この計算の安全性を増幅し、研削に強く、パーミッションレスプロトコルの文脈で使用できるようにする」ことです。
そして第三に、「セキュリティ上の理由からオープンブロックの生成方法について3つの要件を持つブロックマイニングのプロセスに、この計算をどのように組み込むことができるか」を示すことです。

最後に、これらのアイデアをすべてまとめて、私たちのブロックチェーン上で実行できる一般的なローカル検索最適化アルゴリズムを紹介しています。ご視聴ありがとうございました。

Ofelimosの詳しい説明は、IOGのブログをご覧ください↓
https://iohk.io/en/blog/posts/2022/08/16/introducing-ofelimos-a-proof-of-useful-work-consensus-protocol/

Ofelimos論文は2021年10月に公開されています↓
https://eprint.iacr.org/2021/1379.pdf

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カルダノSPOギルドのリーダー「BTBFさん」インタビュー【SPOインタビュー特別編】

BTBF-san

カルダノステークプール【XSP】のオペレータであり、カルダノ日本SPOギルドのリーダーとしても活躍する、BTBFさん。

2020年にカルダノのステークプールオペレーターの日本コミュニティSPO  Japan Guildげた、「X-StakePool [XSP/XSP2]」のオペレータであるBTBFさん
今回「SPOインタビュー」特別編として、BTBFさんとカルダノステークプールギルドについておをおきしました

☕️☕️☕️☕️☕️☕️

COFFE
COFFE
BTBFさんこんにちは! 今回、「SPOインタビューとなる「直接インタビューで参いただきありがとうございます😆☕️
まさかドバイでインタビューとなるとはっていませんでしたがよろしくおいいたします。
BTBF
BTBF
よろしくおいします

COFFE
COFFE
BTBFさんがドバイに移住されてそろそろ1年近くになるといますが、移住されていかがですか
移住
理由などもあわせておきしたいです

BTBF
BTBF
私ももともと海外移住したいという願望があったんですちょうど、昨年のカルダノの価がったタイミングで税問題もあって、海外への移住決意しました
マレーシアやシンガポールも候補がるドバイがいいよというのをYoutubeとりあえずってみるか、昨年旅行に来てみたんですよねその際、私ドバイのやかでラグジュアリーな世界観が気にって、移住めました

COFFE
COFFE
普段どんなふうにドバイでごされているんですか

BTBF
BTBF
普段はもうカルダノだけやっています(笑) 週1以外ずっとパソコンにつきっきりで、SPOさんのサポートや、SPO向けツールの発など…。ギルド活動以外にも々やっているので日忙しくしています

 

エンジニアのきっかけは、高校生のときにもらった一台PC

COFFE
COFFE
日本のカルダノコミュニティを牽引するBTBFさんですがまずはプログラミングとの会いやご経歴についておかせください

BTBF
BTBF
プログラミングとの会いは、高校生PC系仕事をしていた父親からパソコンをえられたのがきっかけです
部活強豪校のバレー属をしていて7時半まで練習をして帰してそれから4時までパソコンをいじっているような生活をするようになりました(笑)

COFFE
COFFE
体育でありながらPCにハマるというのはとしてはレアなタイプですね! その頃からプログラミングをされるようになったんですか

BTBF
BTBF
windows98時代チャットにハマってパソコンの知識々なからわりながら独学するようになりました
最初
、HTMLFlashのアクションスクリプトなどをいじってんでいましたねネットで調べて自分で覚えてチャットでりあったえてもらうというスタイルでした

COFFE
COFFE
&知識共有」というのは、現在SPOギルドにじるものがありますね
それからどのようにしてエンジニアとしてのキャリアをまれたのでしょうか

BTBF
BTBF
卒業してから18年ほどずっとITエンジニアとして仕事をしています。所属していた会
美容連企業
自動車部品メーカー
自動車メーカー
商社
・広
不動産デベロッパー
などの多種多様な業種、「IT企業のエンジニアというより「一般企業IT担当という位置、各社WEB制作・データベース構築ECサイト営・業務サーバー管理、社内ヘルプデスクといった仕事をしていました。社内の「IT何でもさんみたいなじですね(笑)

COFFE
COFFE
BTBFさんはサーバー初心者たちにも丁寧えていただいているのですがこれまでのキャリアで「一般人慣されていたことが背景にありそうですね
現在仕事じるデータベースやサーバー管理などはそうした仕事の経験がきているのでしょうか

BTBF
BTBF
そうですね。新卒入社した美容室チェーンでは、IT人員としてったのですがそこでは本部でシステムの管理担当がだけという状でした(笑)
Webだけでなく舗のパソコンのメンテナンス、社員さんのトラブル対応サーバー管理やメンテナンスまでさまざまなスキルを現場調べてにつけてきたじです

COFFE
COFFE
担当退職したらぬやつですね…(笑)

 

マイクラマルチサーバー営でスキルアップ

COFFE
COFFE
サーバー営はステークプール営に不可欠なスキルですが、基本的にプライベートでサーバー営をすることはないので、業務で覚えられたというのは納得です

BTBF
BTBF
Linuxについては、業務につけたスキルにえて、プライベートでサーバー営をしていた経験が一番でしたね

COFFE
COFFE
プライベートでのサーバー運営ですか? どんな目的でやられていたんですか

BTBF
BTBF
プライベートな時間マインクラフト(Minecraft)にハマっていた時期があったんです。同ゲームでは、自分でサーバーをてて、色んなプレイヤー同士べるようになっていたんです
友人などの要望などもあって自分Linux使って24時間稼働のマルチプレイサーバーを構築してんでいました

COFFE
COFFE
マインクラフトってマルチサーバーを使もあるんですね

BTBF
BTBF
そうなんですマルチサーバーを使うと自分みでさまざまなプラグインをれてカスタマイズできるようになるんです
メンバーリストを作成して、特定がゲームにったら通知したり加者同士のチャット機能作成したり……。

COFFE
COFFE
すごく本格的ですね…。これは無料でやっていたんですか

BTBF
BTBF
そうですねサーバーを24時間稼働させてほしいという要望があったので自前でサーバーを用意して無料開放していました

COFFE
COFFE
でサーバー営して無料開放…。まさに現在のギルドにじるものがありますね(驚)

BTBF
BTBF
好きでやっていましたし自分のスキルアップえてもいました。業務サーバーとって自分みに応じてでもできるので、思存分ガチャガチャんでいました。その経験がきているといます(笑)

COFFE
COFFE
マイクラがなければ、日本のSPOギルドはなかったかもしれない…(笑)今度、久しぶりにダイヤモンドりにきます!💎(笑)

 

カルダノとの会いとステークプールでの挫折

btbf-san2

自身もSPO構築で苦労したと語る、BTBFさん

COFFE
COFFE
通貨にはどのようなきっかけで投資められたんですか

BTBF
BTBF
暗号通貨自体については、2014年頃きたマウント・ゴックス事件」がきっかけですね
時流れていたニュースでビットコインについてりましたがそのなんかしいものがてきたな~くらいにってスルーしていました
「買ってみようかな~くらいにはったのですが、買がわからなかったんですよね。10万円くらいでしたが、1枚うものという先入観もありましたし
その後、2018年のバブルニュースでビットコインの値がりをってこれはいよいよ無視できなくなってきたなめて、深調べるようになったことでカルダノと会いました

COFFE
COFFE
カルダノをった印象

BTBF
BTBF
数のプロジェクトが乱していましたがカルダノはしっかりとした研究もとに論文が発されているということがわかったのでこれは本物間違いない確信投資しました
時公開されていたホワイトペーパーも印刷すれば冊子になるぐらい分厚かったのを覚えていますネットでチャールズのミートアップの画をめちゃくちゃいいなんだろうなという印象もありました
はカルダノのにもビットコインイーサリアムカルダノ、他コインをってみましたが存知その見事暴落したんですよね(笑)
それをきっかけに、「今通貨かられて。本業をしっかりやろうえてしばらく距離をとっていました

COFFE
COFFE
カルダノとも距離いていたじですか

BTBF
BTBF
カルダノについてはチャールズの確固たる信念それをえるコミュニティーの魅力的でした数々の学者、研究者、開するIOHK当にすごいとっていました
から将来ステークプールの構築ができるということは2018年点でっていたのでそのアップデートをつことにしていました
2019年になってステーキングのテストネットがまる直前、IOHK(時)オペレーターやりたい人募集中!」と発していたのをすぐにチャレンジしてみました

COFFE
COFFE
そこから、BTBFさんのプールがスタートしたんですね

BTBF
BTBF
実はここで一度挫折しています時、IOHKSPO構築方法画で紹介しているのを参にしてやってみましたがナレッジがっておらず、構築方法がよくわからなかったんですよね(笑)
そのころにNAPプールのNekotaさんもプール構築をされていてツイートを交換したエピソードがあります😊

COFFE
COFFE
Nekotaさんは独学でゼロから構築されたんですよね。本当にすごいといます

BTBF
BTBF
そこから私生活もバタバタしていてしばらクリプト界隈かられていたんですが、2020年になり、父親から株投資を勧められたがきっかけで、忘れていたカルダノのステーキングをしたんです
それはちょうど2月後からShelleyがローンチするという時期、慌ててプール構築かりました
めてSPO目指すきっかけになったのはNekotaさんのYoutube動でしたあの日本SPOにとってかなり有益画になっているといます。私もその一人です
しかしながら、構築に関するコアな部分のマニュアルはIOHK公式英語マニュアルや、海外SPO作成したものしかなく、Youtube公開されてる画をながら試行錯誤して構築したのを覚えています何度っては削除してをしていました(笑)

COFFE
COFFE
めは、BTBFさんでもしかったんですね…。

BTBF
BTBF
Linuxの知識多少あってもカルダノノード知識くの初心者だったので(汗)
まずは構成理解するところからめて、3日間ほとんど寝ずにやってメインネットの本番直前完成しました

COFFE
COFFE
そういう試行錯誤もあって、皆さんからの質問的確えられていたんですね~ちなみにですがプールX-StakePoolはその時、どのようにしてめたんですか

BTBF
BTBF
今でもそうなんですがからX JAPANファンなんですまたこの”X”意味には「無限可能性」という意味も込められているのでカルダノにもぴったりだといこのプールにしました

COFFE
COFFE
X JAPAN来だったとはきです(笑) そこから説がまったんですね…。

BTBF
BTBF
しかしやはりさんからの委任をいただくのに非常労しましたやはりプールを営するからにはブロック生成することが一番醍醐味だといますがそれが来ないもどかしさに1月半くらい悩みました

 

日本人によるSPO日本ギルドげた理由

BTBFさん03

外出先でもケータイからSPOの質問に答えることも。

COFFE
COFFE
私自身、メインネット開始からしばらく経ってからBTBFさんの「X-StakePool」ったのですが、「Japan SPO Guildげもちょうどそのでしたよね

BTBF
BTBF
ノウハウを共有できるしいなってりました海外SPOていると々あったのですが、日本にはまだありませんでしたから

COFFE
COFFE
自身委任労されている、日本SPOを増やすというのは、競相手を増やすことにつながるのではとうのですがその点に関してはどのようにえられたのですか

BTBF
BTBF
確かにステークプールは委任めることでブロック生成ができて自分報酬も増えていくのでビジネスの観点からすればプールを増やすことは競合他社を増やすことになるんですよね
しかしカルダノネットワークの本質 「分散化」 であり、本来はSPO同士協業してカルダノネットワークのセキュリティを監視していかなければならないということを、調べていくですぐに理解しました
海外では、多くのSPOがプール構築マニュアルを無料公開していたり、動画で1から構築方法公開していてこれぞオープンソースといった囲気があったんですよね
その一方日本のSPO界隈、協業というよりライバル囲気がじられましたこのままでは分散化まないし、日本コミュニティにとってくないのではないかえるようになりました
日本海外のような囲気にならなきゃいけないといういで日本語マニュアルとコミュニティの構築かりました
結成びかけからもなくSIPOさんNekotaさんさんRX78さんSUGARさんたちに来ていただきました

COFFE
COFFE
も当からdiscordでギルドにしていましたが、本業しくプールのげはギルドの結成から数ヶくらいでしたそのにはSPO構築ノウハウがギルド内に凝縮されていてカルダノ価格上昇SPOに増えていった記憶があります。
現在100えるギルドプールのおそらく9割以上が、このギルドがきっかけで構築したプールだといますここまできくなったってギルドの存在をどのようにおえですか

BTBF
BTBF
プールが増えて分散化促進されることでカルダノネットワークのセキュリティが向上それがカルダノの価値向上にも繋がるので、多くのにご参加頂熱心にプールを構築してくださってとてもしいです
またセキュリティ以外にも日本人SPOが増えることのメリットはとてもきかったいますいろいろなバックグラウンドのSPOが増えることでそれぞれの角度から日本語での情報が増えカルダノの認知急速に広まってきています
、皆さんの活動によって日本のカルダノコミュニティが拡しているじています

COFFE
COFFE
SPOSPOギルドをめてカルダノに対する印象は変わりましたか

BTBF
BTBF
っていたりのさを実しましたねそしてカルダノをんでかったという確信に変わりました
よりいたのはプール構築交流のあった海外SPOコミュニティのしさです。英語不慣れでかつ機械翻訳でった英文、嫌な顔せず理解してくれてとてもわれました

COFFE
COFFE
BTBFさんは、海外のコミュニティや々との交流積極的にされていますよね

BTBF
BTBF
そうですね。日本コミュニティのさんのおてることを中心活動していますがそのほかにも
Cardano PoolTool日本語翻
SundaeSwap
SundaeSwap注文を処するScooper(スクーパー)
・ディスコード日本語チャットコミュニティマネージャー
SundaeSwapサイト日本語翻
・サイドチェーン「Milkomedaバリデーター
hydra.familyユーザーマニュアルサイト多言語化プロジェクトへの参画
・ドバイ通貨コミュニティへの参ドバイでのカルダノ普及
促進活動
など、幅広く活動しています

COFFE
COFFE
精力的活動されていますよね! 特MilkomedaのバリデーターやHydraマニュアル関など、今後のアップデート楽しみにしています

 

海外SPOのツールをヒントに支援ツールを

COFFE
COFFE
BTBFさんはギルド内で初心者SPOにプール構築のノウハウを伝授されているだけでなくブロック生成データをLINEdiscord通知するブロックステータス通知プールの働状可視化できるSJG Toolなど、SPO活動支援する独ツールも発・提供されています
この2つのツールは当に有料級なツールで、多くのSPO活動手助けになっているといます。これらのツールは、どのようにして発されたんですか

status-notice

BTBFさんの独自開発した「ブロックステータス通知」–自身のプールのブロック作成状況を、Lineやdiscordなどに送信できるツール

BTBF
BTBF
発したブロックステータス通知」では、趣味勉強していたPythonいて内部DB更新を検することをいつき、開発にんでみたらりのものががりました
それから「SJG Tool」に関してはシェルスクリプト(LinuxなどのOSで処する簡易プログラム言語)の経験があったのでそれを応してりました
SPOさんがプールの働状るために使っているgLiveViewというツールがありますよねこれは海外SPO作成公開したフリーウェアですがこのソースコードもとても参になりました

COFFE
COFFE
かに「gLiveView」さまざまなプール情報を参して表示させるので読めるが読むと豊富情報ソースになるわけですね

BTBF
BTBF
そうですねそのスクリプトを「githubから表示してそれを解析していくとこういう仕組みでやっているんだと気づくことがそれを真似したりしながらいろいろなデータの参照方法を学び、完成することができました

COFFE
COFFE
「SJG Tool」み込まれている機能1つにステークプールがブロック生成可能な状なのか判定するものがありますこれは海外でもリリースされていない画期的なものだといます

BTBF
BTBF
「SJG Tool」ブロック生成判定」までディスコード内でチェック項目文章化されていたんですが、確認初心者にはとても雑だったんですこれはシェルスクリプトで自動化してしまったほうがいいなといました
これまでサポートしていた経験ので「ブロック生成できなかった」というのメッセージなどの知識蓄積などがありこれはもはやギルドのみんなと一緒ったツールえるかもしれません

COFFE
COFFE
みんなとったツール」…。そうっていただけると、私たちの数々の失敗かばれますね😂

 

日本とドバイでカルダノに献したい

COFFE
COFFE
これまでSPOやギルド活動をされてきたBTBFさんですが、特やってよかった!」じられたことはありますか

BTBF
BTBF
やはり日本くのSPO誕生したことですね! 正直ってここまで増えるとっていなかったのでみなさんの行動力感銘けています

COFFE
COFFE
ギルドではBTBFくのベテランSPOさん、怒涛のように質問えていますからね~
これだけおしいでもすごく丁寧に対応されているのでいつも素晴らしいなとじていますやりとりをていてじるのですが、BTBFさんは社員時代にリーダーなご経験があったんですか?

BTBF
BTBF
昔、3年くらいはチームをんでリーダーとして仕事をしていたことがありますがあまりトップダウンはきではなくてみんなと協調してやっていくのがきなタイプでしたね

COFFE
COFFE
まさに、今のギルドリーダーとしてのやり方そのものですね。
ギルド営でストレスだったりめげそうになったりしませんか

BTBF
BTBF
それは一切ないですね! もうが楽しすぎて。夢中でやっています最近では、1JPNの榊さんをはじめ、一緒にサポート対応してくださる々が増えてきましたし

COFFE
COFFE
もう十分すぎるほど多方面活躍されているBTBFさんですが、今後どのような活動をされる予定えていただけますか

BTBF
BTBF
カルダノのさらなる分散化目指してこれからもギルド営を発させていきたいとっていますし技術面でのカルダノの魅力、素晴らしさなどをもっともっとホルダーのさんにお届けしていきたいですね
日本以外でも、日進月歩で発するカルダノプロジェクトに献しコミュニティをげていく予定です
もちろんドバイに来たからにはこのでもカルダノ普及活動れていきたいです

COFFE
COFFE
ドバイでの活躍期待しています! 最後、ADAホルダーのさんへ一言いします

BTBF
BTBF
いつも応してくださりありがとうございます
みなさんのいサポートのお活動できていますこれからも活動めることなくみなさんへ有益情報をお届けできるよう精進してまいります
今後
とも何卒よろしくおいします

BTBFさん運営の「X-StakePool」はこちら!↓
NAME:X-StakePool
Ticker: xsp  xsp2
Poolid:
[XSP] pool10zyf32q3w3n9x940j6yqgkwuegzn77p94wcmpku6gvmrqw8a97d

[XSP2] pool14fjmlppz76667ws3jl5luejf2wgztuhpsftulvh3ucc65anqgve

★【Japan SPO Guild】はこちらから
★discordからギルドに

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●本稿はカルダノステークプール「Coffee Pool」が作成しました。
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カルダノがチェーンリンクとの提携を発表!(声明和訳)

2021年9月26日(日本時間)に行われたカルダノサミットにて、チェーンリンク(Chainlink)とカルダノの提携が発表されました!
この驚きの発表をクイック日本語訳でお届けします。

————————————
DeFiとRealFiの可能性の核心は、ブロックチェーンベースのピアツーピア技術を用いて、オラクルやスマートコントラクトを用いて信頼性と透明性のある金融商品を構築することにあります。

本日のカルダノサミットにおいて、私たち(IOHK)は、開発者がカルダノDeFiアプリケーション用のスマートコントラクトを構築することを支援する、Chainlink Labsと新しくエキサイティングな戦略的コラボレーションを発表しました。

実社会のデータベースへのアクセスは、Chainlink社の分散型「オラクル」ネットワークを通じて提供されます。このネットワークは、改ざん防止された高品質の外部データをブロックチェーンに提供し、選挙結果、スポーツ統計、暗号通貨レートなどのデータセットを中心に「スマートコントラクト」の実行を可能にします。また、気象データの提供も非常に有用な例となります。

Chainlink Labsは、サハラ以南のアフリカでパラメトリック保険を実現しようとしているFinTechスタートアップ企業と協力しています。安全で、検証可能で、堅牢な気象データは、このようなパラメトリック保険契約に必要な重要なインプットです。

Chainlinkは、あらゆるブロックチェーン上でハイブリッド・スマートコントラクトを動かすためのオラクルサービスを提供しています。

Chainlinkのオラクルネットワークは、スマートコントラクトが任意の外部APIに確実に接続することを可能にし、安全なオフチェーン計算を活用して機能豊富なアプリケーションを実現します。Chainlinkは現在、DeFi、保険、ゲーム、その他の主要産業において数百億ドルのセキュリティを確保しており、グローバル企業や大手データプロバイダーに、あらゆるブロックチェーンへのユニバーサルゲートウェイを提供しています。

Cardanoの優先的なオラクルソリューションとして、ブロックチェーンを利用する開発者は、Chainlink社の機関レベルのデータをスマートコントラクトにフィードすることができるようになります。

市場価格のフィードに続き、Chainlink社の他の分散型サービスのサポートも予定されています。スポーツデータは予測市場に、気象データはパラメトリック保険商品に、検証可能なランダム性はゲームやNFT(ノンファンジブル・トークン)などのデジタル収集品に使用されます。

IOHKとChainlink Labsのコラボレーションにより、豊富で安全なデータへのアクセスが可能となり、DeFiが約束する、より低コストで包括的なグローバル経済システムの構築に貢献します。

最初は、リアルタイムの市場価格の情報フィードがカルダノにリンクされます。順次、スポーツや天候に関するデータフィードが追加され、保険やゲーム、NFTでの利用にも対応します。

IOHKの創業者であるチャールズ・ホスキンソン氏は次のように述べています。

「オラクルは、現実世界のデータをCardano上でアクセス可能にするために不可欠であり、DeFiアプリケーションなどの高度なスマートコントラクトをサポートします。

IOHKは、カルダノ上で有用なソリューションを構築するための最も安全で堅牢なツールを開発者に提供することを約束しており、市場をリードするChainlink社のオラクルソリューションを統合することは容易な選択でした。

チェーンリンクのプライスフィードを統合することで、カルダノ開発者の市場投入までの時間が短縮されるだけでなく、カルダノのDeFiエコシステムの安全な基盤が確立され、世界中のユーザーからカルダノがより信頼されるようになるでしょう」

Chainlink社の共同創業者であるセルゲイ・ナザロフ氏は次のように述べています。

「カルダノのブロックチェーン上でChainlinkのネイティブサポートを確立し、DeFiなどの市場への次のステージの成長をサポートすることで、我々の豊富な経験と専門知識を活用できることを嬉しく思います。Webアプリケーション開発におけるプログラミング・インターフェースと同様に、Cardano上でDeFiアプリケーションを構築する開発者は、Chainlinkの価格フィードをスマートコントラクトにプラグアンドプレイすることで、堅牢なセキュリティとアップタイムを維持しながら、幅広い資産の高品質なリアルタイム価格データに素早くアクセスできるようになります。最終的には、カルダノの開発者が次世代アプリケーションをより早く、より安全に構築できるようになります」

Chainlink Labs社のHead of Blockchain PartnershipsであるNiki Ariyasinghe氏は次のように述べています。

「私たちは、カルダノのエコシステムに多大な敬意を払っています。Chainlink社とCardano社のエコシステムの間には、非常に多くの敬意があります。クロスチェーンの相互運用性も長期的な目標です。これは、異なるチェーン間の橋渡しを可能にし、マルチチェーンの世界を実現するためのフレームワークです。これは、カルダノのエコシステムとも協力していきたいと考えています」

参照: Chainlink oracles for real-time market data Cardano to integrate Chainlink oracles for real-time market data

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カルダノ(ADA)ステークプールの選び方-プール運営者がやさしく解説

こんにちは! カルダノのステークプール「COFFE(Coffee Pool)」管理人です。
一介のADAホルダーだった私がステークプールを運営するようになり、ホルダー時代とはステーキングに関する考え方がガラリと変わりました。
「委任先の選び方がわからない」という方もまだまだ多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「(駆け出し)オペレーター目線で見た、委任先の選び方」を紹介したいと思います。

ホルダーが、委任をするときにやりがちなこと

オペレーターを初めて痛感したのが、イチホルダーだったときに「委任先の選び方がまったく分かっていなかった」ということです。
私の場合、ダイダロスウォレットで表示されるランキングを見て「マージンが低くて飽和してない、ランクが高いプール」を優先して選び、委任した後の1〜2エポック後の報酬を見て「このプールはちょっといまいちだから、次のプールにしよう」と、別のプールへ移動していました。
しかし、こういう選び方は完全に間違いでした(笑)
プール運営を開始して気づいたことですが、プールの運営状況はさまざまな要素で読み取ることができ、それを使うことで自分のスタイルにあったステーキングライフを楽しめるのです。

「ダイダロスランキングだけ」で決めるのはNG!

ダイダロスウォレットのランキングは、一見すると優秀なプールを簡単に選べる、役に立つ機能です。
しかし、実はこのランキングは、リワード報酬とは無関係に設定されており、これを参考にしてもリワードは増えません。また、上位のプールに委任が集中してすぐに飽和点に達してしまう傾向があるため、多くのプールオペレーターが「委任の集中を招いている」と問題視しています。


↑「大きな問題なのが、ダイダロスのランキングです。どうしても、100位のプールよりもランキングがトップのプールの方が心象が良くなってしまいます。1つのウォレットから複数の委任ができないことが、分散化の弊害になっています。(BEAVR)-COFFE和訳
ダイダロスウォレットを使って委任する際は、ランキングに拘らずに選わらずに、プール情報をしっかりと見極めることがROA(₳配当)を多くゲットするための秘訣です。

ブロック生成が多いからといって、配当が多いわけではない?

これは現在検証中ですが、大手プールに委任していたエポックより、【COFFE】で1ブロックを生成したエポックの方が配当率が上でした。
大きいプールだからといっても、必ずしも報酬が増えるとは限らないようです。

委任量が多く、飽和点から遠いプールを選ぶ

ステークプールを選ぶ際は、「そのプールが安定してブロックを生成しているか」は大きなポイントです。ここで気をつけたいのが「委任量が多いプールが、ブロック生成数が増える」という点です。
どんなにプログラミングの腕が良いオペレーターでも、委任量が少なく「LUCK(運)」を引けなければ、エポック内の生成数が「ゼロ」になってしまいます。
COFFEのような小さなプールにもチャンスが巡ってきましたが、小さいプールは「LUCK(運)」の要素に大きく左右され、生成のチャンスは安定しません。やはり、委任量が大きければ大きいほど、LUCKに大きく左右されずにコンスタントにブロック生成ができます。
委任プールを選ぶ場合は、委任量が多いプールを優先することで、安定したステーキング報酬が得られることは間違いありません。
一方で、カルダノでは1つのプールに委任量が集中することを防ぐため、Saturation(飽和点)が設定されています。委任ADAの量が増えすぎ、飽和点を超えてしまうと報酬が激減してしまいます。
そうなってしまうと利益が大きく損なわれるので、「委任量が多すぎるプール」も委任候補から排除する必要があります。
結論としては「委任量が多く、飽和点から遠いプール」を選ぶことが基本方針となります。

オペレーターがオススメする「委任プールの選び方」

しかし、単純に「委任量が多く、飽和点から遠いプール」という見方だけでは、なかなか適切にプールを絞ることはできません。
プール選びの大きなポイントとしては、プール情報サイト「adapools.org」や「pooltool.io」などのデータが大きな参考になります。
プールオペレーターであればこの2つのサイトを必ず毎日確認していますが、一般ホルダーの方にはまだまだ認知されていないのではないでしょうか。
(特に、pooltoolは、日本円での税金計算が一発でできるので要チェックです!!!)
しかし、本サイトに掲載されている情報は専門用語が多く、一般ホルダーの方にはちょっとわかりづらいので、各指標の読み方を紹介します(下記はadapoolの指標)。


・Saturation (飽和点): 委任量の飽和点までの割合。飽和点に達する(100%になる)と、すべての委任者への配当が大きく減少します。
・ROA(M): Return Of Ada。月間成績から見た「配当割合」。数値は年間利回りに計算し直しており「ここ1ヶ月でのパフォーマンスが続いた場合の年間の利回り」を意味します。
・ROA Lifetime: このプールの全データから算出した年間利回り。基本的にこの値が高いプールが狙い目です。
・Live Stake: 現状での委任ADA総量。委任されたADAは即座にそのエポックに影響を与えるわけではありません。そのため、将来的に有効になる委任ADAの総量を意味します。
・Active Stake: 現在のエポックで有効となる委任ADA量。現行のエポックでは、この値を基準にしてブロックリーダーが割り振られていることを意味します。(LiveよりActiveが多い=委任が減っている、Liveの方がActiveより多い=委任が増えている)
・Estimated Blocks in Whole Epoch: 各エポックでの予想ブロック生成数。各エポックで最低1個は生成しないと報酬が得られないため、確実に報酬を得たい場合は、基本的に2個以上のプールを選ぶとギャンブル要素が少ないプールです。
・Block Trend: 直近のブロック生成実績です。できるだけ安定して生成している方が、今後の運営も期待できると考えられます。
・Lifetime Blocks: このプールがこれまで生成したブロック数です。多ければ多いほど、経験豊富なプールだと言えます。

委任先を簡単に決めるなら、ROAと委任量がカギ!

「ちょっと数値が多すぎてむずかしい!」という方のために、手っ取り早く選べる方法を紹介します。
上のデータにある「BPE(各エポックでのブロック生成数)」と「Stake(ステーキング量)」の関係を見てみましょう。
このデータからは、大まかにいって委任量が数百万ADA以上のプールであれば、各エポックで1〜2ブロックを生成しているということが見て取れます。
また、当プール「Coffee Pool」では2021年2月6日時点で、270万ADAの委任をいただいていましたが、Adapoolsの「各エポックの予測ブロック生成量」で1個以上が88%となっています。

この数値から、250万ADA以上程度の委任があれば、比較的安定してブロック生成ができるということができます。
また、「ROA/Lifetime(最新のROA/これまでのROA)」では、そのプールに委任した場合の年利を見ることができます。この値が高ければ、委任量やブロック生成数を見なくても、短期目線での利回りが良いプールだと判断できます。
一見すると、大きいプールに委任したくなるのが心情ですが、小さなプールには「飽和点までかなりの余裕がある」というメリットもあります。
ついついROAが高ければ良い、と結論を出したくなりますが、なかなかそうとは言い切れないようです。ROAについて、もう少し検証してみました。

ROAの計算方法の考え方は?

ステークプールの運営経験を重ねながら、他のプールなどのデータを分析したところ、ROAにおける1つの仮説が浮き彫りになりました。
各ステークプールの運営データから、ROAの計算式について分析したところ、次のようなことがわかりました。

ROAの(ざっくりとした)計算方式
①LUCK=各エポックのブロック生成数÷予測ブロック生成数
②ROA=約5.35×LUCK

長期的には、大体ROA=5.35の範囲におさまる?
これをわかりやすくするために、次のプールの実績データを見てみます。
【あるプールのブロック生成数とROAの実績】
次の表は、あるプールのROAのデータから、基準点となる「係数X」を割り出したものです。

エポック

ROA

生成数/予測生成数

LUCK

係数X

245

4.419%

17 / 20.4

83%

5.324%

244

5.595%

20 / 18.9

106%

5.278%

243

5.766%

20 / 18.5

108%

5.339%

242

6.454%

22 / 18.3

120%

5.378%

241

6.04%

20 / 17.8

112%

5.393%

このデータは、プール情報サイト「adapools.org」で確認することができますが、ROAは「予測生成数を基準に、どれだけ多く(少なく)生成したか」で決まるということが言えるようです。
つまり、上の表でエポック245では、
LUCK=ブロック生成数÷予測生成数=17/20.4=83%
ここで、LUCKがROAと何かしらの関係があると仮定すると、
ROA(4.419)=LUCK(83%)×係数X
という仮定ができます。
つまり、
係数X=0.83÷4.419=5.324
という仮定が成り立ちます。
この計算式をもとに、各エポックでの係数Xを計算すると、上の表のようになります。
この平均値をとると、係数Xの平均が5.34程度になります。
他のプールのデータをいくつか取りましたが、ざっくりと係数はこの辺りにまとまるようでした。
マージンなどの関係性などを含める必要性があると思われますが、正確かはまだ検証中ですが、「5.34あたりの係数を基準に、ブロック生成数と予測生成数の割合(LUCK)でROAが決まる」ということは言えそうです。

長期目線だと、実はROAは変わらない?(2021/2/12追記)

このROAの計算式から何がわかるかというと、「長期目線だと、ROAは大体同程度に落ち着く」と考えることができそうです。
・小さいプールの場合
ブロック生成数=2、予測生成数=3の場合、LUCKは67%、ROAは3.5 となり、一見大幅に落ちてしまいます。しかし、
ブロック生成数=4、予測生成数=3であれば、LUCKは133%、ROAは7.11 となります。
ここでのROAの平均値は5.30 で、おおよその基準である係数X(5.34)に近い値になります。
(係数の値は、マージンや固定費で上下する可能性あり)
このようにして考えると、大きいプールでも小さいプールでも最終的な年利は近い値になる、ということができるかもしれません。

保有量に合わせて「委任戦略」を考えよう!

ROAの検証では「長期的には同程度のROAに落ち着く」という可能性を紹介しました。
では、ROAをどのように活用するかというと「継続的に一定期間、健康に運営しているか」ということをみることができます。
プールを運営してみるとわかりますが、ブロック生成数は「ステーク量に応じてランダムに割り振られる」ため、プール運営側の努力があまり反映されません。つまり、プール運営者の頑張りにかかわらず、そのエポックでの実際の生成数は増えたり減ったりします。(運営者のミスで生成のタイミングを逸してしまったりすることはあります)
そのため、どうしても各エポックでROAは増えたり減ったりします。
ROAから何が言えるかというと、「長期間しっかり運営していれば、ROAが係数に近づいて安定してくる」ということができそうです。
つまり、極端に高いプールは、
・設立してからまだ2、3ヶ月以内の新しいプール
極端に低いROAのプールは、
・飽和状態で利率が悪いプール
・まともに稼働していないためROAが低いプール
・マージンが高い?
という見方ができるかもしれません。いくらROAが高く手数料が多いプールでも、飽和点に達してしまえば報酬はグッと下がります。
これらを想定に入れながら、どのような委任先を選べば良いかを考えてみましょう。
もちろん、あなたの保有量や投資スタイルによって、ステーキングのプランも変わります。

「自信の保有量」に合わせた委任先の選び方

 ・1〜数万ADA単位のホルダー  比較的自由に委任先を選べる保有量です。飽和直前のプールでなければ、自分の委任によってプールが飽和点に達するリスクはほぼありません。長期目線で言えば飽和率90%のプールは避けるべきですが、飽和直前のプールでなければどのプールに委任しても安定した報酬が得られるでしょう。
 ・数十万ADA単位のホルダー  委任によって飽和点に達するようなリスクは少ないものの、短期的には80%に近いプール、長期的には60%以上のプールは避けた方が懸命です。小さなプールであれば委任によってブロック生成に影響を与えることができるため、短期的にも安定した報酬が得られそうです。100万以下のプールに委任すれば、大きな支援効果があります。
 ・100万〜200万ADA単位のホルダー  委任によって将来的に飽和点に達するリスクが比較的高くなるため、60%以上のプールは避けましょう。小さなプールに対しては、委任することでブロック生成が劇的に向上するため、100万以下のプールであっても「0ブロック」のリスクが大幅に減少し短期的な報酬量も安定します。
 ・300万ADA以上のホルダー  委任によって飽和点に近づくので大きいプールへの委任には注意が必要です。また、1人でも安定したブロック数の支援が可能になるため₳10M以下の小さなプールでも短期報酬が安定します。真面目に活動しているプールであれば、指標を気にせず委任しても長期的に安定したステーキングができるでしょう。

やっぱり、「長期的な信頼」がポイント

以上のことから考えると、やはり
長期的にしっかり運営してくれるか
が大きなポイントだということができそうです。
ステーキングを始めたばかりのときは、どうしても短期的なROAにこだわり、「ダイダロスの上位プール」や「ROAがやたらと大きいプール」に委任しがちかもしれません。しかし、長期的にみると、次のようなことが言えそうです。
・ダイダロス上位→人気集中で飽和点に達する(報酬が減る)
・ROAがやたらと高い→最終的には係数5.3付近に落ち着く
そのため、最終的には「数字ではなく信頼性」が重要だということができそうです。
ステークプールを選ぶ際は、次のような点を基準にするのが良さそうです。

・応援したいと思えるプールか。
・長期にわたってステークプールを安定稼働してくれるか。
・どんな相場でも折れない信念を感じるか。
・情報発信をしっかりしているか。
・飽和点に近づいたらアラートをしてくれるか。
・マージンが適切か。

さらにこの観点から、さらに「タイプ別ステークプールの選び方」も紹介していますので、こちらもチェックしてみてください。

取引所に預けているだけでは、Cardano(カルダノ)に秘められた「楽しさ」を味わうことができません。

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ADApools.orgでの情報はこちら↓

【超訳チャールズ・ホスキンソン(08)】「経済的アイデンティティ」と「経済的価値」

2021/02/17 に公開された、「Dave Lee Investing」のデイヴ・リー氏による、チャールズ・ホスキンソン氏のインタビューを翻訳しました。(非常に濃い内容のため、連載記事として翻訳を進めていきます  第7回はこちら

――カルダノはどのようにして第2世代と向き合うのか? なぜ、分散化システムによって、個人が自分のアイデンティティの価値や運用を行う必要があるのか?

いい質問ですね。経済的アイデンティティは、誰かがやらなくては手に入らないものです。これは水と同じようなもので、経済的アイデンティティは、持つことができなければ死んでしまうくらい必要なものです。
アメリカのように先進国で生まれ育った人にはあまりわからないことですが、私たちの場合は、パスポートや運転免許証、ソーシャルセキュリティナンバー(日本でいうマイナンバー)や銀行口座、保険やローンなどが必要であれば、簡単に手に入れることができます。
これらを手に入れる権利を突然奪われてしまったら、「どうしたらいいんだ!」と大騒ぎをすることになるでしょう。どんなに素晴らしいビジネスアイデアがあったとしても、資金集めをすることができません。
私たちの国では「都市で仕事をするために車が欲しい、5-10年ローンでお金を貸してくれたら利子をつけて返すよ」と言えば、お互いの利益が合えば契約をすることができます。
経済的アイデンティティがなくては、こういったこともできなくなるのです。

アフリカでは、農業を機械化することで大きな発展をすることが可能ですが、どこに行っても農業用機械や農薬を購入できるような場所はありません。経済的アイデンティティがないためです。
このような状況はグローバリゼーションによって悪化していると言えます。現在は、カウンターパーティリスクによって、私たちの経済圏でビジネスができないだけではなく、グローバルにビジネスができなくなってしまうからです。
例えば、グローバルなビジネスの場面では、このような会話よく起こります。
A「私がプログラマーとして働きたいです」
B「いいですね! では、資格を見せてください」
A「セネガルの大学に行っていました」
B「うーん、そこっていい大学なのかわからないなぁ。じゃあ履歴書を出してください」
A「地元のAという会社で働いていました」と
B「うーん、そんな会社知らないなあ。この人を雇えばいいかどうかわからない」
といった問題が起きてしまいます。
また、グローバル市場では、給料を払う際にも問題が起きます。
国境を越えた従業員の給料の給料の15~30%に相当する金額が、国際送金で失われてしまうという問題も起きているのです。
これがこの地域の現実です。このような状況でビジネスができるでしょうか?もしお金が得られたとしても、戦争が起きてしまったら?気候変動が起きたら?大災害が起こったら?
彼らには保険すらありません。ちょっとした臨時収入があったとしても、すぐに消費されて残りません。
よいガバナンス、よいシステム、よい機関は、平均値を守ることが役割です。貧しい人を向上させ、裕福層から人々のために一定額を収めてもらいます。これが波の満ち潮のような効果を生み出します。
「経済的なアイデンティティを持てない」という状況は、その人が属するシステムがそれを提供しないことが原因です。
このような方程式の解を私なりに考えた結論は、「経済的アイデンティティは、必ずしも政府が提供する必要がない。マーケットが与えることができる」ということです。

例えば、これまで私たちは、中央政府が私たち自身のアイデンティティを提供してもらっていましたが、なぜ政府がパスポートを与える必要があるのでしょうか?
なぜエキファックス(アメリカの信用情報企業)がクレジットカードの認証を行う必要があるのでしょうか?
私自身が、自分自身のアイデンティティをコントロールできる仕組みを作って、それを有機的につなげ、それを他のシステムの人々への証明手段として使うことができるのではないでしょうか?
あなたが信用形成を行い、それを自分自身で管理することで、これらの問題を全て封じ込めることができるはずです。それこそが経済的アイデンティティであるはずです。

次に、経済的価値の話をしましょう。
なぜ、銀行だけがあなたの経済的価値をコントロールする権利があるのでしょうか。
地域政府に反対意見を述べた瞬間、銀行はボタン一押しするだけで銀行口座が凍結され、あなたは資産へのアクセス手段を失ってしまいます。
アメリカ政府が、誰かを逮捕した際に一番始めに何をするかというと、それがホワイトカラー(知的)犯罪だった場合、まず銀行口座を凍結します。お金持ちだったとしても、その瞬間に自己資産へのアクセス方法が絶たれてしまうのです。それでも、自分の権利を守るために政府と戦わなくてはいけません。
どのような人物であれ、そのようなことが起きます。中国のジャック・マー(アリババの創始者)を考えてみてください。彼は中国で最も裕福で力を持った人物の1人でしたが、共産国家に対して批判的なことをした瞬間、「3ヶ月ほどゴルフにでも行って消えてろ」と言われ、それに従って、そのまま死刑と同じような扱いになってしまいました。
オリガークス(ロシアの新興財閥)のように、プーチンの言いなりになっていれば素晴らしい生活ができますが、プーチンがお気に召さなくなれば、脱税した1500億ドルのムショ入り大富豪となってしまいます。
つまり、経済的アイデンティティは、「持つか持たないか」だけの問題ではなく、その価値を維持するための裏側のルールはどうなっているか、という問題も重視すべきです。

政治的な理由でそれを管理され、奪われるというのは、果たして平等だと言えるでしょうか?
ガバナンスとは、どのように意思決定をするかが全てです。
その点で言えば、企業にいたっては最悪です。例えば、CEOがイーロン・マスクやスティーブ・ジョブズのように素晴らしいヴィジョンを持ったリーダーの元で働ければ素晴らしいことだと思うでしょうが、ほとんどの人は愚か者CEOのために働いています。彼らの多くは、栄光の時代はとうの昔に過ぎ去ってしまったシステムのために働いているのです。HPの従業員やIBMの従業員などは寂しい思いをしているでしょう。私たちはこのようなことを散々経験しており、それが嫌になって企業する人は非常に多いです。

トップダウンではなく、ボトムアップで運営してみてはどうでしょうか?
CEOがない仕組みでは?
組合的な組織ではダメなのでしょうか?
優秀な人や実力のある人がトップになるような仕組みは? 誰かのコネや大株主などといった形ではなく。

カルダノの場合は、資金やアイデンティティ、ガバナンス投票システムなどは全て、全てプロトコルが管理します。
一般的にこうしたシステムの管理には膨大なコストがかかったり、国際間では通用しないものです。また、そのようなシステムは必ず「誰か」——「特定の企業」や「政府」が運営権限を持っています。

私たちは、これら全ての仕事をプロトコルで行おうとしています。ビットコインより、イーサリアムよりも多くのことを、可能な限り最低のコスト、平等なアクセス方法で行おうとしているのです。このようなシステム作りは「新しいエンジン」を生み出すことと同様に、非常に多くの新しいものを作り出さなくてはいけません。
そのために私たちはウロボロスや、PoSの仕組み、より分散化されたシステム、拡張UTXO、プルート、マーロウといった新しいシステムを次々と作り出しました。カタリストを使った全く新しい運営方式も創出しています。
ここまで来て、やっとスターティングポイントなのです。
正しいシステムを作ることができれば、これらは自分から発展していきます。
システムが、正しい革命的なファクターを持ち続ければ、それはビジョンに沿って自分で育っていきます。
どんなに貧しい人でもどのような場所に住んでいたとしても、このシステムにアクセスすることができれば、世界で最も裕福な人と同じ道具を使うことができるのです。
人類史上、このようなバリュープロポジション(価値提案)を与えるシステムは初めてのことです。
——続く

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【超訳チャールズ・ホスキンソン(07)】「知の分散化」こそ最強の開発力だ

2021/02/17 に公開された、「Dave Lee Investing」のデイヴ・リー氏による、チャールズ・ホスキンソン氏のインタビューを翻訳しました。(非常に濃い内容のため、連載記事として翻訳を進めていきます  第6回はこちら

――アカデミックなアプローチは非常に珍しい試みで、ピアレビュー論文の発表などはとてつもなく大きなハードルです。なぜそこまでアカデミックアプローチにこだわるのですか?

学会には、世界中の優れた人たちが集まっているからです。
ダメな人というのは奥深い知見を無視する専門家ですが、優秀な人たちは奥深い知見を探る専門家です。
もし優れた人たちを集めたいと思ったら、同じくらい優秀な人たちによってチェック&バランスがなされた環境が必要です。そうでなければ、本当に100%確かなことをやっているのか判断ができなくなります。

ピアレビューのプロセスは400年以上の歴史があります。その一方でコンピュータ工学はその中でも最も新しい分野です。物理学は非常に途方もなく長い歴史があり、生物学もまた非常に長い歴史があります。数学にいたっては5000年もの歴史があります。
それらに比べ、コンピュータ工学は20世紀に始まったばかりの分野です。この分野のピアレビューは「カンファレンス式」で、通常の学会のような「ジャーナル形式」ではありません。通常なら何年もかかるプロセスを、数週間か数ヶ月で行うような世界です。そのため、ピアレビュープロセスを踏んだとしても開発が大きく遅れるということはありません。通過地点と考えれば素晴らしい機能を果たします。
もう1つの良い点としては、よく第三者に出会うと「カルダノが機能する保証はどこにあるのか?」とよく聞かれます。
暗号通貨プロジェクトの創始者はすべて基本的には非常に優秀な人々です。
しかし、彼らはホワイトペーパーを出して「コードをみて!考えてみて!面白いでしょ」と言うものの、コンピュータ工学の専門家でもなければ数学者でもありません。資料を読んでみたところで、そこには記号が羅列されているだけで99.9%の人は理解できません。
そのような状態で、どうしてシステムが機能するかを証明することができるでしょうか。彼らは、ただ単に「宿題をやり終えた」と思い込んでいる少年少女たちに過ぎないのです。
つまり、彼らの成し遂げたことは、単なる個人崇拝にすぎないのです。
皆さんはそのカルトのリーダーが、自分たちをスターリン帝国のような場所に連れて行ってくれると信じているのです。そのリーダーが素晴らしい独裁者であることを願ってね。
独裁者というのは、人1人が持てる以上の力を持ったとき、すべての人にとって最悪の結果をもたらします。
私たちにとって超大事なことは「チェック&バランス(抑制と均衡)」です。創始者だったとしても、このルールの上に立つべきではなく、それによって行動を抑制されるべきなのです。
何か主張をする場合は、必ずシステム外部の第三者、もしくは同等の力を持つ人物によって正しいかどうか確認されなくてはいけません。
もう1つ、ピアレビューを経るメリットは、学会と連携することで「知の分散化」が構築されることです
私たちの論文は900もの引用がなされたとお話ししましたが、つまり900もの研究者グループによって論文が読まれた、ということを意味します。彼らの研究と何かしらのつながりがあったという事実があります。「これどう思う?ウロボロスを作ってみたよ?」といった会話が、それらの研究所で行われているわけです。
スタンフォードの研究者では、これを元にした「ナカモト・PoS」をつくり、それはまさに私たちが解決しようとした問題で「先に出されちゃったよ!」と悔しい思いをしたのです。
しかしこの研究は今では一般化されているため、私たちはそれを無料で利用することができます。このモデルは、すでに私たち自身が開発しないで使うことができたのです。

そして学会では、ビジネス現場では絶対に話すことができないような人物に会うことができるという大きなメリットがあります。
例えば、RSA暗号を開発したアディ・シャミアはとてつもない超大富豪です。ビジネスの現場であれば、気軽に彼に電話をかけて「Hey、アディ、一緒に仕事しようよ」などということは、とてもじゃないけどできません。
しかし彼は非常に学会での活動に積極的で、学会に出れば簡単に話すことができるのです。
私自身、彼とパネルをやることだってできました。彼とPoSについて話すことができたのは、非常に貴重な経験でした。

つまり、「個人崇拝」ではなく「知の分散化」を行うことで、普通なら絶対に話すことができない人物と話すことができるのです。
学会は真の意味でユニバーサルです。大学は世界中にあり、エチオピアの大学も、韓国の大学も、学会なら呼ぶことができます。自分がビジネスをできない国でも、優秀な人物が存在し、人とも交流が持てるのです。そうした人々を読んで「この論文を読んでよ!」と話しかけることができ、そこで質問が飛び交うわけです。
まさに「リングワ・フランカ(世界共通言語)」の世界観です。

こうした交流は非常に大切なことです。なぜなら私たちが作り上げているプロトコルは「The Next Big Thing(次の大きなこと)」につながるからです。
彼らが今後、人生に関わる仕組みを作っていくのです。彼らによって、アイデンティティ、プライバシー、銀行口座、支払いシステム、投票システム、不動産譲渡システムなどが運用されていくのです。

いったいどこの誰が、どうしたら、そのような重要なシステムを、シリコンバレーで気まぐれに物を作っては壊す25歳の坊やに託すことができるのでしょうか?

イーサリアムは、私たちより1年先にPoSゲームを始めましたが、実際に稼働させたのはカルダノが先です。私たちはピアレビューを受けた後にも関わらずです。ポルカドットは、私たちがつくったウロボロスをエコシステムの基盤としています。
つまり私たちのライバルというのは、私たちのコピーだったり、私たちより「速い開発力」を謳いながらも開発力が遅いプロジェクトなのです。
私たちは固い基盤の構築に時間をかけましたが、彼らはレイヤーやプロトコルを何層にも積み重ねているだけに過ぎません。
私たちはバックエンドに巨大なホッケースティックを作り、それによって、より優れたプロトコルを作り上げました。そしてそれは国際的なものであり、個人のカルト企業ではありません。

もし本気で分散化に取り組むのであれば、長期戦略というのがたった1つの道であると思います。
——続く

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【超訳チャールズ・ホスキンソン(06)】「学術的アプローチ」の絶大なチカラ

2021/02/17 に公開された、「Dave Lee Investing」のデイヴ・リー氏による、チャールズ・ホスキンソン氏のインタビューを翻訳しました。(非常に濃い内容のため、連載記事として翻訳を進めていきます  第5回はこちら

――カルダノのプロジェクトでは、行動学やテクノロジーが融合しています。これは誰もができることではありません。こうしたアイデアはあなた自身のアイデアですか?

そんなことはありません。これはあらゆる分野の学問の融合です。例えば、サンタフェ機関という優れた研究チームは「Complex Adaptive System(複雑適応系)」という素晴らしい本を出されていて、「いかにシンプルルールで複雑なシステムを順応させられるか」というテーマを、30年以上にわたる歴史から読み解き、市場動向や砂丘の動き、投票システムなど、あらゆる素晴らしいシステムモデルが紹介されています。
つまり、一度大変な道を歩めば、そこには非常に多くの分析や研究があり、非常に多くの学びがあるのです。そしてそれは暗号通貨業界ではまったく未踏の領域なのです。

おそらく多くの関係者はそのような分野の研究が存在すること自体、知る由もないでしょう。

これらの研究はインスピレーションに満ちた、終わりのない冒険のようなものです。PhDを持つ研究者たちとたくさんの話をすれば、彼らが行ってきた実用的な実験をたくさん学び自分たちで動かしてみることもできます。私たちが大きく成長すればするほど、それが基礎資料となり、プロトコルの骨格となるのです。

私たちは「取引手数料のリバランス」「ステークプールの適正量」「セキュリティにどこまで気を使うべきか(利便性と安全性のバランス)」といったことなどを非常に深く研究を行いました。もちろん投票システムについてもです。

投票システムでは、「どのようにして合理的無知(Rational Ignorance)の問題を解決するべきか?」が課題となります。
「合理的無知」とは、ある知識を得ることと、それを得るための代償を考えたときに起こる問題です。
例えば、私はペルー料理の専門家になりたいと思ったとしましょう。ペルー料理の専門家になるには、何年にもわたってペルー料理を作り続ける必要があります。
そのため、私がペルーに対する強い関わりやパッションがなければ、非常に大変なことです。
つまり、ペルー料理の知識を得るための代償と、得られた知識の価値が釣り合っていなければいけません。
それが釣り合っていなければ、私はペルー料理に対して「合理的に無知」となります。
投票システムでも同じことが言えます。
投票に行く前に、社会保障や社会福祉、外交などさまざまなことを学ぶことは可能です。しかし、あなたの一票は「髪型が好きだから、あの人に投票する」というような連中と同じ一票です。それを考えたとき、なぜ福祉や社会保障、外交などに時間を費やす必要があるのか?と考えるようになり、合理的無知を行うことになるのです。
そこで、報酬形式のシステムを採用することによって、投票にそれぞれが意味を見出すことができるようになるのです。つまり、システムデザインというのは超重要で、それによって行動が変わるのです。
IOGにはオックスフォードのアルゴリズム・ゲーム理論の専門家であるElias Koutsoupiasがいますが、彼は毎日のように「人々はどのようにして自分がしたいことをするのか」「どのようなシステムが人を意図通りに行動させられるのか」といったことを研究しています。

——続く

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【超訳チャールズ・ホスキンソン(05)】「第3世代ブロックチェーンの意味とは」

2021/02/17 に公開された、「Dave Lee Investing」のデイヴ・リー氏による、チャールズ・ホスキンソン氏のインタビューを翻訳しました。(非常に濃い内容のため、連載記事として翻訳を進めていきます  第4回はこちら

――カルダノを始めた理由、最も達成したいこととは?

まずは、何十億人もの経済的なアイデンティティを持てない人々の問題を解決することです。アイデンティティや価値の保証などを、あらゆる場面で中央管理者が介入する必要のないシステムを構築することです。
「マイクロソフトやアップル、グーグルなしで、何十億人が使えるシステムを構築しよう」と言っても、これは非常に難しいことです。
そこで私たちがまず考えたのは「自分が使うよりも多くのものを提供すること」の必要性です。例えば、家族や友達とのパーティに行くとき、私たちは自分が食べる以上の食べ物を持参するでしょう。何人来ようと大丈夫なくらいの食べ物を用意しますよね。
現在の暗号通貨の多くは、食べ物を増やさずにテーブルの周りの椅子だけを増やしているようなもので、人が来れば来るほど食べ物が少なくなっているような状況に陥っています。これは何億、何百万人、何十億人といったスケールで利用可能な持続可能なシステムとは言えません。現にイーサリアムではトランザクションの増大による手数料の高騰が問題になっています。1ドルを移動するのに50ドルが必要だなんてクレイジーな話です。
これはバグではなく、プロトコルをどう運営するかというシステムデザインの問題なのです。本当に確かなプロトコルを構築するということはスーパーハードな作業なのです。
そのためには反対意見を受け止めなくてはいけませんし、これを適正化する中央管理者がいないということも受け止めなくてはいけません。そのため私たちは6年を費やして95の論文を書き、学会で「何が可能で、何が不可能なのか」を研究してきました。
グーグルなどについても多くの研究を行い、グーグルとは違ったやり方でこのようなことができないかを考え抜いてきました。
もう1つの視点では、もし何十億人もの利用者を想定するとしたら、ユーザーに寄り添っていかなくてはいけません。そのためには、ユーザーの声を反映させる管理システムの構築が必要になります。そのためには参加者に報酬を払うシステム、投票システム、ハードフォークのようなものを運営するシステムなどが必要となります。ビットコインのようなシステムではこれらを解決することができませんでした。
そのためこれが、ビットコインから脱却するべきある種のチェックポイントとなるのです。
また、現在8000種類もある暗号資産と、現状の「レガシーな」金融システムとが両輪で動く必要があります。
Wi-Fiを考えてみてください。Wi-Fiの規格に縛られているのは、Wi-Fi製造者だけです。アップル製のスマホだからアップル製のルーターでなくてはつながらない、グーグルのスマホだからグーグル製のWi-Fi、といったことは発生しません。
特に誰が決めたわけでもありませんが、事実、Wi-Fiこそが真の宗教だと言えるかもしれません。Wi-Fiは北朝鮮でも、イランでも、イスラエルでも、日本でも韓国でも中国でも、ロシアでもアメリカでも使うことができ、スマホに接続することが可能です。
地政学的に、このようなことが起きているのはとんでもないことなんですよ。
地球上で私たち人類が手にした信仰の真実とは、BluetoothとWi-Fiなんです。
BluetoothとWi-Fiのように、私たちがどのようなシステムの上にいようとも共通して活用できるためには、別々のシステムの間をブリッジできる存在とならなくてはいけません。
どのような暗号通貨であれ、「第3世代」を名乗る以上はこの3つの要素を持っていなくてはいけません。

・システムのユーザーが自分たちが消費するのと同じくらい生産し、安定して何十億人という規模へと拡大する。
・世界の仕組みの違いを乗り越える「Wi-Fi的な瞬間」をもたらす
・システムスケールの拡大を支えるガバナンスシステム。

これがなくては、スケール拡大に追いつけず粉々に砕け散ってしまったり、ある一定レベルで成長が止まってしまうでしょう。
そこで我々が、それを作り上げましょうと活動しているのです。世界で最も安く、最も優れたプロトコルを作り、世界の経済的なアイデンティティを保証します、と。そこで私はエチオピアに行き、マイクロエコノミクスやマイクロ保険を提案しています。もちろん、アメリカでも私たちのプロトコルが最も優れているでしょう。EUでも中国でも、世界中の至る所でも、お金を借りたい人、利益を生み出したい人にとって最高のシステムです。
私自身もこれでケーキを食べたり自分の人生の目標を打ち立てたり、アフリカや東欧や東南アジアを旅したりするでしょう。
もちろん、誰でも、フォーチュン500企業でもこのインフラを活用して同じようなことができます。そして、彼らの成功は私の成功となるのです。それは本当に素晴らしいことだと思います。

――第3世代とおっしゃいましたが、ビットコイン、イーサリアムやポルカドットとの違いは?

まずポルカドットは、イーサリアムの元CTOであるギャヴィン・ウッドが、この前「f2」へのアップグレードを発表したと思いますが、「第2.5世代」だと思います。そこまで野心的なアップグレードだとは思いませんが、実用的な要素が魔法のように盛り込まれていて、彼らのエコシステムに限って言えば素晴らしい物だと思います。 2、3年後には、どのようにして次のレベルへと進むのかを考える必要があるでしょう。
カルダノに限ってはそこまで潤沢ではなく、活動を開始した時点ではイーサリアムもテストネットが始まった程度の状況でした。
私がイーサリアムのCEOだったとき、すでにイーサリアムのオリジナルヴィジョンがありましたが、カルダノではさらに原点に立ち返って、さらに先へと進めるために1980年代に敷かれたシステムについて研究し、「ブロックチェーン(GKLモデル)とは何か?」という論文を書き、これは900以上の引用がされ、暗号通貨業界で最も参照された論文の1つとなっています。この論文では「安全な台帳システムとは何か?」ということをまとめただけに過ぎませんが、イーサリアムとビットコインの会計モデルについて詳しく研究しています。
この研究の中で判明したのが、サトシは多くの部分で正しく設計していたのですが、ビットコインを構築した人物あるいはチームに、しっかりとした科学的知識が足りなかったことがわかります。もちろん、誰しも全ての分野で専門家であることはできません。
そのため、サトシが残したものから、さらに大きく改良することが可能だと確信したのです。そしてそのとき、私たちはイーサリアムが挑戦しようとしていることと同等、もしくはそれ以上のことを、より長期的な時間軸で構築できると確信したのです。
それの良い例が、先ほどの会計モデルです。

ビットコインは「UTXO」、イーサリアムは「account based モデル」という会計モデルが使われています。account basedモデルでは、ネットワーク上で行われている全ての事象を感知していないといけませんが、UTXOでは、自分のパートしか考える必要がありません。分割、複製や分配といった観点ではUTXOの方が遥かに優れています。

問題は、UTXOはスマートコントラクトに対応して作られたものではありませんでした。そこで私たちは「UTXOを拡張し、スマートコントラクトを搭載できないか」と考えたのです。
私たちだけでなく、blockstreamやイタリアの研究チームによるbitmlなどもそうです。そうした優れたアイデアが生まれた後、私たちが2年前にICFP(International Conference on Functional Programming)に発表したのが「extended UTXO(拡張UTXO)」です。これによって、ビットコインが達成したものに加えてスマートコントラクト、証券資産、リソースコストの削減、容易な時間分割などが可能になり、これらを比較した確かなデータを取ることもできました。
イリノイ大学の有名な研究者が書いた「prism」という論文では、「分割型PoW」というプロトコルを、イーサリアムとビットコインの両方で動かして見た結果、ビットコイン上で最適化した場合には1万倍の速度向上が得られましたが、イーサリアム上で最適化した場合には100倍程度の向上しか得られなかったという結果となりました。
つまり、そのような観点からもUTXOの方が容易に運用が可能だということです。ビットコインのモデルには多くの優れた点があったのです。
私たちのウロボロスのモデルでも同様ですが、私たちもPoWの確率論的な結論は支持していますし、400万倍もエネルギー効率が良いシステムとなっています。
つまり、私たちはビットコインの「壊れた窓」を修復し、さらに次の世代へ引き継ぐ準備も整っています。

サトシがもし、このような深いインサイトを持っていれば、おそらくここまで成し遂げていたでしょう。別の分野で私たちが取り組んだものとして、ガバナンスシステムがありますが、これについてサトシが発表したものから判断するに、彼はあまり興味がないようでした。
現在では、私たちカルダノとテゾスくらいしか取り組んでいるチームはいないと思われます。ダッシュも素晴らしい仕事をしていますが、分割やスケールなどより人間との対峙というのが最も厄介です。プロトコルは数学との戦いですが、人間は理性的ではなく主観的です。気まぐれな意志でトランプを選んでしまったりするわけですから(笑)
システムによってそれを防がなくてはいけません。

——続く

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【超訳チャールズ・ホスキンソン(04)】「ビットコインの未来」

2021/02/17 に公開された、「Dave Lee Investing」のデイヴ・リー氏による、チャールズ・ホスキンソン氏のインタビューを翻訳しました。(非常に濃い内容のため、連載記事として翻訳を進めていきます  第3回はこちら

——サトシの正体に関してはどうお考えですか?
人を洞窟に誘う預言者が誰であっても、それは自身の宗教に即していることに変わりはありません。サトシ自身もそうでしたが、多くの神がそうであるように、サトシのエイリアス(存在)すでに死に、埋葬され、もう二度と戻ってくることはないでしょう。もはや誰も、「この人物がサトシだ」と証明することはできないからです。例えば、暗号鍵を盗まれてしまった場合と同じです。預言者が天に召されれば、誰もその人が預言者だったことを信じなくなるものです。
希望を求めた人たちは、一度それを司る機関への信頼を失えば、また新たな希望を探しにいきます。それは政府、宗教といったものから、コードやそうした文化への信頼へと移り変わったのです。サトシのように、新しい富や権力といった新たな経済秩序をもたらす十分な力を持った預言者や司祭が、そのような評価を受けることになるでしょう。
このようなマキシマリスト(過激派)の登場は予測しやすく、またプロジェクト全体にとって非常に危険です。なぜかというと、このプロジェクトは教育的な要素を持つからです。
このプロジェクトでは、分散化された価値を誰でも持てるということを証明することができます。世界中にテレポートしてそれを証明し、それから先に何ができるかというマインドセットをすることも可能です。
私たちは宗教を作り上げたいわけではありませんでしたが、人間が行う以上、そのようになってしまう可能性は否定できません。
「ウォーハンマー40,000」(SFゲーム)のように、宇宙に神の帝国があるような世界観ですね。大学に住み「尊敬はしてもいいけど崇めないでくれ」と言っていたような賢い人物が、死者の神として玉座に縛り付けられたとき、人々はまず最初に彼を崇めた、というエピソードがあります。サトシもこの作品の「死者の皇帝」のようになってしまったのです。
まあこれは仕方がないのですが、不幸なことに、多くの人がこのような猛毒に犯されてしまっています。
「イーサリアムはク●コインだ。イーサリアムは多くの人を暗号通貨に導いた? 関係ないよ。●ソコインであることは確かだ。ビットコインこそが本物だ」
私たちは6年もの間、プルーフ・オブ・ステークを研究し、イーサリアムよりはるかに優れたプロトコルを構築しました。私たちの視点だけでなく、主要学会や主要機関でもピアレビューを受けています。
「カルダノは使えない」「機能しない」「サトシのビジョンとは違う」と話す人がいますが、それはもはや理性的な会話ではなく過激な宗教です。
ユヴァル・ハラリ(「サピエンス全史」「ホモ・デウス」著者)の著作を読めば、人間が歴史的にどのような行動をしがちかがよくわかります。

——ビットコインは将来どうなると思いますか? 10年、20年後、ビットコインに関してどのような印象を持っていますか?

ビットコインは「価値があるから価値がある」という代物です。技術的なアドバンテージはまったくなく、もっと言えば暗号通貨の中で最も技術的に遅れた暗号通貨と言えます。
人を食い物にするリスクを持ち、「存在している」以上の価値はまったくありません。マイナーがいなくなれば価値は急落し、そうなれば全ての保険がなくなります。
もし他の暗号通貨がその立場を脅かし、ビットコインがその時に新たなイノベーションを起こすことができなければ、ビットコインは死ぬでしょう。
なぜなら他の暗号通貨がある以上、それをホールドしている意味がないからです。
その理由こそが、私たちがこれまで膨大な努力をしている理由でもあります。
カルダノでは、適切な運営システムを構築しています。なぜかというと、これまでの技術では、イノベーションを起こしたいと思った時にはハードフォークを行い「カルダノクラシック」や「カルダノキャッシュ」と言ったものを生み出す必要があるからです。
ビットコインは、「ブロックサイズ」や「システムパラメーター」というちっぽけな論争をきっかけに、初期から仕事をしていた多くの優秀な人々を失ってしまいました。
そんなちっぽけな問題で分裂するような組織が、どのようにして量子コンピュータや量子暗号の登場に対応できるでしょうか。どのようにしてスマートコントラクトが実装できるでしょうか。どのようにしてネットワーク構造の停止に対応できるでしょうか。レプリカモデルから分散化モデルへの移行はどうするのでしょうか? データを消去するときは?
ビットコインのブロックサイズがペタバイトまで達したら? NSA(アメリカ国家安全保障局)かGoogleしかそんなデータを扱うことはできません。
どう思いますか、この問題? ブロックサイズ程度の問題で揉めるような組織が、どうやってこのようなさらに重要な問題を決めることができるでしょうか。
このような問題は、サトシが考えていたことより遥かに先の問題です。ユダヤ人の集団に対して「イエス・キリストが救世主だ。まったく新しい宗教なんだ」と諭すようなもので、そんなことをは不可能なことです。このような問題というのは共存するのだと受け止めなくてはいけません。
システムが停止したとき、数千の花が咲き開きます。大多数の木がしおれたとき、巨大な何本かのオークが立ち、古いシステムから置き換わります。新しいシステムは全ての良い面を吸収し、悪い特徴は切り捨てます。
ブロックチェーンの構成は残り、ビットコインがもたらした「お金のメール化」という取引形態は定着しますが、そこにスマートコントラクトや分散化運営システム、相互運用可能モデル、グローバルな高速運用、プライバシーといった追加機能が導入されるでしょう。
それは、萎れてしまった花にはなかった特徴ですが、2つの種類が融合して出来上がった新たな可能性です。まさにダーウィン的なシステムです。
こうした作用がすべての人々の利益になるでしょう。
——続く

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