“暗号通貨ウォレット”の大きな誤解 本当は「キーホルダー」

カルダノ関連の掲示板やTwitterで、たまにこういう話を聞くことがあります。
「ヨロイウォレットにお金を入れちゃったけど、ダイダロスも使ってみたいので、ダイダロスに送金しました」
「ウォレットアプリを間違って消してしまった! もうGOXしちゃったでしょうか!?」

暗号通貨を扱っている人の多くは、「ウォレットアプリの中にコイン(トークン)が入っている」と思いがちです。そのため、「ウォレットアプリを変えたら、別のウォレットにコインを入れなくてはいけない」などと考えてしまいがちです。
確かに、一般的な財布の場合であれば、財布Aから財布Bにコインをうつさないと、Aに入っているコインはBに存在しません。
しかし、ウォレットアプリの場合、「ウォレットAでも、ウォレットBでも、同じ資産を操作できる」のです。

これはなぜかというと、ウォレットアプリは「財布」ではなく、実は「鍵を保存するキーホルダーアプリ」だからです。

そもそも「ウォレットアプリ」とは何なのか?

実は、「ウォレットアプリ」とは、「トークンを保管するアプリ」ではありません。
まず、ブロックチェーンそのものについておさらいしましょう。
ブロックチェーンとは「全ての取引を分散ネットワークで記録しているデータベース」です。
ブロックチェーン上にある「コイン(トークン)」は、実際にとこかに送信されているわけではなく、ネット上のデータベースに「取引記録」としてデータ化されているだけです。
つまり、Aさんの「所有コイン(トークン)」のデータは、「Aさんが取引所から100ADAを受け取り、10ADAを送金した」というような無数の記録が乱立して存在しており、それをまとめ上げるのは非常に困難です。
そのため「つまりAさんは今、90ADA持っている」というように試算してくれる専用アプリが必要でした。
つまり、ウォレットアプリの第一の機能は、「ブロックチェーンから特定のアドレスの取引記録を読みとり、ユーザーに見やすく表示する」ことなのです。

「ウォレットアプリ」は、実は「鍵アプリ」

そして、もう一つウォレットアプリの大切な機能が「特定のアドレスの資産にアクセスし、指定のアドレスへ送金を行う」というものです。
暗号通貨では、トークンを送金するには「AからBに送金する」というコマンド(指示書)を作成します。この際、自分がそのトークンの保持者であることを証明するために、そのアドレスに割り当てられた「秘密鍵」を使って証明書に署名を行うことで、ブロックチェーン上で正式な送信指示として承認され、送金が実行されます。

この「Aさんのアドレスの資産を動かす」方法は、たった1つの方法があります。それが、アドレスを作成する際に作られる「秘密鍵」と呼ばれる暗号です(難しいので細かい説明は省きます)。
Aさんは、この秘密鍵を使ってブロックチェーン上の自分のアドレスを操作することができます。ニュアンスとしては、銀行の貸金庫にお金を取りに行くようなイメージです。
しかし秘密鍵は暗号学的に作られたものなので、長い暗号文で発行されるため、どうしても覚えられません。毎回コピペで運用するのはセキュリティ上良くない上に扱いにくいため、利便性を重視して作られたのが「ウォレットアプリ」なのです。
つまり、暗号通貨のウォレットアプリとは「ブロックチェーン上にある、自分のウォレットアドレスにアクセスするためのアプリ」であって、ウォレットアプリはウォレットそのものではありません。
どちらかというと「鍵アプリ」と呼ぶ方がニュアンス的に近いといえます。各アプリには「自分のコイン」が入っているのではなく、「自分の秘密鍵」が入っているのです。アプリでは利便性を高めるために、秘密鍵ではなくパスワードで資産を操作することができます。パスワードであれば暗記できますからね。
そのため、ウォレットアプリで「ウォレットを作成する」場合、実際には「ウォレットアドレスと秘密鍵」が作られています。その
アドレスと秘密鍵を再現するためのものが「復元コード」であり、この復元コードが「ウォレットアドレスと秘密鍵」を解くための暗号となっています。

複数のアプリで同じアドレスが操作できる

復元コードによって「ウォレットアドレスと秘密鍵」を再現できるということは、これを使うことで、複数のアプリで同じウォレットアドレスを操作できます。
たとえば、cardanoの場合、同じ復元キーを使うことで、ヨロイウォレットでもヨロイウォレットモバイル版でも、ダイダロスウォレットでも、同一のウォレットアドレスの資金を操作することが可能です。

↓このように、#ヨロイウォレット で作成したウォレットアドレスを #ダイダロス でも復元し、どちらのアプリでも利用することができます。 pic.twitter.com/VsLGkujk7f

— hix -Cardano_SPO(COFFE) (@CO_INCIDENTS) February 25, 2021


各アプリで同一のウォレットアドレスを登録することで、目的に応じて使い分けることができるため便利です。また、冒頭のように同一のユーザーが、わざわざ別のアドレスを作成して資金を移動する必要がなくなります。

復元コード利用の注意点

逆にいえば、復元コードがバレたら、どこでも誰でも、コードを自分のアプリに入れて資産を移動することが可能になります。
「アプリにパスワードをかけているから大丈夫」と思われる方もいるかもしれませんが、「アプリで設定したパスワードは、そのアプリでウォレットアドレスにアクセスするためのパスワード」なので、別のアプリで秘密鍵を設定されれば意味がありません。
秘密鍵こそが絶対のパスワード
だということを覚えておいてください。
IOGでは、ウォレットアドレスを作成する際、コンピュータをオフラインにすることを推奨しています(オフラインでも作成や復元が可能です)。

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