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「複数プール運営」について聞かれたときにCOFFEが話すこと

「ステークプールの複数運営について、どう思いますか?」
プール運営をしていく中で、たびたびこのような質問をいただくことがあります。
CoffeePoolは、ルールやシガラミが苦手なフリーランス編集者が運営する小さなプールなので、基本的には「皆さん、自由に運営されると良いかと思います」とお答えしています。
しかし、ステークプールのあり方と言うのは今後も継続的な議論が続いていく話題だと思いますので、本記事で「複数運営の議論の整理」を試みたいと思います。
*本記事の狙いは、あくまで議論の整理であり、他のプールの運営方針に対する意見ではありません。また、CoffeePoolにおいてもこの問題の結論を出すことを意図していません。

「プールの複数運営」とは?

60以上のプールを運営し膨大なブロック生成数を独占しているバイナンス

「ステークプールの複数運営」とは、1人(または同一グループの)オペレーターが、複数のステークプールを運営することを指します。
CoffeePool☕️であれば、COFFE1、COFFE2といったように、2つ以上のプールを運営するようなイメージです(写真は「1percent pool)。
カルダノのステーキングでは「委任量が飽和点(saturation)に達した場合に報酬量が減少する」というペナルティがあるため、委任量が飽和点に近づいたプールの多くは「COFFE2」などの新規プールを設置して、そちらに委任をお願いすることで飽和状態になることを防いでいます。

複数プールの運営のメリットとは?

1人のオペレーターが複数のプールを運営することで、プールオペレーターと委任者は、下記のメリットを得ることができます。

【複数プール運営側のメリット】

固定費「₳340×運営プール」分の収入増加
・努力の結果が収入に反映されるため、モチベーションの維持や向上に繋がる
・プール運営の高いモチベーションが、安定した運営に繋がる
・支持してくれた委任者へのニーズに答えることができる

【委任者側のメリット】
・信頼するプールが飽和しても委任を継続できる
・第二希望、第三希望のプールを剪定する時間的・経済的リスクを軽減できる

まとめると「運営側は収入UPによりモチベーションが向上し、委任側は高いモチベーションで活動するプールへ継続委任ができる」というメリットがあります。
2つ以上のプールを設立し、安定した稼働を行うには1つのプールを運営する以上のマーケティングや運営コスト、作業コストがかかります。
固定費などによる収益が見込めることで、より活発な情報配信や安定運営に還元する可能性が高まります。

以上の観点を考慮すると、プールの複数運営はプールオペレーターと委任者両方にメリットがあると考えることができます。

複数プールの運営の問題点とは?

ビットコインのマイニングプールの内訳(https://www.buybitcoinworldwide.com/mining/pools/)

 

「複数プール運営についてどう思いますか?」という質問が出る大きな理由としては、カルダノの分散化を阻害するという要素があるためです。
ビットコインの場合、少数の少ないマイニングプールがトランザクションを独占することで、分散化が阻害され権力の集中化が起きているという問題があります。
カルダノの場合、このような「少数プールによるトランザクションの支配」が発生しないように、各プールに「飽和点」を設定し、さまざまなプールに委任が集まることで分散化を促進するように設計されています。
その一方で、複数プールの運営におけるメリットが優先され、実際には影響力の強い一部のプールに委任が集中する事態が起きており、一部のSPOたちが問題視しています。

現在のカルダノでは、ビットコインほどの偏りはないものの、一部のプールが大きなグループを形成している状況があり、複数プール運営に対して懐疑的なプールも存在しています。

複数プールを抑える「Pledge」の役割と問題点

IOGは分散化を促進するために、複数プールの大量増加を抑えるため、ステークプール運営に対して「Pledge(誓約金)」を設定しています。
Pledgeは、運営しているプールのアドレスに入金したADA金額によって設定される値です。プール運営者がプールアドレスに入金し、Pledge金額を宣言することで有効となります。
設計上では、このPledge金額が多いほど委任報酬が高くなるとされています。
つまり、「資金を複数プールに分割するより、一点集中した方がメリットが高い」という状況を作り出すことで、複数プールの増殖を抑えようというものです。
しかし現状ではPledgeの設定には非常に微量で、「いくらPledgeしても、大きなメリットがない」という状況となっており、プールの増殖を抑える要素として機能していないという意見が圧倒的多数となっています。
CrownsStakepoolの情報によると、誓約金パラメータa0=8の場合の委任量の差は、次のようになっているようです。

【Pledge量と委任報酬の比較:₳100kを委任した場合】

10k pledge 2% feeのプール  → 年間661.42 ADA
1M pledge 2% fee のプール  → 年間662.05 ADA
年間で0.63ADAしか差が出ない
つまり現状では、Pledge金額に大きな差があったとしても、誤差レベルの違いしか発生しないという見方が多く、1つのプールに運営者の資金を集中するメリットがほぼゼロという状況となっています。
こうした批判を受け、IOGでは2020年3月のブログで「出資の変更について議論を重ねる」と表明し、変更に向けた調査が始まっていますが、変更は当面先になるとの見方が有力です。
以上のことから、1つのプールにこだわるメリットより、複数プールを運営するメリットの方が大きいという状況となっています。
このような状況から、努力の恩恵として「可能であれば複数プールを設立する」判断を行う流れが主流になりつつあります。

プール運営と分散化のジレンマ

一般的に、ステークプールの立ち上げを行う際、オペレーターには2つの大きなモチベーションがあります。
①カルダノの分散化に貢献したい
②収益を上げて資産増加をはかりたい
CoffeePoolでは、カルダノの健全な発展のためには、①と②を同時に叶える必要があると考えます。
①「分散化に貢献する」ためだけでは、努力が続きません。
ステークプールの運営には、サーバーコストや技術習得コスト、そして情報配信などの時間的コストなどの負担がかかります。特に、ブロック生成が増えてくると1エポックに生成するブロック数も増え、より頻繁にサーバー監視を行う必要があったり、アップデートなどのメンテナンスの際はスケジュールにも気をつける必要があります。
これらのコストを考えたとき、頑張った分の褒美(=リワード)がなければ、よほどのマニア出なければ参加することはありません。
最終的に「マニアだけのプール運営」となり、SPOのダイバーシティが失われてしまいます。

②「収益を上げたい」だけでは、集中化が起きます。
現状の問題では、収益を上げたいというニーズを満たす手段として「複数プールの運営」を選択するプールが増えています。現在のプール固定費₳340で、1エポックで1つブロックを生成するだけで毎月24万円近くの報酬となります。
その結果、毎エポックで1ブロックを生成できる委任量(8M程度)が確定したプールでは、委任量を拡大するよりも新規のプールを立てる方が利益に繋がる可能性が高く、複数プール運営による集中化を招く可能性が高まります。
IOGでは現状のADA価格を踏まえ、固定料金の引き下げについても議論しているようです。
この①と②が両輪で動かない限り、緩やかに集中化へ進んでいく懸念があると言えるでしょう。
始めは「カルダノの分散化に貢献しよう!」と励んでいたプールも、委任量の増大とともに「リワードと努力のバランス」が保てなくなり、複数プールの設置を決断するに至る場合が増えています。
もちろん、熱心なプールであればあるほど、「自分を信頼してくれた委任者の期待に答えたい」という思いも強いはずです。

「マージン1%以下」が分散化に与える影響

現在のカルダノのステークプール事情には、①と②に関する2つの問題点があります。
【マクロ視点】過剰な複数プールの運営は分散化を阻害している。
【ミクロ視点】分散化に貢献した場合のメリットが乏しく、運営者が疲弊している。
現状での解決策として考えられるのは「低マージン文化からの脱却」が1つあげられるかもしれません。
上記で紹介した「1PCT」は、「マージン:5%」が主流だったテストネットで彗星のように現れ、多くの委任者を獲得しました。
しかし、1PCTという制限を自ら作ったためにマージンによる収益があがらず、大量プール運営へと舵を切った結果、32プールの同時運営へと発展したと考えられます。
下の表は、pooltoolで見た、「1PCT3」のリワードです。

エポック ブロック 委任量 委任者報酬 プール料金(固定費+マージン) ROS
257 46 40.7m 34.0k 683.0 6.29%
256 37 40.4m 27.7k 619.0 5.13%
255 31 39.7m 24.5k 587.0 4.60%

ROSの中央値は大体5.3%付近とすると、上の表のエポック257のマージンである「₳619」が、委任量40M付近でのプール料金です。これを見ると、固定費+マージンの料金が「固定費340×2=₳680」より下回っていることがわかります。

一方で、委任量がおよそ18Mの「1PCT9」をpooltoolで見ると、次のようになります。

エポック ブロック 委任量 委任者報酬 プール料金(固定費+マージン) ROS
257 17 18.8m 12.4k 464.0 4.90%
256 21 18.9m 15.6k 497.0 6.21%
255 14 17.7m 10.9k 449.0 4.58%

委任量が18Mのときのプール料金はおよそ₳470ラインです。つまり「マージン1%」の場合、
委任量40M→プール料金 約₳619
委任量18M→プール料金 約₳475
つまり、委任を飽和点まで集めるより、委任量18Mのプールを2つ作る方が利益率が高いと言えます。
ホルダーの多くが低マージンのプールを好む傾向を鑑みると、複数プール運営が選択肢として優先されるのは自然な流れと考えられます。

マージン設定と委任募集の最適解は?

では、「分散化とプール運営の努力対効果」の両方を満たす方法はあるのでしょうか?
ものすごくシンプルに言えば、「マージンを高めに設定する」ことで、プールを2つに分けるよりも収益性が高まり、結果的に複数プール運営を抑制することができると考えられます。
先ほどの「1PCT」プールでの委任量について、より分解して考えてみましょう。(シンプル化のためランダム要素を排除してざっくり計算しています)

複数運営を防ぐためのマージン設定は?

【委任量40M】→プール料金 約₳619→固定費₳340+マージン₳279
【委任量18M】→プール料金 約₳475→固定費₳340+マージン₳135

18Mのプール2つを運営する場合、プール料金は 約₳950
と考えると、40Mでのマージン料金Mは、次の計算式で考えることができます。
₳279×M+₳340 ≧ ₳950
M ≧ 2.18
ざっくりとした計算ですが、40M付近でマージン2.18%以上とすることで、18Mプールを2つ作る場合と同等以上のプール料金となると言えそうです。

マージン設定変更の難しさ

しかし、「分散化のために、最低マージンを2%以上にしよう!」というのが早計なのは言うまでもありません。
CoffeePoolも0.8%で運営していますが、小さなプールの場合、エポック内でブロック生成が0の場合もあるため「固定費+2%」は委任者に対して大きな負担となります。
また、小さなプールは低マージンに設定することで委任者への訴求に繋がります。
委任者への配慮、分散化、努力対効果という3つの要素のバランスをとった運営を考えたとき、現状から考えられる折衷案は「段階的なマージン設定」かもしれません。

段階的なマージン設定とは?

CoffeePoolでは、複数プールとマージン」の反響をきっかけに、下記の累進マージン制での運営を行いたいと思います。(2021/5/28追記)

【委任量による累進マージン制】

10M以下 →0%
10M〜20M →0.8%
20M〜30M →1.1%
30M〜40M →1.6%
40M〜50M →2.2%
50M〜 3%(状況次第で複数)
50M以降を高めにする理由は、

・複数プールの設置メリットを相殺する

・委任者の分散を促す(テイマージンの小規模プールへの分散を後押しする)

という狙いがあるためです。さらに許容ができなくなった場合の解決措置として、複数プールへの移行を検討する、という方針です。
・20Mプール
・10Mプール×2
は「ブロック生成数」の観点で大きな差がありません。2つのプール合計が62Mに満たない場合、分散化を阻害しないと考えられます。
(固定費分が余計にプロトコルに発生するデメリットはあります)
そのため、複数プールの設置をした場合は、さらにマージンを高めて委任の分散を促進する、という方向性も合わせて検討します。
50M移行で複数プールを設置する場合、最初から3%での運営を行う方針が良い気がしています。
現状のデータから換算すると、1ブロックあたりの報酬は約₳725で、
50Mの委任がある場合
生成数の中央値は50個程度
1エポックの報酬中央値は約₳36250
→固定費を引くと₳35910
プール3つ分の固定費が₳1020で、これはマージンが2.84%のときに同等になります。
この数値を元に、上記の累進制を設定させていただます。

皆さんからのご意見も募集します!

以上が、「プールの複数運営についてどう思うか」と聞かれた場合に、CoffeePoolがお答えする回答となります。
(DMだと文字量が多くなりすぎるので、記事という形で掲載させていただきました)
CoffeePoolは委任者の方の資産増大、分散化、そして今後のプール運営について検討を重ねています。
マージンや複数運営に関しまして、皆さんのご意見がございましたらぜひお聞かせください!

委任のご協力をお願いします🙇‍♂️
●本稿はカルダノステークプール「Coffee Pool」が作成しました。
COFFEの活動を応援いただける方はぜひ、COFFEへの委任をいただけたらと思います!
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ステーキングプール運営のメリット、デメリット【カルダノ】

知識ゼロからカルダノのステーキングプールを始めて、およそ5エポック(1ヶ月弱)過ぎました。
前回の「ただのフリーライターがカルダノのステーキングプールを始めた理由」では、おかげさまで多くの方から好評をいただきました。
しかし、実際に構築まで足を踏み出すには、少なくないお金と時間の投資が必要となるため、メリットとデメリットをしっかりと見極める必要があります。
そこで、一般ホルダーとしてSPOを立ち上げて約1ヶ月たった経験から見た、ステーキング運営のメリットとデメリットを紹介したいと思います。

メリット①成功すれば報酬が増える

やはり大きなポイントとしては、報酬(リワード)の増加というメリットが一番だと言えます。委任が増えてブロック生成が安定してくれば、格安の手数料設定でも保有ADA量で委任した場合より報酬が増えます。
ステーキング報酬の計算は複雑なプロセスですが、わかりやすいイメージを見つけたので紹介します。

【報酬の計算方法(こちらを参考に作成)】
まず、下記の場合を想定します。

【条件】
・委任者が1人(と運営者が1人)
・運営者と委任者のADA所有量が同じ
・あるエポックのリワード報酬の総量が「₳1340」だった場合

①エポックの成績でリワードの総量が決定
(例として総報酬:₳1340とする)
②総量から固定費を運営者に分配
(総報酬=₳1000、運営者報酬₳340)
③②の残りからマージン分を運営者に分配
(マージン5%の場合、5%=₳50→運営者報酬₳390)
④③の残りのリワードを、委任者と運営者全員で分割
(委任者と運営者が2人で同額ステーク数の場合、各₳475)
⑤④と③の合計が運営者報酬
(委任者報酬₳475、運営者報酬₳865)

このようにして考えると、小さなステークプールの場合、固定費がほぼ大きなウェイトを占めているようです。運営者報酬はこのように計算されますが、さらに計算しやすいように、マージンを0%、最低固定費₳340として「最低固定費だけで、どれだけの報酬になるか」を考えてみます。

【マージン0%、固定費が1エポックあたり₳340の場合】
・1ADA=100円の場合 固定費340ADA=約34,000円   →月20,4000円相当の追加報酬
・1ADA=300円の場合    固定費340ADA=約10,2000円 →月612,000円相当の追加報酬
(*一月あたり6エポックとして計算)

あくまで毎エポックで1ブロックを生成できる(委任料が₳300万以上)場合、2021年8月23日現在の価格基準である300円で61万円の固定費を受け取ることができます。現在はレートが上がり、平均年収を大きく超える利益になる計算となっています。
一般的なクラウドサーバーのコストが月間で3〜4万円弱程度(年間40万程度)なので、「ADAレートが持続し継続的にブロック生成できれば」利益率は非常に高いと言えそうです。

メリット②カルダノのコミュニティの「メンツの凄さ」がわかる

長期ホルダーにとって最も大切なこととして、「投資先がちゃんと稼働しているか」は非常に重要な指標となります。
プール運営者として参加することで、同業者プールの方々と繋がりを持ち、最新情報に直に触れる機会を増やすことで、「コミュニティの健全さ」を常にチェックすることができます。
個人的な感触としては、プール運営を通して「カルダノコミュニティの人たち、凄すぎ! 親切すぎ!」と、握力が猛烈に強まりました。
カルダノの「プール運営者」となってみると、国内外のエース級の先輩たちと簡単に繋がることができ、助け合いの精神に満ちていることに気付かされます。
さらに、カルダノコミュニティでは、単純なアドバイスだけでなく有志が独自開発したツールを他のプールに無料で共有しており、そのツールがとてつもなく便利で、運営者たちの必須アイテムになっています。

↑プール運営者が使う「gLiveView」というツールは、「AHLNET」を運営するOla Ahlman氏が開発し無料公開しています。SPOは足を向けて寝られません……。
そのほか、現在のカルダノのステーキングプールの状況を分析できる「pooltool」や「adapools」、「pool.pm」などのWebサイトは、すべて有志たちの手によるサービスです。このほかにも多数のツールがプール運営者によって開発・共有され、すべてプール運営者全員の助けとなっています。
このようにカルダノコミュニティには「自分の利益を度外視したオープンな空気感」があり、イチホルダーとしての握力も大きく強まりました。

メリット③Linuxの知識が(嫌でも)身につく

これは当然ですが、プール運営にはLinuxの知識が必須なので、プール構築だけでなく、さまざまな手続きでひたすらコマンドを入力します。
ダイダロスウォレットでは、ADAを送る際はアドレスとパスワードを打つだけで、1分とかからず送金することができます。
その一方、ステーキングプールから送金する場合は、1つ1つのプロセスをコマンドで行う上に、一度オフラインのPCを介した作業まで発生するため、送金手続きだけでも結構な手間がかかります。
そのため、通常稼働しているだけで嫌でもLinuxの知識が身につきます。
将来、もしかするとプール運営以外でも、役に立つことがあるかもしれません。

デメリット①委任が少ないとリワードが保証されない

大きなリワードが期待できることがメリットの一番手でしたが、リワードが入らなければ赤字になってしまうデメリットがあります。
まず、初期コストの回収には2エポック分のブロック生成が必要です。ステークプールを開設するには、登録料としてカルダノブロックチェーンに₳500収める必要があります。これは2021年8月24日のレート(320円換算)で言えば約16万円。うまくいくかわからない個人の新規参入としては、かなりハードルが高い費用です。
リワード報酬の増加が見込めるプール運営ですが、委任量が「₳1M以下」の場合、「ブロック生成ゼロ」つまり報酬ゼロとなるエポックの確率が高くなります。
「ホルダーとして委任していれば、毎回ちゃんと報酬が入るのに……」と、どうしてもプール運営のモチベーションが下がる一因となってしまいます。
通常のホルダーであれば、信頼できるプールに委任すれば、あとは放置しているだけで効率よくリワードを得ることができます。一方、小さいプールの運営者の場合は常に「今回は報酬ゼロになるんじゃないか」という恐れがつきまといます。
サーバーは動いているのに報酬がゼロということになれば、プール運営のコストが月間2〜3万円なので、ADA=300円の場合、3ヶ月に1ブロック以上は生成しないと赤字になるリスクを負います(レートが上がり以前より損益分岐点が下がりました)。
これが難しくなると、プール撤退も視野に入ってしまいます。
ちなみに、CoffeePoolは現在3基のリレーサーバー&1基のBPサーバーで稼働していますが、月間で約6万円程度のコストがかかっています。スマートコントラクトが実装後は、更なるコスト増加が予想されています。
また、価格が上がり難易度が下がったものの、ADAの取得単価も高くなったため安定したブロック生成を行う委任量である「₳200〜300万」を集めることが困難になってきています。
ホールド量によっては、ホルダーとしてステーキングをする方が安定する可能性も十分にあります。

デメリット②ハマると時間が無尽蔵に消費される

プール運営は、良くも悪くもLinuxとの戦いです。いったんエラーにハマると、解決するまで放り出すことができません。
クラウドサーバーの場合、一度サーバーを起動させると有料になるので、焦って立ち上げようとしてまたエラーにハマる、という負のスパイラルに陥ってしまうことも。
LinuxやPCの扱いに長けた人であれば苦にならない作業でも、普通の一般ユーザーにとってはかなりの苦行になる可能性があります。
PCが苦手と感じる方の場合は、プール維持に膨大な時間を消費し「努力対効果が薄い」と感じるかもしれません。
日常の仕事などの合間に構築する場合は、ある程度シュミレートをしておいた方がいいかもしれません。ちなみにですが、私の場合は
入門者のLinux 素朴な疑問を解消しながら学ぶ」(奈佐原顕郎 著、講談社)
が、Linux初心者にわかりやすくとても役に立ちました。未経験から初めてみたいという方は、ぜひ読んでみてください。

デメリット③GOXのリスクがある

最も大きなリスクは、オペレーターを行うことで、GOXするリスクが増えることです。
ダイダロスやヨロイウォレットはセキュリティ面が強化されたソフトウェアですが、ステーキングプールの場合、セキュリティ管理はより自身に責任があります。
自身のサーバーに不正アクセスされた場合や、運営用のキーファイルの管理ミスで、誓約金を失ってしまうことがあります。すでに、誓約金を失ったプールがあることがTwitterなどで報告されています。


「急に誓約金が下がったけど、どうしたの?」
「質問ありがとう! あるプールが600K分のADAを盗まれたらしく、リスクを下げるためにプレッジ金額をダイダロスに動かしたんだ」ーASTRA(coffeepool和訳)

このように、プール運営者は、さまざまなメリットとデメリットの両面に向き合いながら、日々のブロックを生み出しています。
これらの要素をしっかりと天秤にかけて、ご自身の投資スタイルにあった方法でADAのステーキングを楽しみましょう!

 

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ただのフリーライターがカルダノのステーキングプールを始めた理由

[2021/8/23改定] カルダノステーキングプール「COFFE(CoffeePool☕️)」オペレーターのhixです!
2021年1月に「CoffeePool☕️」を立ち上げ、おかげさまで2021年8月現在、非常に多くの皆さんから委任いただくプールとなりました。

その一方で、本サイトのトップページに書いた通り、オペレーターである私の本職は「フリー編集者&ライター」です。メインのお客様は出版社さんで、Web記事の執筆自体も副業のような感じです。
もちろん当時は、

・Linuxやサーバー運営のノウハウは、これまでまったくナシ。

・ブロックチェーンに関する知識も一般ホルダーなみ

すべてゼロから学び、プール稼働にこぎつけました。

では、なぜそんな「ど素人」が、ステークプールオペレーター(SPO)になることができたのでしょうか?

理由①ど素人からでも「できるかも」と思ったから

カルダノのステークプールを立ち上げるには、かなり大雑把に下記のような流れが一般的です。

【カルダノのステークプールの立ち上げ方】

1. 24時間稼働するサーバーを(最低)2基、ネットに繋がらないLinuxPCを1基用意する。
2. サーバーとPCに、カルダノのシステムをインストールする。
3. 3台のコンピュータで、それぞれの役割を3種類設定する。
4. カルダノのシステムを使って、プールの認証設定を行う。
5. プール登録をし、プールを本格稼働する。
6. ダイダロスやヨロイなどのウォレットアプリで確認する。
と、一見すると「かなり難しそう」ですが、この流れを鑑みて「できるかも」と感じました。
私自身、もともとIT系雑誌も経験していたこともあり、Linuxは「いつか学びたい」と思っていたというのも理由の1つです。
しかし、ここで「できるかも」と感じたのは、さらに次のような理由がありました。

理由②プログラマーになる必要はないから

ステークプールオペレーターは、基本的には「サーバーを維持する」のが仕事で、「ブロックを作る」作業はコンピュータが自動で行います。また、ブロック生成は多くの場合で「委任量で決まる」ため、優れたプログラマーでなくともサーバーを安定して運用できば実績が出せます
Linuxは、キーボードで操作をするOSなので勉強は必要ですが、自分でゼロからプログラムを書く必要はないため、基礎知識さえ学べば運営することが可能です。

理由③親切なチュートリアルがあったため

当時カルダノでは、公式の「ステークプールスクール」が提供されており、公式エンジニアが動画で詳しく立ち上げ方法を紹介していました。英語資料でしたが、非常に詳しく解説しており、とてもオープンな空気があり、ここから仕組みを学び始めました。
さらに、勉強を開始したタイミングで、日本のSPO先駆者のBTBFさんが、海外オペレーターのSPOマニュアル「カルダノステークプール導入マニュアル」の翻訳版を発表し、カルダノSPO日本語ギルド(discord)を立ち上げ、これをきっかけに数多くのプールが立ち上がりました。
マニュアルのの解説手順は非常にわかりやすく、またギルドメンバーの方々も情報共有意識が高買ったため、頑張ればオペレーターになれるのでは?と感じました。

理由④参入コストが安かったため

ビットコインの場合、基本的に、複数の野球場が建つくらいの土地でスーパーコンピュータを敷き詰める「マイニングプール」を建設する必要があり、何十億単位の投資が必要です。
しかし、カルダノのステークプールは、個人用規模のコンピュータ3台あれば構築可能です。
特筆すべきは、「クラウドサーバーでも運用可能」である点です。
カルダノの公式動画では、「AWS(アマゾンウェブサービス)」での構築方法を紹介しており、実際に構築することができます。
気になるコストですが、月額で2〜3万円程度でした。
1回のブロック作成で得られる最低報酬は₳340ですが、現在の価格(₳1=35円程度)であれば、1回のブロック生成でまかなうことができる試算となります。

理由⑤カルダノの「真の分散化」に協力するため

2020年、新型コロナによる世界的な経済危機により、ドル(USD)資産の価値下落を恐れ、多くの「大口投資家」がこぞって「ビットコイン」を購入し、暗号通貨市場に大きな注目が集まりました。
この背景にあるのが「分散化された通貨」という「裏付け」です。
ビットコインの発行はプログラムによって厳格に規制されており、基本的にドル円のように「誰かの気分次第」で発行量が変わることがありません。
そのため、資産としての客観性がある程度認められてきたことで、次第に投資会社などの大口が参入しやすくなったという背景があります。その一方で、ビットコインは巨大マイニングプールが運営の大多数を占めており、「ビットコインが分散化しているか」には、大きな疑問が残っています。
カルダノは、この現状を打開するための仕組みである「PoS(プルーフオブステーク)」を採用することで、「真に分散化された暗号通貨をつくる」ことを目指しています。より分散化した暗号通貨がリリースされることで、ビットコインに投資していた大口の資金がカルダノに流れれば、ADAの価値も大きく高騰することが考えられます。つまり、カルダノの分散化に参加し「真の分散化」を実現することで、自分の資産をさらに高めることにつながるのです。
そして、カルダノの分散化のためには、できるだけ多くのステークプールが登場し、カルダノのブロック生成割合を分散させなくてはいけません
このモチベーションが、プール立ち上げの大きな要素となりました。

カルダノのステークプール運営をオススメできる人は?

カルダノSPOとして活動し8ヶ月たった今、改めて「どういう人がプールオペレーター(SPO)に向いているか」をまとめてみたいと思います。

①大量のADAを持っている人

まず、最も運営に向いているのは、100万単位のADAを保有されている、「シロイルカ」以上のホルダーさんです。
現在、毎エポックでブロックを安定して生成するには「₳300万」以上の委任が必要と言われています。1ヶ月で1度もブロック生成ができなければ報酬を得ることができず、サーバーコストにより赤字となる可能性があります。
₳3M以上」の枚数をお持ちの場合は自力で安定したブロック生成ができるため、自らプールを立ち上げることで、通常のステーキングよりADA資産を増やすことが可能です。

②ADAを持っている友達が多い人

ステークプールは「委任量」でブロック生成数が決まります。つまり「ADA保有者仲間が多い人」が、安定してブロック生成数を行うことができます。1人で「₳3M以上」を用意できなくとも、ホルダーの友人たちと組めばそれに近い保有量となる人は、グループで知恵を出し合って1つのプールを構築することを検討してみても良いでしょう。
また、ツイッターなどSNSでたくさんのフォロワーがいるインフルエンサーの方は、委任を集めやすいと考えられます。

③カルダノを本気で応援したい人!

①、②しない場合、「圧倒的なカルダノ愛」が必要となります。プール構築は一朝一夕ではできない上、それなりの勉強や毎日のチェックといった手間がかるため、ブロックを生成できないエポックがあっても決して揺るがない「鋼のメンタル」が最も大切です。
そのため、SPOになるには「カルダノに対する絶対の確信」が必要です(すでに大量のADAをお持ちの方はお持ちだと思いますが)。
逆に、委任者側の立場からすると「カルダノに対する愛情を感じないSPO」には、あまり委任する理由がありません。
カルダノを応援しそれを積極的に配信することで、きっと応援してくれる人が現れるでしょう。

【最重要条件】Linuxができる、または学ぶ意思がある人

「①〜③に該当する人で、Linuxができる、もしくは学ぶことに抵抗がない人」が、SPOになる際の比較的わかりやすい基準となると思います。
プールの構築・運営にはLinuxの仕様がマストになるため、ホルダーであってもIT系の話題で鳥肌が立つ人は向いていません。
知識がない人でも、独学でなんとかしよう!と思える人であれば、必ずできます。
上記のポイントに当てはまりそうな人は、ぜひチャレンジしてみてください!

また、現在どんなSPOが活躍しているかは、下記の記事を見ると参考になると思います。
→【タイプ別】カルダノのステークプールの選び方

本稿でカルダノステークプールに興味がわいた方は、ぜひ「X Stake Pool」さんをチェックしてください!↓

●X Stake Pool 「カルダノステークプール構築手順日本語版」
●カルダノSPO日本語ギルド(discord)

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●本稿はカルダノステークプール「Coffee Pool」が作成しました。
COFFEの活動を応援いただける方はぜひ、COFFEへの委任をいただけたらと思います!
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