ナカモト係数 Nakamoto Coefficient

【ナカモト係数（Nakamoto Coefficient）】。「リソースの50%以上（この場合、マイニングや、ステーキングパワーの大部分）を支配するエンティティ（参加者）の最小数」を表す係数。元々は、コインベースの元CTOであるBalaji S. Srinivasan氏らによって提唱された。
「ブロック生成の50％以上を支配する参加者の下限」を意味する。つまり、どれだけの参加者がいれば、そのブロックチェーンを支配できる50％以上のブロック生成を牛耳ることができるかを表す。

ナカモト係数とは、「ネットワーク支配に必要な参加者の最小数」であり、端的には次のように理解できる。

①ナカモト係数が少ないほど、ネットワークを支配しやすい
②ナカモト係数が多いほど、ネットワーク支配がしやすい

つまり「数値が高ければ高いほど分散性が高い」と言える。

「エディンバラ分散性インデックス」によれば、カルダノは2023年6月において「58」であり、ビットコインとイーサリアムの「2」を大きく超える数値が記録されている。
つまり、カルダノにおいてはブロック生成の50％以上を支配するためには「58」の参加者と共同する必要がある一方、ビットコインとイーサリアムでは「2」の参加者だけで可能となる、という結果となっている。