Intersect、「Copper」の巨大委任の謎を解明

ニュース

Intersectが、暗号通貨カストディアンの「Copper」が、特定のDRepに対して巨大な委任を行っていた経緯について独自の調査を行い、その内容を公開しました(ソースはこちら)。
Copperは、特定の1人のDRepに「3億ADA」に及ぶ委任を行っており、最近解除されたことが報告されていました。この委任量はカルダノのガバナンスにいおて計り知れない影響力を持つため、これまでの投票への影響も含めて調査が行われました。
本記事では、Intersectの公式見解を忠実に翻訳し紹介します。

【この記事のまとめ】
【Intersectの調査で判明したこと】
💥 問題発覚:カストディサービス「Copper」のUI不備により、DRep未指定時に自動的に特定のDRepにADAが委任されていた
👨‍💻 DRep本人が通報:この事実を知ったDRepは「意図しない委任は望まない」とCopperに通報
🔧 UI修正:CopperはUIを修正し、現在はDRep未指定の場合、ステークは 棄権(Abstain) 扱いに変更済み
📊 影響範囲:オンチェーンの投票結果に影響なし。オフチェーン(Ekklesia)の一部提案に軽微な影響の可能性あり
🤝 対応支援:影響を受けた提案者にはIntersectが再提出サポート(100K ADA補助、Admin役務提供)
🧠 教訓:分散型ガバナンスは「監視→報告→改善」のプロセスが要。全関係者による責任と協調が重要
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【CoffeePoolの見解】
🤔 深まる謎:自動的に「棄権(Abstain)」にする方が簡易な設計であるはずなのに、特定のDRepを指定する仕様となった点は極めて不自然。なぜそのような設計になっていたのか説明が求められる。
📝 今後の懸念:どのような委任であっても、DRepは棄権するよりも投票により自身の権利を最大限に主張する可能性がある。ガバナンスのセキュリティはホルダー自身の責任に委ねられている。

それでは、Intersect公式サイトの記事「Cardano community update: Clarification on Copper custody and recent delegation」を日本語訳で紹介します↓

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Intersectは、憲法に基づくガバナンス支援やエコシステムの透明性確保を目的に、最近の調査結果を共有します。先月、コミュニティ上の議論をきっかけに、Copperプラットフォームを通じてカストディされていたADAの委任パターンが、Intersect主導のCardano予算プロセスや過去のオンチェーンガバナンスアクションにどのような影響を与えたかについて綿密な調査を行いました。関係者と協力し、この問題を把握、整理し、解決に至りました。


明らかになった問題

CopperのUIでは、ユーザーがガバナンスステークの委任先(DRep)を選択できます。以前の実装では、委任先選択欄を空白のまま放置すると「Abstain(棄権)」ではなく、自動的に「Yuta」氏へ委任される仕様でした。UI上にこの挙動は明示されておらず、ユーザーは意図せず Yuta氏にADAを委任していた可能性があります。
この問題を知ったDRep Yuta氏本人が Copperのカスタマーサポートに連絡し、「このような形での委任は望まない」と意向を表明しました。Intersectもテクニカルサポートを提供し、Copper側は積極的に対応。現在では、未委任のステークは自動的に「棄権」扱いとなるよう修正済みです。CopperとYutaの双方が誠実に対応し、将来に向けてシステム改善に協力したことを感謝します。


✅ 過去の結果に影響したか?

Intersectは、オンチェーンのガバナンスアクションおよびオフチェーンの「Ekklesia」投票結果を確認しました。

  • オンチェーン提案(Info Action等)では、この自動委任の問題が結果に影響を与えることはなく、承認済みのいずれの提案も取り消しの必要はありませんでした。
  • オフチェーンのEkklesia投票に関しても、最終結果や合意には影響がありませんでした。

ただし、Ekklesia上でギリギリ基準未達となった提案があり、もし影響を受けたADAが棄権扱いになっていれば通過していた可能性があることも把握しています。


🔁 提案者への支援

この影響を受けた提案者に対しては、Intersectが「オンチェーンでの再提出支援(手続き・資金面)」を提供いたします。

  • 再提出に必要な 100,000 ADA のデポジットサポート
  • IntersectによるAdministratorとしての参加 などを準備し、該当者へ個別に連絡を行います。

🔭 今後に向けて

今回の出来事は、Cardanoガバナンスが観察・共責任・継続的改善を通じて成熟していく例として非常に価値があります。

デジタル社会における分散的意思決定のインフラと慣習は、まだ構築の途上にあります。

だからこそ、異なる関係者が協力し、問題点を発見し、建設的に解決する今のような場面が重要です。

それこそが、Cardano憲法の精神を支える強固な社会的基盤である証です。

皆さま、この問題に善意を持って取り組んでくださった全ての方に感謝いたします。

共に学び、変化し、Cardanoの未来に向けたレジリエントな土台を築いていきましょう。


翻訳は以上です。

このニュースにおける、CoffeePoolの見解

この問題に対しては、「カルダノエコシステム憲法」の第3条3項が参考になります。

カルダノ憲法 第3条3項

すべてのADA所有者は、本憲法および「カルダノブロックチェーン・ガードレイル・アペンディクス」に定められたとおり、オンチェーン・ガバナンスの意思決定プロセスにおける投票権を有する。また、すべてのADA所有者は、ガードレイルに従い、カルダノブロックチェーン・エコシステムのガバナンス構造に対する変更を提案する権利を有する。第三者のカストディアンやその他の代理人に自身のADAを保有させているADA所有者は、その第三者に対し、自らに代わって投票を行う権限を与えることも、またその権限を与えないこともできる。

Copperの正しい対応に一定の評価

Copperの基本設計では、Copper内でカストディ(保管)されたADAに関して、ユーザーが自由に委任を設定できる仕組みとなっているようで、これはカルダノ憲法に準拠した正しい仕様だと言えます。これについては評価をするべきです。

問題は「バグ」で処理するほど軽微ではない

DRepへの委任を行うプログラムとしては、「棄権(Auto-Abstain)」は最もシンプルな設計です。特定のDRepに委任するには、

①DRep IDをオンチェーンから呼び出す
②そのIDとStakeアドレスを紐付ける(委任する)

という手間が発生するため、プログラム的にはより複雑になり大きな負荷がかかります。
「自動委任を設定すると、特定のDRepを呼び出して委任する設計となっていた」というのは、かなり不自然な設計だと言わざるを得ません。また、このバグをしばらくの間放置していたCopperの対応にも疑問を感じます。

カルダノの健全な拡大には「分散委任」が大事!

今回のCopperの件で明らかになったのは、「取引所・カストディが、ホルダーが意図しない委任をする可能性がある」という事実です(これは先ほど紹介したカルダノ憲法第3条3項でも懸念されています)。
このような問題が起きてしまうと、「コミュニティの総意ではない投票結果が決定する」という事態も容易に発生してしまう可能性が露呈してしまいました。

さらに明らかになったのが、このような場合において、意図不明の委任を受けたDRepがそれを認識していたにもかかわらず、「意図しない委任の影響力を避けたい」と棄権するのではなく積極的に投票を行った、という事実です。

つまり、委任を受けたDRepは最大限に自分の権利を行使しようとする可能性があるため、委任者自身が、「自分のADAが正しく委任されているか」、「そのDRepが正しい投票活動をしているか」をチェックする必要があります。

このように、カルダノのガバナンスは現在も黎明期であり、トライ&エラーを繰り返す段階です。ガバナンスが不安定になってしまうと、大口の金融機関や機関投資家などが「リスク」と捉えて委任を控えてしまう可能性があります。
カルダノの価格上昇のために、ADAホルダーの皆さんはエコシステムにおけるガバナンスのリスクを最小化する必要があります。

本稿によって、皆さんのDRep委任が特定の1人への偏りを分散するきっかけになればと願っています。
カルダノの分散化に貢献し、より魅力のあるブロックチェーンとして育てていきましょう!

(了)

委任のご検討をお願いします☕️


本稿はカルダノステークプール「CoffeePool☕️」「CardanoKissa☕️」作成しました。
COFFEの活動を応援いただける方はぜひ、委任(Delegate)のご検討をお願いいたします😊

COFFE
[COFFE] CoffeePool☕️
● Active
Live Stake32.42 M ₳
委任者数612
飽和度42.12%
生成ブロック13,499
手数料2.5% + 340 ADA
Pledge101 ADA
KISSA
[KISSA] CardanoKissa☕️
● Active
Live Stake1.18 M ₳
委任者数10
飽和度1.53%
生成ブロック152
手数料2.5% + 340 ADA
Pledge101 ADA

🗳️「DRep ID」もぜひご検討ください!(クリックでコピーできます↓)

hix_coffeepool
hix_coffeepool ● Active
投票力 (Live Stake) 59,058,556 ₳
hix_coffeepool — DRep情報
🎯 Motivations(動機)
私がカルダノのガバナンスに参加する理由は「子どもたちに透明性の高い社会を残すため」です。カルダノのエコシステムが、より自由で公正な社会を実現するための基盤となれるよう、透明性と分散化を重視した視点で投票を行います。ブロックチェーンの本質は、独立した分散型のエコシステムであり、カルダノはこの原則を最も確実に実現したプラットフォームであるべきです。それを実現するシンプルな答えとして、カルダノにおける「小さなガバナンス」を目指します。分散化を徹底し、ガバナンス予算を最小限にとどめることで、市場原理を尊重した自由なエコシステムが実現できます。この精神をもとに、完全に独立した立場から、忖度のない投票を行っていきます。I participate in Cardano governance "to leave a transparent society for our children." I vote with a focus on transparency and decentralization, so that the Cardano ecosystem can serve as the foundation for a freer and more just society. The essence of blockchain is an independent, decentralized ecosystem, and Cardano should be the platform that most reliably embodies this principle. The simple answer to achieving this is "small governance" in Cardano. By thoroughly pursuing decentralization and minimizing governance budgets, we can create a free ecosystem that respects market principles. Based on this spirit, I vote from a completely independent position, without compromise.
📌 Objectives(目標)
透明性の高い社会を実現するため、最小限のガバナンス支出、DRepにおける委任上限の導入、DRep委任期間の創設など、さまざまなガバナンス改善提案を行っています。投票においては、コミュニティとの対話や意見交換をもとに判断を行い、可能な限り論拠を提出しています。判断においては、憲法だけでなくコミュニティとの連携におけるプロセスの適切性を重視し、小さなガバナンスの精神を第一に、長期的な視点から忖度のない判断を行なっていきます。coffeepool.jpでは詳細な解説記事を公開し、わかりやすい情報発信を心がけています。カルダノは壮大な実験です。失敗から学び、改善を重ねることで、人類初の大規模分散型ガバナンスを成功させることができると信じています。To achieve a transparent society, I propose various governance improvements: minimal governance spending, delegation caps for DReps, and term limits for DRep delegations. In voting, I make decisions based on dialogue and exchange with the community, providing rationale whenever possible. I prioritize not only the constitution but also the appropriateness of processes in community collaboration, adhering to the spirit of small governance and making independent judgments from a long-term perspective. I provide accessible information through detailed articles on coffeepool.jp. Cardano is a grand experiment. By learning from failures and continuous improvement, I believe we can succeed in humanity's first large-scale decentralized governance.
🎓 Qualifications(資格・経歴)
カルダノSPOであり、フリーランスの編集者/ライターです。大手出版社で書籍・雑誌・ウェブメディアの編集者として勤務した後、2018年からADAホルダーとなり、2021年からステークプール「CoffeePool」をスタート。Webサイト「coffeepool.jp」では、プロの編集者目線から、初心者向けにカルダノのさまざまな情報を提供。また、CIP1694開始時には、暫定憲法委員会の一人として憲法判断を執行。SPO、編集者、元憲法委員として、これまでカルダノのネットワーク、コミュニティ、ガバナンスなど多方面で貢献しています。I am a Cardano SPO and freelance editor/writer. After working as an editor for books, magazines, and web media at a major publishing company, I became an ADA holder in 2018 and started the stake pool "CoffeePool" in 2021. On my website "coffeepool.jp," I provide various information about Cardano for beginners from a professional editor's perspective. When CIP-1694 began, I served as one of the interim Constitutional Committee members, executing constitutional judgments. As an SPO, editor, and former Constitutional Committee member, I have contributed to Cardano across multiple areas: network, community, and governance.


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