カルダノのロードマップにおける最終フェーズ。カルダノネットワークを完全な自立分散型システムへ移行させることを目標とし、ネットワークのアップデートや予算配分がコミュニティのインセンティブ型投票によって決定される段階です。名称はフランスの哲学者ヴォルテール(本名:François-Marie Arouet)に由来します。
Changハードフォーク(2024年8月)
2024年8月、Changハードフォークによってカルダノはヴォルテール時代に正式に突入しました。CIP-1694で定義されたオンチェーンガバナンス機能がメインネットに展開され、以下の三権分立型ガバナンス構造が実装されました。
- DRep(委任代表者):ADA保有者から投票権の委任を受け、ガバナンスアクションに投票する代表者
- 憲法委員会(Constitutional Committee):カルダノ憲法への適合性を審査する機関
- SPO(ステークプールオペレーター):ネットワーク運営者として一部のガバナンスアクションに投票権を持つ
Plominハードフォーク(2025年1月)と憲法批准
2025年1月、Plominハードフォーク(故Matthew Plominへの追悼として改名)によってガバナンス機能が完全に有効化されました。2025年1月30日にカルダノ憲法がDRepの投票に付され、2025年2月23日に圧倒的な支持で批准されました。これによりカルダノは、コミュニティが憲法を持つブロックチェーンとなりました。
現在の状況(2025〜2026年)
2025年以降、オンチェーンガバナンスは設計フェーズから日常的な運用フェーズへと移行しています。国庫の継続性維持・憲法委員会の機能強化・憲法の改訂・長期戦略の策定など、多岐にわたるガバナンスアクションが実際に議決されています。カルダノの分散型民主主義は、理念から現実の制度へと進化しています。
主な関連概念
- Catalyst:ヴォルテール時代に先行して始まった分散型コミュニティファンド。ガバナンス実験の場として機能してきた
- CIP-1694:現行のガバナンス構造を定義したカルダノ改善提案
- Intersect:カルダノエコシステムのメンバーベース組織。ガバナンスプロセスの調整役を担う
- van Rossemハードフォーク:次期ハードフォーク(2026年予定)。プロトコルv11への移行

