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ウロボロス・プラオスによって定義された時間単位で、1秒=1スロットと定義されている。現在の設定では、20スロットあたり、1スロットリーダーが割り当てられ、ブロック生成が行われている。

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カルダノ(ADA)ステークプールの選び方-プール運営者がやさしく解説

こんにちは! カルダノのステークプール「COFFE(Coffee Pool)」管理人です。
一介のADAホルダーだった私がステークプールを運営するようになり、ホルダー時代とはステーキングに関する考え方がガラリと変わりました。
「委任先の選び方がわからない」という方もまだまだ多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「(駆け出し)オペレーター目線で見た、委任先の選び方」を紹介したいと思います。

ホルダーが、委任をするときにやりがちなこと

オペレーターを初めて痛感したのが、イチホルダーだったときに「委任先の選び方がまったく分かっていなかった」ということです。
私の場合、ダイダロスウォレットで表示されるランキングを見て「マージンが低くて飽和してない、ランクが高いプール」を優先して選び、委任した後の1〜2エポック後の報酬を見て「このプールはちょっといまいちだから、次のプールにしよう」と、別のプールへ移動していました。
しかし、こういう選び方は完全に間違いでした(笑)
プール運営を開始して気づいたことですが、プールの運営状況はさまざまな要素で読み取ることができ、それを使うことで自分のスタイルにあったステーキングライフを楽しめるのです。

「ダイダロスランキングだけ」で決めるのはNG!

ダイダロスウォレットのランキングは、一見すると優秀なプールを簡単に選べる、役に立つ機能です。
しかし、実はこのランキングは、リワード報酬とは無関係に設定されており、これを参考にしてもリワードは増えません。また、上位のプールに委任が集中してすぐに飽和点に達してしまう傾向があるため、多くのプールオペレーターが「委任の集中を招いている」と問題視しています。


↑「大きな問題なのが、ダイダロスのランキングです。どうしても、100位のプールよりもランキングがトップのプールの方が心象が良くなってしまいます。1つのウォレットから複数の委任ができないことが、分散化の弊害になっています。(BEAVR)-COFFE和訳
ダイダロスウォレットを使って委任する際は、ランキングに拘らずに選わらずに、プール情報をしっかりと見極めることがROA(₳配当)を多くゲットするための秘訣です。

ブロック生成が多いからといって、配当が多いわけではない?

これは現在検証中ですが、大手プールに委任していたエポックより、【COFFE】で1ブロックを生成したエポックの方が配当率が上でした。
大きいプールだからといっても、必ずしも報酬が増えるとは限らないようです。

委任量が多く、飽和点から遠いプールを選ぶ

ステークプールを選ぶ際は、「そのプールが安定してブロックを生成しているか」は大きなポイントです。ここで気をつけたいのが「委任量が多いプールが、ブロック生成数が増える」という点です。
どんなにプログラミングの腕が良いオペレーターでも、委任量が少なく「LUCK(運)」を引けなければ、エポック内の生成数が「ゼロ」になってしまいます。
COFFEのような小さなプールにもチャンスが巡ってきましたが、小さいプールは「LUCK(運)」の要素に大きく左右され、生成のチャンスは安定しません。やはり、委任量が大きければ大きいほど、LUCKに大きく左右されずにコンスタントにブロック生成ができます。
委任プールを選ぶ場合は、委任量が多いプールを優先することで、安定したステーキング報酬が得られることは間違いありません。
一方で、カルダノでは1つのプールに委任量が集中することを防ぐため、Saturation(飽和点)が設定されています。委任ADAの量が増えすぎ、飽和点を超えてしまうと報酬が激減してしまいます。
そうなってしまうと利益が大きく損なわれるので、「委任量が多すぎるプール」も委任候補から排除する必要があります。
結論としては「委任量が多く、飽和点から遠いプール」を選ぶことが基本方針となります。

オペレーターがオススメする「委任プールの選び方」

しかし、単純に「委任量が多く、飽和点から遠いプール」という見方だけでは、なかなか適切にプールを絞ることはできません。
プール選びの大きなポイントとしては、プール情報サイト「adapools.org」や「pooltool.io」などのデータが大きな参考になります。
プールオペレーターであればこの2つのサイトを必ず毎日確認していますが、一般ホルダーの方にはまだまだ認知されていないのではないでしょうか。
(特に、pooltoolは、日本円での税金計算が一発でできるので要チェックです!!!)
しかし、本サイトに掲載されている情報は専門用語が多く、一般ホルダーの方にはちょっとわかりづらいので、各指標の読み方を紹介します(下記はadapoolの指標)。


・Saturation (飽和点): 委任量の飽和点までの割合。飽和点に達する(100%になる)と、すべての委任者への配当が大きく減少します。
・ROA(M): Return Of Ada。月間成績から見た「配当割合」。数値は年間利回りに計算し直しており「ここ1ヶ月でのパフォーマンスが続いた場合の年間の利回り」を意味します。
・ROA Lifetime: このプールの全データから算出した年間利回り。基本的にこの値が高いプールが狙い目です。
・Live Stake: 現状での委任ADA総量。委任されたADAは即座にそのエポックに影響を与えるわけではありません。そのため、将来的に有効になる委任ADAの総量を意味します。
・Active Stake: 現在のエポックで有効となる委任ADA量。現行のエポックでは、この値を基準にしてブロックリーダーが割り振られていることを意味します。(LiveよりActiveが多い=委任が減っている、Liveの方がActiveより多い=委任が増えている)
・Estimated Blocks in Whole Epoch: 各エポックでの予想ブロック生成数。各エポックで最低1個は生成しないと報酬が得られないため、確実に報酬を得たい場合は、基本的に2個以上のプールを選ぶとギャンブル要素が少ないプールです。
・Block Trend: 直近のブロック生成実績です。できるだけ安定して生成している方が、今後の運営も期待できると考えられます。
・Lifetime Blocks: このプールがこれまで生成したブロック数です。多ければ多いほど、経験豊富なプールだと言えます。

委任先を簡単に決めるなら、ROAと委任量がカギ!

「ちょっと数値が多すぎてむずかしい!」という方のために、手っ取り早く選べる方法を紹介します。
上のデータにある「BPE(各エポックでのブロック生成数)」と「Stake(ステーキング量)」の関係を見てみましょう。
このデータからは、大まかにいって委任量が数百万ADA以上のプールであれば、各エポックで1〜2ブロックを生成しているということが見て取れます。
また、当プール「Coffee Pool」では2021年2月6日時点で、270万ADAの委任をいただいていましたが、Adapoolsの「各エポックの予測ブロック生成量」で1個以上が88%となっています。

この数値から、250万ADA以上程度の委任があれば、比較的安定してブロック生成ができるということができます。
また、「ROA/Lifetime(最新のROA/これまでのROA)」では、そのプールに委任した場合の年利を見ることができます。この値が高ければ、委任量やブロック生成数を見なくても、短期目線での利回りが良いプールだと判断できます。
一見すると、大きいプールに委任したくなるのが心情ですが、小さなプールには「飽和点までかなりの余裕がある」というメリットもあります。
ついついROAが高ければ良い、と結論を出したくなりますが、なかなかそうとは言い切れないようです。ROAについて、もう少し検証してみました。

ROAの計算方法の考え方は?

ステークプールの運営経験を重ねながら、他のプールなどのデータを分析したところ、ROAにおける1つの仮説が浮き彫りになりました。
各ステークプールの運営データから、ROAの計算式について分析したところ、次のようなことがわかりました。

ROAの(ざっくりとした)計算方式
①LUCK=各エポックのブロック生成数÷予測ブロック生成数
②ROA=約5.35×LUCK

長期的には、大体ROA=5.35の範囲におさまる?
これをわかりやすくするために、次のプールの実績データを見てみます。
【あるプールのブロック生成数とROAの実績】
次の表は、あるプールのROAのデータから、基準点となる「係数X」を割り出したものです。

エポック

ROA

生成数/予測生成数

LUCK

係数X

245

4.419%

17 / 20.4

83%

5.324%

244

5.595%

20 / 18.9

106%

5.278%

243

5.766%

20 / 18.5

108%

5.339%

242

6.454%

22 / 18.3

120%

5.378%

241

6.04%

20 / 17.8

112%

5.393%

このデータは、プール情報サイト「adapools.org」で確認することができますが、ROAは「予測生成数を基準に、どれだけ多く(少なく)生成したか」で決まるということが言えるようです。
つまり、上の表でエポック245では、
LUCK=ブロック生成数÷予測生成数=17/20.4=83%
ここで、LUCKがROAと何かしらの関係があると仮定すると、
ROA(4.419)=LUCK(83%)×係数X
という仮定ができます。
つまり、
係数X=0.83÷4.419=5.324
という仮定が成り立ちます。
この計算式をもとに、各エポックでの係数Xを計算すると、上の表のようになります。
この平均値をとると、係数Xの平均が5.34程度になります。
他のプールのデータをいくつか取りましたが、ざっくりと係数はこの辺りにまとまるようでした。
マージンなどの関係性などを含める必要性があると思われますが、正確かはまだ検証中ですが、「5.34あたりの係数を基準に、ブロック生成数と予測生成数の割合(LUCK)でROAが決まる」ということは言えそうです。

長期目線だと、実はROAは変わらない?(2021/2/12追記)

このROAの計算式から何がわかるかというと、「長期目線だと、ROAは大体同程度に落ち着く」と考えることができそうです。
・小さいプールの場合
ブロック生成数=2、予測生成数=3の場合、LUCKは67%、ROAは3.5 となり、一見大幅に落ちてしまいます。しかし、
ブロック生成数=4、予測生成数=3であれば、LUCKは133%、ROAは7.11 となります。
ここでのROAの平均値は5.30 で、おおよその基準である係数X(5.34)に近い値になります。
(係数の値は、マージンや固定費で上下する可能性あり)
このようにして考えると、大きいプールでも小さいプールでも最終的な年利は近い値になる、ということができるかもしれません。

保有量に合わせて「委任戦略」を考えよう!

ROAの検証では「長期的には同程度のROAに落ち着く」という可能性を紹介しました。
では、ROAをどのように活用するかというと「継続的に一定期間、健康に運営しているか」ということをみることができます。
プールを運営してみるとわかりますが、ブロック生成数は「ステーク量に応じてランダムに割り振られる」ため、プール運営側の努力があまり反映されません。つまり、プール運営者の頑張りにかかわらず、そのエポックでの実際の生成数は増えたり減ったりします。(運営者のミスで生成のタイミングを逸してしまったりすることはあります)
そのため、どうしても各エポックでROAは増えたり減ったりします。
ROAから何が言えるかというと、「長期間しっかり運営していれば、ROAが係数に近づいて安定してくる」ということができそうです。
つまり、極端に高いプールは、
・設立してからまだ2、3ヶ月以内の新しいプール
極端に低いROAのプールは、
・飽和状態で利率が悪いプール
・まともに稼働していないためROAが低いプール
・マージンが高い?
という見方ができるかもしれません。いくらROAが高く手数料が多いプールでも、飽和点に達してしまえば報酬はグッと下がります。
これらを想定に入れながら、どのような委任先を選べば良いかを考えてみましょう。
もちろん、あなたの保有量や投資スタイルによって、ステーキングのプランも変わります。

「自信の保有量」に合わせた委任先の選び方

 ・1〜数万ADA単位のホルダー  比較的自由に委任先を選べる保有量です。飽和直前のプールでなければ、自分の委任によってプールが飽和点に達するリスクはほぼありません。長期目線で言えば飽和率90%のプールは避けるべきですが、飽和直前のプールでなければどのプールに委任しても安定した報酬が得られるでしょう。
 ・数十万ADA単位のホルダー  委任によって飽和点に達するようなリスクは少ないものの、短期的には80%に近いプール、長期的には60%以上のプールは避けた方が懸命です。小さなプールであれば委任によってブロック生成に影響を与えることができるため、短期的にも安定した報酬が得られそうです。100万以下のプールに委任すれば、大きな支援効果があります。
 ・100万〜200万ADA単位のホルダー  委任によって将来的に飽和点に達するリスクが比較的高くなるため、60%以上のプールは避けましょう。小さなプールに対しては、委任することでブロック生成が劇的に向上するため、100万以下のプールであっても「0ブロック」のリスクが大幅に減少し短期的な報酬量も安定します。
 ・300万ADA以上のホルダー  委任によって飽和点に近づくので大きいプールへの委任には注意が必要です。また、1人でも安定したブロック数の支援が可能になるため₳10M以下の小さなプールでも短期報酬が安定します。真面目に活動しているプールであれば、指標を気にせず委任しても長期的に安定したステーキングができるでしょう。

やっぱり、「長期的な信頼」がポイント

以上のことから考えると、やはり
長期的にしっかり運営してくれるか
が大きなポイントだということができそうです。
ステーキングを始めたばかりのときは、どうしても短期的なROAにこだわり、「ダイダロスの上位プール」や「ROAがやたらと大きいプール」に委任しがちかもしれません。しかし、長期的にみると、次のようなことが言えそうです。
・ダイダロス上位→人気集中で飽和点に達する(報酬が減る)
・ROAがやたらと高い→最終的には係数5.3付近に落ち着く
そのため、最終的には「数字ではなく信頼性」が重要だということができそうです。
ステークプールを選ぶ際は、次のような点を基準にするのが良さそうです。

・応援したいと思えるプールか。
・長期にわたってステークプールを安定稼働してくれるか。
・どんな相場でも折れない信念を感じるか。
・情報発信をしっかりしているか。
・飽和点に近づいたらアラートをしてくれるか。
・マージンが適切か。

さらにこの観点から、さらに「タイプ別ステークプールの選び方」も紹介していますので、こちらもチェックしてみてください。

取引所に預けているだけでは、Cardano(カルダノ)に秘められた「楽しさ」を味わうことができません。

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カルダノ(ADA エイダ)とは? | その特徴が5分でわかる

2021年9月に300円を超え、ついに日本上場も果たしたカルダノ(ADA、エイダ)。日本でも大きな話題となってきました!
もともとホルダーではなかった方の中にも「今後の期待を込めて思わず買っちゃった」「上場前に情報を集めたい!」という方も少なくないかもしれません。
そこで本記事では、「とりあえず買ってみたけど、ADA(エイダ)ってどういうコイン?」という方に向けて、手っ取り早くカルダノとADAが理解できるポイントを超ざっくりお伝えします。

ビットコインやイーサリアムを超える「第3世代の暗号通貨」

カルダノを一言で説明すると「第3世代の暗号通貨」と言うことができます。
これは、「ビットコイン(第1世代)とイーサリアム(第2世代)の次の暗号通貨」という意味です。
なぜそのように言われているかというと、カルダノが「ビットコインとイーサリアムの問題を解決する」ために開発された暗号通貨だからです。

ビットコインとイーサリアムはそれぞれ暗号通貨の中でトップクラスの人気を誇り、投資対象として盤石に見えますが、それぞれ技術的・構造的な問題点が指摘されています。
まずは、その特徴と問題点を整理してみましょう。

ビットコイン(Bitcoin)とは?


【特徴】

・ブロックチェーンを活用した、ハッキングが難しい決済システム。
P2P&オープンソースで、誰でもブロックチェーンにに参加できる。
・発行量に上限があり、増加することができない。
【問題点】
・マシンパワーで運営者が決まる(PoW)ため、権力が集中化しつつある。
・消費電力がインフレし、一国の年間消費電力に匹敵するほどに悪化。
・送金速度が遅く、世界中の取引に対応できない。

ビットコインは世界で初めて成功した暗号通貨であり、人の手から離れ、完全に自立したシステムだけで通貨の発行・取引を世界で初めて成功させた暗号通貨です。
「マイニングプール」として、取引システムに参加することは誰にでも可能ですが、システム自体に介入して不正を行うことは極めて難しい、安全性の高さが特徴です。
世界的な人気を誇る一方で、「CPUパワーが強い団体のみが運営権を取れる」システム(PoW)によって、価格の高騰とともにマシンパワーの競争が勃発し、一部の巨大組織しか参入できない集中化や、無尽蔵の消費電力の高騰といった問題が指摘されています(現在、すでに国家の年間消費電力と同程度と言われています)。
また、世界規模での利用を想定していない設計のため、利用者の増加に伴い送金遅延が起こることも問題視されています。

またビットコインは、会計モデルにUTxOモデルを採用しているため、トランザクションにプログラムを加える機能がありません。後述のイーサリアムの大きな特徴であるスマートコントラクトを実装することができないため、送金のみの機能しか利用することができないという弱点があります。

 

イーサリアム(Ethereum)とは?

【特徴】
・スマートコントラクトの実装。
・カスタムトークンが作成できる。
・マシンパワーに左右されない決済システム(PoS)の導入。
【問題点】
・膨大な取引量が発生すると速度が遅る上に送金料が高騰する。
・ステーキングは32ETH必要。
・2021年時点ではPoWも並行しており完全なPoSではない。
・送金の際に正確な手数料が予測できない。
・発行量に制限がなくインフレが起こる可能性がある。
・将来的な運営方針が不透明。

イーサリアムは、2013年に大学生だったビタリック・ブテリン氏が考案した暗号通貨モデルを、ギャビン・ウッド氏が学術的な整理を加えたものをベースとして開発されました。
その大きな特徴は、「決済の条件設定」を加え、特定条件を満たした場合に自動的に決済を行う「スマートコントラクト Smart contract」が盛り込まれている点です。
この機能の応用し、イーサリアム上に「任意の条件があるトークン」である「カスタムトークン」を生み出すことを可能にしています(ERC-20)。カスタムトークンの登場により、比較的容易に暗号通貨を発行することが可能になり、これまでで実に数千種類の新通貨が生まれたり、NFTやDEXなどのさまざまサービスの基軸となり、時価総額においてビットコインに次ぐ人気を誇る、非常に強固な地位を築いています。

しかし、そのイーサリアムにもいくつかの問題も指摘されています。

1つは「スケーラビリティ」の問題。「アカウントベースモデル」という会計モデルの設計上、膨大な取引量に対応することができず、高騰時には頻繁に送金詰まりが発生するほか、送金量が暴騰するという問題が多数指摘されています。
(参考:coinpost「イーサリアム・ロンドンハードフォークによる影響とは|Orkid 寄稿」)

さらに、コンセンサスアルゴリズムのアップデートも暗礁に乗り上げています。
現在のイーサリアムでは、ビットコインと同様にPoWによって稼働していますが、将来的なアップデート「ethereum2.0」では、CPU競争ではなくトークン所持量(ステーキング量)によってブロック生成を決める「PoS(Proof of Stake)」を導入し、将来的に電力消費を抑えることを目標としています。
DeFi市場の原動力ともなっているイーサリアムですが、トランザクション手数料が頻繁に高騰したり遅延や送金エラーが頻発するなど、サービス体験上の大きな問題となっています。

また、イーサリアムは2022年を目安にPoSへの移行を発表していますが、ステーキングを行う場合は32ETHもの多額の資金をロックして専用サーバー(バリデータ)を立てる必要があり、エラーを起こしてしまうと資産からペナルティが課せられるという大きなリスクを伴います。

そのステーキングシステムでは、基本的に一般ホルダーはブロックチェーン生成に参加することはできません。参加する場合は、ステーキング代行サービスに委託をするしかありませんが、資産を第三者に預けるため、ハッキングや逃亡、破綻などの大きなリスクが伴います。

もう1つの問題点として、運営体制が分散化されていない、という問題があります。PoWからPoSへの移行に関しては、運営団体とマイニングプールとの対立が発生しています。
その他の有名な例では、イーサリアムから分裂した「イーサリアム・クラシック(ETC)」の存在があります。

アップデートのたびに開発団体とコミュニティの衝突が度々起きており、「運営陣の決断で一方的にコミュニティの命運が左右される」というリスクが指摘されています。

 

カルダノ(Cardano)とは?

【特徴】
拡張UTXOモデルにより安価で正確な手数料で送金可能
プルータス Plutusによる、安全なスマートコントラクト(実装済)
・簡易的に発行可能なネイティブトークンとNFT(実装済)
・C系、.NET、Java、Javascriptなどでもコントラクトが作成可能(言語コンバーター
完全なPoSによる低エネ・高速なトランザクション(実装済)
投票システム(Catalyst)による民主主義的な運営(2025年までに予定)
・膨大な取引にも対応が可能(2022年Hydra実装予定)
・発行量の上限あり。
・量子コンピュータへの耐性。
学会で認められたアルゴリズムで構築されている。
・3000のノードによる分散化された運営

カルダノは、ビットコインとイーサリアムという2つのプロジェクトに関わりを持つ、チャールズ・ホスキンソン氏によって始まったプロジェクトです。
ビットコインとイーサリアムの問題を解決し、何十億人のユーザーを想定した国際的規模での利用を可能にするため、世界中の大学と連携した研究によって生み出されました。
イーサリアムがC系言語などのオブジェクト指向型言語でプログラムされているのに対し、カルダノは純粋関数型言語である「Haskell」によって、正確で安全なシステム構築に取り組んでいます。

開発団体であるIOGのリサーチチームは、数年前からイーサリアムの会計モデル(アカウントモデル)の限界を指摘。独自に開発した「拡張UTXOモデル」をベースに、正確に手数料の予測が可能で、低コストな会計モデルの構築に成立しました。

この安定したトランザクションモデルをもとに、さらに独自開発した独自のPoSアルゴリズム「Ouroboros」によって優れた安定性を持つトランザクションシステムを構築しています。
カルダノのPoSにおいては、資産をロックしないでステーキングが可能で、年利約5%の報酬が得られるという大きな特徴があります。

2021年9月にはスマートコントラクトを実装。Haskell開発者であるPhilip Wadler氏を要する開発陣が生み出した独自言語「Plutus」によって、安全性の高いコントラクトの構築を可能にします。
Plutusの実装に合わせて「言語コンバーター」も実装予定で、C+や.NET、Javaといった一般的に普及した開発言語でも利用可能になります。これにより、世界中のエンジニアがシームレスにエコシステムへ参加することが可能になります。

IOGは、2021年9月13日に実装されたスマートコントラクトにより、今後大きく市場規模が拡大することを見越し、すでにその対策に着手しています。来年を予定している「芭蕉時代」では、サイドチェーンによる取引処理システム「Hydra」を実装し、何十億人というユーザーがスマートコントラクトを使用できる土台を構築する予定です。

2025年までには、他ブロックチェーンプロジェクトで課題となっている「運営の分散化(ヴォルテール時代)」へのアップデートを見据えています。
すでにカルダノでは、ゲーム理論を取り入れたインセンティブ型投票システム「Catalyst」がリリースされており、コミュニティ投票によってエコシステムへの資産運用が実行されています。
2025年以降では、カルダノのアップデートに関する方針をCatalyst投票に移行し、本物の自立分散型ブロックチェーンとなるべく開発が進められています。

世界規模の利用を想定した暗号通貨

このように、カルダノは「何十億人もの人が使う、未来の実生活」を見据えて開発が進められている、現在進行型の暗号通貨です。
現在高騰が続くビットコインは、現在の運営コストや送金速度を鑑みると、実用としての価値はほぼ薄れています。イーサリアムは、現在も開発が進められPoSの実装やスマートコントラクトの人気により、直近の業界をリードしていく可能性は高いとみられています。
しかし、ビットコインやイーサリアムには、世界規模での活用という視点から見て、多くの弱みが指摘されています。
カルダノと他プロジェクトとの違いを、次のようにまとめることができます。

手数料が事前にわかる。そして圧倒的に安い
バグやトラブルが圧倒的に少ない
一般言語のエンジニアでも、すぐに開発着手できる
世界中の大学が理論をチェックしている

安定性と信頼性が高いシステムであるカルダノは、すでに団体や企業との連携も行なっています。
エチオピア政府では500万人の学生ID登録などに利用されるほか、スポーツメーカーの「NewBalance」のトラッキング、携帯電話企業の「WorldMobile」とアフリカでのアンテナ設置、慈善団体「SavetheChildren」への難民IDサービスに利用されています。
カルダノの エコシステム は日進月歩で拡大を続けており、毎日のように新たなニュースが飛び交っています。

本稿をお読みになった方の中には、「チャートがよかった」「上場したら上がる」から購入された方も多いと思います。
しかし、カルダノの本質は「実生活で本当に利用可能な暗号通貨」を目指している点にあります。
暗号通貨が本当に世界規模の実生活で使われるためには、現状のビットコインやイーサリアムでは不十分な点が多いことは前述しました。

ADA購入を機会に、暗号通貨の解決策を模索するカルダノの活動に関心を持っていただけたら幸いです!

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カルダノ(ADA)ステークプールの選び方 ver.2【タイプ別】

プール運営者が教える『ステーキングプールの選び方』」では、各プールのデータを分析することで「極端なマージンのプールでなければ、報酬の差は大きくない」ということを解説しました。そこでCoffeePool☕️では、委任するプールを選ぶ上での指標をベースにしながら、新しいプール選びの方法を提案します。

まず、基本的なデータ分析をもとに、
「委任をする際に最初に見ておきたいポイント」
として、以下の指標を提案しています。

①現在(または将来的に)プールを安定稼働してくれるか?
②マージンは適切か(5%以内など)?
③委任者に対し誠実に対応しているか?
④他のプールとのつながりは良好か?

委任するプールに悩んだ際は、ポイントをクリアしたプールであれば「好きなプールを選んでOK!」 だと言うことができます。
自分が応援したいプールに委任することで、適切な配当を受け取り、カルダノと委任先プールの成長を見守ることで、健全なステーキング生活を送ることができるでしょう。

…とはいえ、実際には上記の指標をクリアした良心的なプールは数多く存在します。

そのため「応援したいプールがわからない!」と迷ってしまう人も少なくないのではないでしょうか?
このように委任先に迷ってしまった方のために、本稿では「タイプ別・ステークプールの選び方」をご紹介します!
各プールをタイプ別に分類し、自分が最も関心がある分野に取り組んでいるSPOを応援することで、カルダノコミュニティに貢献しながら楽しいステーキングライフを楽しむことができます。

 

エコシステムの拡大を応援したい人は【ハイスキル型】!


「ハイスキル型プール」
は、優れたプログラミングの知識を持ち、ステークプールを運営しながら、カルダノのエコシステムを担うサービスを提供したり、さまざまなツールを提供するSPOが運営するプールのこと。
テストネットに参加したり、コミュニティを形成したりするプールなどがこれに当たります。

一般ホルダーの方にはわかりづらいので一例を紹介すると、

SMAUG  …リアルタイムモニタリングサイト「pool.pm」運営
LOVE、PEGA、SKY…高機能ステーキングサイト「pooltool.io」運営
CRDNS…ステーキングサイト「adapool」運営
BCSH…SPO専用の高機能ツールの数々を提供する神エンジニア
XSP…多数の日本人SPOを育成する「SPO日本ギルド」運営
そのほか、エコシステム内での新たなサービスを提供するステークプール

など、多種多様な形でコミュニティに貢献しているプールが存在しています。
高度な技術を持つエンジニアはカルダノコミュニティに不可欠な存在であり、彼らをサポートすることでコミュニティの成長に大きく貢献することができます。

 

プールの安定感が第一という人は【エンジニア型】!

high-skilled
「エンジニア型プール」
は、現役プロのエンジニアによって運営されているプールのこと。
本職のネットワークエンジニアやプログラマーといった経験豊富なステークプールは、ネットワーク障害やアップデート、セッキュリティ対策などに関する知識が豊富で、トラブルを回避した安定感のあるプール運営が期待することができます。
1つのプールに長期で委任するようなステーキングスタイルで、長期的に安心できる委任先を探している方は、ITスキルの高い「エンジニア型」をススメします。

【オススメの「エンジニア型プール」】

ZPNG(ジパング) [ZPNG1]  >>ZPNGさん紹介記事はこちら!
ZPNG(ジパング)はMicrosoft MVP受賞経験者を中心とした、現在も大企業プロジェクトで活躍する現役エンジニアチームが運営しています。トラブルやアップデートに対応できる「技術力」で安心・確実なステーキングを実現しています。

 

カルダノの情報感度を高めたい人は【コンテンツ配信型】!

contents
「コンテンツ配信型プール」
は、ステーキングの方法やカルダノの最新情報を提供といった、ユーザー目線の情報といったコンテンツを活発に配信し、委任者との知識の共有を行うステークプール。
例えば、当サイトを運営している「COFFE CoffeePool☕️」では、ホスキンソン氏の「超訳」や「カルダノ用語集」のほか、「SPOになる方法」「ステークプールの選び方」など、幅広いコンテンツを提供しています。

現在、コミュニティのSPOが配信するコンテンツの大きな分類としては、

・カルダノ初心者向けコンテンツの提供するプール
・より高度な技術的解説をメインコンテンツとして提供するプール
・最新のニュースを日本語訳で提供するプール
・おもしろ系コンテンツなどを配信する娯楽系プール

といった特徴が挙げられます。
エンジニアだけでなく「ユーザー目線の情報提供」は、非エンジニアである大多数のユーザーに対して有益な存在であり、コミュニティ拡大に大きな役割を担います。
また、優れたコンテンツは委任者の方にとっても直接的なメリットにつながることも多いため、彼らをサポートすることでコミュニティの輪を広げる活動に協力することができます。

【オススメの「コンテンツ型プール」】

HUNNY Stakepool [HUNNY]   >>HUNNYさん紹介記事はこちら!
ADA保有者であれば、チャールズ・ホスキンソンが好きだと思います。しかし、カルダノの情報のほとんどが英語であるため、内容を知ることができません。HUNNYプールは情報の日本語化をすることで貢献していきたいと考えています。

 

とにかく高配当が欲しい人は【高配当型】!


「高配当型プール」
は、「マージン1%以下、固定費340」のように、マージンを最低水準に抑えることで、配当を最大化することで委任者に貢献するプールです。
マージン設定による配当量のメリットは、配当量に劇的な差があるとは言い切れないものの、最も目に見える形で委任者のメリットとなるため大きな魅力となります。
より目に見える形でのリターンを提供するため、抽選で一定額のADAをエアドロップするというサービスや、オペレーティング収入の一部を委任者に分配することで配当量を上乗せするサービスを提供するプールもあります。

ADAホルダーにとって、ステーキングリワードが最も大きなステーキングの動機です。その意味で、高配当型プールは、最もユーザーのニーズに応えるプールであるとも言えるでしょう。

【オススメの「高配当型プール」】

SAKE POOL:sake: [SAKE]  >> SAKE POOLさん紹介記事はこちら!
大切な資産を委任いただくからには利益還元を重視したいと思います。具体的には、私どもの年間報酬の20%以上を委任継続いただいている方に定期的に₳で還元します⭐️   18年のエンジニア経験を活かし、高品質なプール運営を行いますので、安心してステーキング下さい。
srpSmile Rose Pool [SRP]                 >>Smile Rose Poolさん紹介記事はこちら!
委任者様全員にADAプレゼントキャンペーンを開催中です♪ できるだけ多くの報酬を受け取っていただくためにマージン1%、固定費₳340で運営しています! 女性SPOが一人で運営しています。委任者様と信頼関係を築きながら運営していきたいと思います。
WYAM-StakePool[WYAM]
可能な限り委任者様への配当を最大化したいと考えております。またティッカー名は「あなたと私とで(With You And Me)」という意味です。信頼関係を築いて運営していきたいという思いから名付けました。今後については寄付活動も視野に入れてます。よろしくお願いいたします。

 

ステーキングで世界に貢献したい人は【ミッションドリブン型】!


「ミッションドリブン型プール」
は、ステークプール運営による収入の一部または全額を、地域貢献や社会貢献などの活動の費用にしたり、関連団体に寄付することを目的とするプールです。
各貢献活動の活動報告や、各分野の情報配信なども行うことで、カルダノのエコシステムとオフライン世界をつなぐ役割をになっていると言えます。

大きな分類としては、

・慈善団体としての活動または寄付
・環境問題を解決するための活動または寄付
・地域貢献のための活動または寄付
・アフリカなど途上国への支援金提供
・アート分野の活性化のための貢献活動
・カルダノ拡散のための貢献活動

などを自主的に行いながらステークプールを運営しているSPOが多数存在しています。
資産を増加させるだけでなく地球や社会にとって貢献したい方にとって、ミッションドリブン型プールは大きな委任先の選択肢になるでしょう。

【オススメの「ミッションドリブン型プール」】

SAKURA ADA POOL [SAK]
コロナ治療薬の研究開発機関へ寄付を行うプールです。運営者報酬のうち10%を積立して寄付します。カルダノプロジェクトを通した寄付活動により、一日でも早く世界が明るくなることを願っています。2021年10月末までプール開設キャンペーンも行っています!

 

絶対の安定感が最優先な人は【カンパニー型】

SaaS
「カンパニー型プール」
は、個人ではなく、暗号通貨系企業の大きな資金によって運営されているプールです。取引所のステーキングサービス用プールや、ステーキング機能を備えたウォレットサービス、VCによるプールなども存在します。
カンパニー型プールの利用方法は、カンパニーのWebサイトからSaaS(Staking as a Service)的に利用する方法と、ダイダロスやyoroiから直接委任する場合の2通りがあります。
カンパニー型は安定した運営が期待できる一方で、一般的に高マージンであったり外部からの委任を想定していないことも少なくないため、委任する際はマージンやサービス内容、飽和状態などに注意しましょう。

 

「どの分野に貢献したいか」でプールを選ぼう!


ステークプールオペレータの最も重要な仕事は「ブロック生成し健全なプロトコルを維持する」ことにありますが、カルダノのステークプールの多くは、プール運営意外にも様々な取り組みを行なっています。

委任先に迷ったら、上記のような観点から「カルダノに貢献している! 応援したい!」と思えるようなプールを探してみるのはいかがでしょうか?

 

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●本稿はカルダノステークプール「Coffee Pool」が作成しました。
COFFEの活動を応援いただける方はぜひ、COFFEへの委任をいただけたらと思います!
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「カルダノの価格と価値」チャールズ・ホスキンソン【全文翻訳】

本記事は、2021/3/30に配信された、チャールズ・ホスキンソン氏の「Price and Value」を翻訳しました。エチオピア発表を前に、カルダノの開発と活動について熱い思いを語った、チャールズ・ホスキンソン氏の名スピーチの全文をお届けします。

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「価格と価値」

皆さんこんにちは! チャールズ・ホスキンソン、いつも暖かく日差しの良いコロラドより生中継です!

これまで色々な内容のビデオを配信していましたが、今回は「価格と価値」についてお話ししようと思います。
一体何の話をしているかというと、暗号資産業界で最悪の出来事であり最高の出来事でもあるのが、「価格予想と評判」です。

私の人生でもっとも楽しかった時期というのは2015-16年のあたりで、当時はカルダノをローンチする前で、私たちはサイエンスやエンジニアリングに情熱を注いでおり、プロトコル開発や科学的な発展について考え尽くしていました。
カルダノを立ち上げてからは、常に違和感のあるテンションに包まれていました。新しい参加者が常にやってきては「ADAが値上がりするか、値下がりするか」しか関心を示さないのです。

ADAの値上がり」でしか、カルダノというプロジェクトの成功を判断しないのです。友人や企業から、ADA価格があるポイントを超えたことをお祝いするメールやメッセージがよく送られてくるのですが、これは私のキャリアの中で最も違和感のあるメールです。

私たちは102にも及ぶ論文を執筆しそれに基づいてコードを作成したのは、便利なものを世に出すためです。9月に私たちはメタデータを活用し牛肉のサプライチェーンに役立たせるためで、マルチアセットでは1万にも及ぶ独自トークンが発行され楽しく深いコンピュータモデルを提供することに成功しました。
それにもかかわらず、ADA価格がある価格帯を超えたことに対してお祝いのメールが送られてくるのです。
特に気になっているのが、「3ドル、5ドル、10ドル」といった価格予想をYouTuberなどで行っている人たちです。
こうした動きは、私たちのプロジェクトの中で最も重要性が低く、開発を妨害する行為だと思っています。

私はマーケットやトレーダーたちがどのように動くのか全くわかりません。私はビットコインが1ドルのときから価格の上下を見ていましたが、このようなヘッジファンドトレーダーの人たちは、ニューヨーク・メッツを購入するような資金を持つとても裕福な人たちです。
私自身は、そういった人間ではありません。
私には市場価格が上下する理由はさっぱりわかりませんし、どうやって予想すればいいのかといったこともわかりません。

私たちはテック企業であってエンジニアやサイエンティストなので、このようなことは私の仕事ではないのです。

・カルダノを使って国を運営するにはどうすれば良いのか?
・アンチ・カウンターフィルタリングなどを使ってどうやって便利で多くの人が使うものを提供するか?それに必要な技術的要件は何か?
・ランボルギーニから「NFTや認証をやってみたい。ブロックチェーンを商業利用するにはどうすればいい?」と言われたらどうするか?

こういったことが私の関心ごとです。そしてカルダノは5年がかりで、こういった市場を捉えることができる最高のエコシステムを構築してきました。

そして、このエコシステムを総合的に評価し決断をするのはあなたたちの仕事なのです。
そしてそれは、常に社会にとっての意義といったマクロ的な視点で考えるべきことです。
そうでなければ、例えば将来、ビットコインが大暴落したとして、そのときに私たちには1万を超えるプロジェクトが素晴らしい発展をしたとしても、下落相場の煽りを受けて全てがトイレに流れてしまうでしょう。

もし明日、アメリカ政府が「10%の資金をビットコインに投入する」といったら、皆さんはどうしますか?
科学的素養のないエンジニアがコピーを繰り返して作ったプロジェクトに対して、あり得ない「サトシ理論」のトレードペアに対して、億単位の価値を見出すのでしょうか。
暗号資産市場は、予測不可能で平衡感覚を失っていて、法整備や国際取引などによってゲームの裏であらゆる駆け引きが行われています。これらは全て、私には全く勝ち方がわからないゲームで、そんなゲームを私はしません。
そのため、私やIOGに、価格予想を聞きに来ないでください。インタビューでも価格や市場動向、ポルカドットの動向や、いつイーサリアムの市場価値を逆転するか?といったについては聞かないでください。

そういった類のことは私にはわからないし、興味がないからです。
何より、私たちのエコシステムには価値があると思っています。
もちろん私は、皆さんが多くのADAを購入していることを知っています。そしてそれが投資であることも。

自分は「価格予想」はできない人間

そこで皆さんに、思い出していただきたいのが、ホルダーの皆さんは「世界の金融オペレーショシステム」を維持するメンバーの一員であり、私たちは一緒にカルダノを作っているということです。
皆さんは、カルダノのガバナンスの一員です。カタリストでは16,000人もの人々が参加していますが、私たちは100,000人以上の人々に参加していただきたいと思っています。

そしてカタリストでは、今後のカルダノの方向性や集中すべき点、優先事項といったものが決められます。
そしてあと2日で、カルダノのブロックチェーンは完全に分散化され、皆さんが選んだステークプールが全ての運営を担うことになります。
ADAを選んだ皆さんにできる私からのアドバイスは、「私自身が考える良いガバナンス」であり、「良いステークプールオペレーター」であり、「皆さんにサポートしていただきたい良いプロジェクト」です。それらがエコシステムを成長させ、構築するために必要となってくるのです。
しかしそれが、投資として良い結果をもたらすかどうかについては私からは何も言えません。私自身にはわかりませんので、特に私にはこういったことを聞かないでください。

私自身、イーサリアムがここまで成功すると考えていませんでした。その証拠に、私は所有権があった293,000ETHを全て秘書に譲りました。私自身、イーサリアムを立ち上げた報酬は一切受け取っていないのです。
現在ATHを更新したETH価格で考えると、その価値は5億ドル(550億円)以上の価値があるでしょう。この取引では私自身に利益は全くありませんでした。
また私は、今なら数百万ドル以上の価値がある枚数のBTCでxboxを購入したことがあります。bitnetというビットコインバザーで、当時のビットコインは数ドル程度の価値がなかったためです。私はこのxboxを絶対に捨てないでしょう。
つまり、私は価格予想を話す権利が全くない人物だと言えるのです。

もちろん、私たちの会社から、そのようなアナウンスをすることもありません。

先日はコインベースへの上場を私の方から大きくアナウンスし、それによってコミュニティが大きく盛り上がりましたが、これは数年にわたって私のAMAに問い合わせがあったからです。
またコインベースは他の取引所と違い、暗号資産市場で正しい見解を持って上場やカストディに取り組んでいます。私たちは数年にわたって様々な取引所との交渉を行っており、彼らの思惑を読み取る努力をしてきましたが、コインベースは私たちのプロジェクトに真剣に耳を傾けてくれた最初の取引所だったのです。
そのため、コインベースへの上場というのは個人的にも大きな出来事でした。彼らはカストディやステーキングなどにも非常に協力的で、素晴らしいエンジニアとの協力関係もあります。

エチオピアはカルダノの1つの到達点

それから、エチオピアの件についても、非常に近づいていると思っており、取引のアナウンスまであと一息というところまできています。

それで、ちょうどアフリカの鳥(の剥製?置物?)まで買ったところです。
これはエチオピアの国鳥で、私の机の上で、私たちが何を成し遂げたのかを思い出させてくれます。私たちは、1つの国家まで足を運び、その国で何年もの間、IOGのスタッフであるJohn O ‘Connorを数ヶ月住まわせて、23人の女の子たちにプログラミングを教えています。彼は現在、エチオピアに在住なんです。
そのため、エチオピアで数百万人の人たちに向けた取引に近づいているということは、とてつもなく大きな出来事です。なぜなら、私たちのミッションは、経済的アイデンティティを持たない人たちにそれを与え、彼らをマーケットへ投下することだからです。

これらは、市場へ参入することができなければ、ただのバズワードに過ぎなくなるでしょう。

私は「鳥たちが来る」と言い続けていますが、それは私たちが努力を重ね、成し遂げているからです。そしてこれは、私たちのメンバーが人生における何年もの歳月を費やして行ってきたことに対するご褒美でもあります。
John O’Connorは、単なるランダムな1人の従業員ではありません(訳注:オックスフォード卒)。私の友達であり、兄弟のように愛しているし、彼が仕事に対してどれほど努力をしているかや、どれほど最悪な経験をしたかを直に見ています。

彼は一度、エチオピアからロンドンへ旅立つ際、エチオピア通貨を大量に保持していたことで逮捕されたことすらあるのです。エチオピアでは、クレジットカードがないため、紙幣を使う場合が非常に多いためです。また通貨の価値がそれほど高くないため、エチオピアから事業資産を持ち帰る場合はそのような大ごとになってしまうのです。

そのため数日間拘束されることになってしまいました。

皆さんは、例えばJFK空港からロンドンに向かうときに、JFK空港で500ドルを持っていたことで牢屋に入れられ、調書にサインをするような事態を想像できますか?

これはリアルな話なんです。

このように、彼のような人物が何年もかけて現地で関係を築きながら、ここまでの段階まで来ることができたのです。これによって現地の人々を何人も雇い、何百万人を対象にしたスケールのプロジェクトを進めているのです。
これはIOGにとっても、暗号資産業界にとっても、私たちが作り上げてきたどのプロダクトにとってもゲーム・チェンジングなことなのです。そしてもちろん、「経済的アイデンティティ」にとってもです。なぜならこれこそが私たちの出発点だからです。

私たちはクレジット、評判、保険、決済といった全てのことを、今日とは言いませんが、この数年をかけて作り上げることができるのです。だからこそ、私は本当に興奮しています。

この事実が、ADA価格を魔法のように変えることができますか?10ドル、15ドルといった具合になるでしょうか?

それはないでしょう。そういった観点で私たちは活動していないのです。もしそのように考えている人がいたとしたら、ここはそういった人々のいるべき場所ではないと言えるでしょう。

カルダノは「核エンジン」ビットコインは「蒸気機関」

暗号通貨市場の大きな問題点は、多くの人々が、超高速でお金持ちになることにこだわり過ぎていることにあります。
多くの人は、1ドルを放り込めば、何もしなくてもいつの間にかそれが100ドルになるというアイデアが大好きです。
どのような業界にいても、一瞬でお金持ちになれる人はほんのひと握りでしかなく、ほとんどの人はお金を失っているのが現実です。

もしそうした考えを持っている人がいるとすれば、十中八九破産してしまうでしょう。

ゴールドラッシュの際に、多くの人が一攫千金を夢見てコロラドやカリフォルニアにやってきましたが、本当に儲かったのはひと握りで、多くの人は資金が尽きて苦しんだという歴史があります。

もし同じような夢を見てカルダノにやってきた人がいたとしたら、申し訳ありませんが、カルダノは最悪のエコシステムかもしれません。なぜなら私たちのプロジェクトは年単位の長期的な展望で計画を立てており、私たちの会社自体ではなく、私たちに続く人々が大きな利益を得られることを目的としています。

なぜなら、2050年、2100年には、カルダノこそが金融システムを支配しているだろうと確信しているからです。TCP/IPと同じように、世界のあらゆるところに存在し、世界の大多数のアイデンティティや価値、そしてガバナンスをになっているでしょう。

そのため、近眼になって短期的な目線で考えることはとても不健康だと思います。不幸なことに、このような考え方はエコシステムの中で蔓延してきている状況です。

特にビットコインのエコシステムでは、市場価値が1兆ドルを超えたから成功したと考える人が多いと思います。もちろん、ビットコインがオーストラリアといった国単位の市場価値を持ったこと自体は非常に素晴らしい結果だと思います。

しかし、ビットコインがユーティリティとして世界に何を提供するかといったことを考えるとどうでしょうか?
自分自身のアイデンティティをトランザクションに埋め込むことは、信頼性の高い中央集権組織なしには非常に困難です。トークンの発行もできないし、優れたスマートコントラクトを埋め込むこともできません。複雑な金銭的契約を結ぶこともできません。プルペイメントもできません。トランザクションが完了するまで長い時間がかかり、非常に高い手数料がかかります。
国家が使うことを想定したとき、どうしてこのようなプラットフォームを選ぶ理由があるでしょうか。「PoWだから安全」といった理由ですか?

私たちは、それよりも優れたエンジンを開発しました。PoWを蒸気機関だとすれば、私たちが作り上げたPoSは核エンジンであり、全く別物だと言えるのです。そして私たちのエンジンは、学会の査読を経て安全であり、効果的であり、真に利用可能なものであることが証明されています。

これに対してビットコイン支持者の反論を聞くと「それはない。私たちを信じろ」だけです。「私たちはこの筆者を信じられない。だから論文も信じない」と、筆者の実績も関係なく、科学的な観点から語ることもありません。
これは例えば、「原子炉は見たけど、核物理学は全くわからない。蒸気機関で十分だと思うから、あれはスキャムだ」と言っているようなものです。
そこで私が出力エネルギーを見せたところで「これは本当のエネルギーじゃない。自分たちのものこそ本当のエネルギーだ」と言って木々を伐採し続けるのです。

なぜ、業界で最も遅れた技術であるビットコインにそこまで真剣になれるのでしょうか?
なぜならビットコインが最も価値が高いからです。不幸なことに、トークンの価格はあるべき価格を超えてしまっているのです。Ergoなどのプロジェクトはトップ10に入ってきてはいませんが、他の強豪よりも非常に多くのものを提供してくれるはずです。なぜならヴィジョン、チーム、実現能力、キャパシティといった面で非常に優れているからです。また率直に言って、他のシステムよりも多くの採用性や運用性が考えられると思います。

カルダノの到達点は、最高レベルでのブロックチェーン活用

このような視点が非常に重要だと思っています。なぜなら、多くの新しい人々がカルダノの人気や評判、ポッドキャスターの儲け話に影響されてやってきては、私が考える「価格と価値」とは違った観点で語り始めるのです。

カルダノは、分散化されたエコシステムであり、2000ものステークプールによって運営されています。これによって、私が見るに最も分散化された暗号通貨となっています。
現在は16000人が投票に参加しており、近い将来はプロトコルパラメーターですら投票によって決めることになります。k値やa0、最低手数料や消費リソースなどと言ったことも投票によって決定します。
単純にブロック生成が分散化されるだけでなく、システム自体の分散化された意思決定ツールとして投票システムが使われるのです。

私たちはカストディアンとして、何年にもわたって努力を惜しまず利便性の向上に力を注いでおり、EUホライゾン2020の助成金をIBMとともに申請や、活発のガバナンスのあるパートナーシップなどを結ぶなど、様々なことを加速させ、人々の活動を活発化させるように試みています。

ステークプールのパイオニアたちが素晴らしい仕事をしてくれたことで、カルダノは1年前とは全く異なるエコシステムとなっています。そしてこの流れは今後も続くでしょう。
そうした中で、ある人物が突然「ADAのゴールは2ドル、3ドル、5ドルだ」といったことを言ってくるのです。そうした人物とは仕事をしたいと思わないし、話をしたいとも思いません。価格について決める権限は私にはないし、考えることもありません。そのような会話に私は入ることはありません。
このようなメールはPR企業からよく送られてきて「お金をくれたらプロモーションしてテレグラムでPUMPしてあげるよ!」というような内容だったりします。
こうしたメールに対しては、私のイタリアの祖先から言葉を借りて「vaffanculo」と返します「go f*ck yourself」という意味です。直接的ですが明確な意図が伝わる表現だと思っていて、それで会話は終わりです。

もしNFTマーケットや、オラクルやDEX、ステーブルコインといった話題であれば、もちろん話をします。それこそリアルな話だからです。それこそがリアルなインフラですし、実際にビジネスとして進めていたりもします。
最近ではアート系の人々と話をしたとき、まず私はコーセラのビジネスモデルのクラスを紹介したところ、実際に彼らは受講して、数週間後に私のところに戻ってきてビジネスモデルを披露してくれました。私はそこで「スタートラインには立ったね。もっと勉強して戻ってきてください」と話しました。それ以外にも5人のカタリストのNFTマーケットの希望者と話をしましたが、そうした人々と話すことは非常に面白いし、そういう時間を過ごす方を優先したいと思っています。
ADAが1セントだろうと、1ドルだろうと、10ドルになろうと、カルダノこそ私の生涯の仕事だということを明確にしておきたいと思います。

私はこれからもカルダノにコツコツと取り組んでいき、仕事を続けるでしょう。実際、私たちは5年かかると予想していましたが、2021年です。5年とは2020年でした。それでも私はここにいます。開発チームは毎月何百万ドルを費やしてコードを書き続けてエコシステムの構築を続けていますが、コミュニティに全権を委ねようと思えるだろう時期は2025年になるだろうとロードマップを引いています。
現在、私たちは、フルP2P、フルスマートコントラクト、サイドチェーンモデル、コミュニティ投票によるパラメーター変更やハードフォークなどの時期について見解を一致させており、その多くは今年中に実現を予定しています。これは私が責任を持って生み出すもので、私が担っているものでもあります。もちろんそれに不満はないどころか喜んで行います。

そこで話を進めて、この5年後に、何が起きるかという話になったとき、私の頭の中にはビジョンがありますが、それは私自身の決断ではなく、皆さんの決断となります。

優れたエコシステム、優れたコミュニティ、ADAに対する投資がなぜそこまで価値があるか、その理由は私以外の実際の人々が意思決定権があるということです。

サトシの最も優れた決断は、自分からビットコインのマウンドを降りたことです。私たちができることは、2025年への「一企業を超える、知的集合体を集結させる」というカルダノのビジョンを打ち立てることです。

そのため、私の仕事は、社会のダイナミクス、インフラとツール、一定水準の参加、意義のある参加、対話の価値が、実際に行われるということを確認することです。
そうでなければ、ビットコインキャッシュ対ビットコインのブロックに対する議論や、カルダノクラシックやカルダノキャッシュ、と言った、くだらないポストをredditに投稿するだけです。そうなれば、私のライフワークは無価値となります。
そのため、私は今のプロジェクトに対してこだわりを持って取り組んでいます。

「チャールズはその後どうするの?」という疑問を持たれることもありますが、2023~25年も私はIOGで仕事をしていますが、「今」私たちが取り組んでいることのマグニチュードは、その後のプロジェクトとは比較にならないほど大きなことです
その後は、私たちの役割は比較的小さくなってくると考えています。

マイクロソフトやグーグルは、巨大な企業です。アップルもそうです。しかし、それら全ての企業を足し合わせたところで、「インターネット」には太刀打ちできません。
彼らは役割があり、ウェブブラウザがあり、膨大な数のユーザーがいて、ある程度UXにおける影響力がありますが、彼らには「TCP/IPは終わった。別のものに変えよう」という力はありません。実際にグーグルは10年をかけて、小さな成果しかあげられませんでした。

それこそが「真の分散化」であり、利便性を最大化させるプロトコルの到達点なのです。そうしたことを達成した後で、国家がそのプロトコルを信頼することで、彼らがカルダノを使った投票システムを活用することになるでしょう。
そこまで行くのに、何年かかると思いますか?皆さんの政府や自治体がオンライン化するまで何年かかりましたか?80年代、90年代でしょうか。2000年代までかかったところもあると思います。
政府は、システムの安定性やガバナンス、分散化について検証する必要があり、それはアメリカだけの話ではありません。マイクロソフトやネットスケープなどの話だけでもありません。
これは本質的に公共のユーティリティと利益についての話なのです。

そのため、私たちの「成功」とは、そのレベルでのエコシステムの到達と成長です。

価格というのは、PoSの次元で重要な要素ではあります。それは金権主義的なシステムで、価格が高くなればシステムの安定性が高まります。
市場規模でトップ5に入ったことに対する副次効果として、私たちが予期したものではありませんが、現在カルダノを攻撃するためには170億ドルという巨額資金が必要です。それは美しいアームチェア的な分析です。PoWの世界では、莫大なハッシュパワーがあれば可能な話になりますが、PoSの世界ではそれだけで安全の担保が出来上がるのです。

そういう意味で価格を意識するということは、意味がある視点だと思います。そのような視点で、一定の市場価値について考えて、ホルダーの経済的なインセンティブについてと言ったことを考えていくことには興味があります。

取引所はどのくらい持っているか? 彼らは投票に参加できるか? 彼らはステークできるのか?といった疑問は、間違いなくゲーム理論研究者やプロトコルデザイナーが考えることで、2025年以降のアジェンダで、金権主義を超えたメカニズムの話題であり、「PoS2.0の話題と言えるでしょう。

私たちはこうした話題をするのに最善の場所であり、エコロジー的にも最適だと考えています。地球温暖化時代に、スイスと同等の電力を消費するシステムが存在する時代に、そのシステムより160万倍省エネなシステムの話題をすることは至極当然のことです。なぜならカルダノはよりパワフルでエコフレンドリーなエンジンだからです。
だからこそ、彼らには注意していただきたいですし、私たち自身もずっと考えています。
これが、新しくやってきて価格を上げようとする人たちに対する私の考えです。私自身は何もする気がありません。

「チャールズチャンネル」構想

今後はポッドキャストのインタビューについても選別することにします。価格に関する話題についてはインタビューを受けず、ユーティリティやアダプション、成長、現実のシステムの問題解決については、今後もインタビューを受けるつもりです。
今後は、これまでカクテルを一緒に交わしながら語り合った人の誘いも受けないということもあるでしょう。
カルダノは大きなエコシステムであり、意見のダイバーシティがあるのはとても重要なことだと思います。あるリーダーは物質派で、別のリーダーは自然派かもしれません。しかし、それは私の立場ではありません。

以上が私の見解です。今後、数ヶ月でプルータスが開始され、4年間の研究結果がリリースされます。私たちは新しいアカウントモデルを発明し、新たなプログラミング言語を生み出し、どうすれば根本的に違ったやり方で違ったことができるかを考え抜いてきました。

そして今、この努力への愛情を何千人もの人々と分かち合おうとしています。
これは本当に待ち焦がれたことで、私にとってはクリスマスが一足先にやってきて、多くの人がやってきて面白くてクレイジーなことをしているような感覚です。
一昔前、ある第三者のアプリ企業が携帯のカメラにフラッシュライトをつけるアプリを開発したところ、アップルがあそれに目をつけてOSに組み入れたという話があります。
アップルでは誰も思いつかなかったことです。これが「コレクティブ・イノベーション」です。

何千人もの人々がエコシステムにやってきて、自分のアイデアや経験活かして様々なものを構築し始めています。これは本当に楽しいことです。
私自身はとてもユニークな立場で、サブスクライバーやフォロワーも非常に多く、私自身がポッドキャストを提供できる立場でもあります。Catalystで色々な提案をしている人は、私のポッドキャストに呼んで話をすることだってできるのです。
私がこれまでIOGのスタッフを呼んだように、皆さんも私のショーに出演してプロジェクトに対する情熱や愛情を語ってください。

カルダノは「長期戦略」 一生の仕事

プログラムがそのレベルに達したとき、このような試みに挑戦することがエコシステムの健全な成長に良い影響を与えると思っています。
私自身、鳥は好きですし、皆さんもエコシステムに対して満足いただけると思います。皆さんもADAを保持することで責任を負いますし、あなたにも発言権があります。ビットコインをホールドすることとは違う側面です。
あなた自身も世界の金融システムに対して参加し成長させることができるのです。
投資予想に対して期待して見ている方は、おそらく来ない方がいいと思います。私自身はあなたに対して甘い言葉をかけることができません。その代わり、過酷な挑戦が必要な話ばかりをすると思います。

そして深い思慮が必要なことばかり話すでしょう。深い思慮は時に時間をかける必要がありますが、私たちはこのプロジェクトに自信を持っており、これから非常に多くの仕事が残っており、非常に多くの場所に行く必要があるということを忘れてはいけません。
全ての言語に対応したり、その言語に対するkーセメンティクスを書いたりといった、ありとあらゆる作業が残っています。全てが完了するには、5年、10年とかかるかもしれません。カルダノのプロジェクトはそれでいいと考えているのです。
もしかすると、あなたの人生のタイムラインとは一致していないため、魅力を感じないかもしれません。
私たちは他の暗号通貨とは全く異なるゲームを行なっていることを理解してください。

20代から80代まで続く情熱を

私は、ヒゲが濃くて白髪もありますが、33歳です。私はまだ長く生きるでしょう。50、60、70、80歳になっても、もしかしたら同じことに取り組んで、同じことを話しているかもしれません。

私の個人的なヒーローは、ロン・ポール(共和党の元政治家)で、私が暗号通貨の創始者となった理由の一つが、彼からの教訓を学んだことにあります。
彼は85歳の現在も、30代の頃に話していたことと全く同じことを話しているのです。
私自身もおそらく80代になっても経済的アイデンティティについて話をしているでしょう。
私が20代の頃に何を話していたか覚えている人もいると思います。それが暗号通貨市場に参入した理由でもあるからです。それこそが私の人生で意味のあることであり、毎日私の人生に情熱を与えてくれることだからです。

私が作り上げたこのエコシステムが、あなたにとっても同じような情熱を抱かせるものであることを願っています。もしかしたら全く同じものではなく、別の情熱かもしれません。もしかすると男女平等や気候変動、環境保全、水質改善、色々あると思いますが、人生をとして戦うためにはお金、価値の交換、経済問題が関わってきます。
地球温暖化を解決するためには、何十億ドルものお金がかかります。水質を変えるためには、誰かがインフラに投資をしなくてはいけません。
お金を得ることは決してゴールではなく、情熱を注ぐ何かを行う上で必要なツールにすぎません。

どんな基礎研究であっても基金が必要です。これらは知力をとして研究を行い論文を書く人々に対してお金を払うために必要なのです。

もし私が成功すれば、カルダノは夢を叶えるエンジンとなるでしょう。人々が情熱を持って生活、人々に活力を与えるエンジンとなるはずです。人々が必要なリソースを手にするための基盤となるでしょう。それはコミュニティのためであり、情熱のためです。私が人生をとして取り組んでいるように、皆さんが80代になっても、20代に抱いた情熱を持ち続けられるような情熱のためです。

最後まで聞いてくれてありがとう。皆さんに理解いただけたらと思います。また次回お会いしましょう。

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【超訳チャールズ・ホスキンソン(08)】「経済的アイデンティティ」と「経済的価値」

2021/02/17 に公開された、「Dave Lee Investing」のデイヴ・リー氏による、チャールズ・ホスキンソン氏のインタビューを翻訳しました。(非常に濃い内容のため、連載記事として翻訳を進めていきます  第7回はこちら

――カルダノはどのようにして第2世代と向き合うのか? なぜ、分散化システムによって、個人が自分のアイデンティティの価値や運用を行う必要があるのか?

いい質問ですね。経済的アイデンティティは、誰かがやらなくては手に入らないものです。これは水と同じようなもので、経済的アイデンティティは、持つことができなければ死んでしまうくらい必要なものです。
アメリカのように先進国で生まれ育った人にはあまりわからないことですが、私たちの場合は、パスポートや運転免許証、ソーシャルセキュリティナンバー(日本でいうマイナンバー)や銀行口座、保険やローンなどが必要であれば、簡単に手に入れることができます。
これらを手に入れる権利を突然奪われてしまったら、「どうしたらいいんだ!」と大騒ぎをすることになるでしょう。どんなに素晴らしいビジネスアイデアがあったとしても、資金集めをすることができません。
私たちの国では「都市で仕事をするために車が欲しい、5-10年ローンでお金を貸してくれたら利子をつけて返すよ」と言えば、お互いの利益が合えば契約をすることができます。
経済的アイデンティティがなくては、こういったこともできなくなるのです。

アフリカでは、農業を機械化することで大きな発展をすることが可能ですが、どこに行っても農業用機械や農薬を購入できるような場所はありません。経済的アイデンティティがないためです。
このような状況はグローバリゼーションによって悪化していると言えます。現在は、カウンターパーティリスクによって、私たちの経済圏でビジネスができないだけではなく、グローバルにビジネスができなくなってしまうからです。
例えば、グローバルなビジネスの場面では、このような会話よく起こります。
A「私がプログラマーとして働きたいです」
B「いいですね! では、資格を見せてください」
A「セネガルの大学に行っていました」
B「うーん、そこっていい大学なのかわからないなぁ。じゃあ履歴書を出してください」
A「地元のAという会社で働いていました」と
B「うーん、そんな会社知らないなあ。この人を雇えばいいかどうかわからない」
といった問題が起きてしまいます。
また、グローバル市場では、給料を払う際にも問題が起きます。
国境を越えた従業員の給料の給料の15~30%に相当する金額が、国際送金で失われてしまうという問題も起きているのです。
これがこの地域の現実です。このような状況でビジネスができるでしょうか?もしお金が得られたとしても、戦争が起きてしまったら?気候変動が起きたら?大災害が起こったら?
彼らには保険すらありません。ちょっとした臨時収入があったとしても、すぐに消費されて残りません。
よいガバナンス、よいシステム、よい機関は、平均値を守ることが役割です。貧しい人を向上させ、裕福層から人々のために一定額を収めてもらいます。これが波の満ち潮のような効果を生み出します。
「経済的なアイデンティティを持てない」という状況は、その人が属するシステムがそれを提供しないことが原因です。
このような方程式の解を私なりに考えた結論は、「経済的アイデンティティは、必ずしも政府が提供する必要がない。マーケットが与えることができる」ということです。

例えば、これまで私たちは、中央政府が私たち自身のアイデンティティを提供してもらっていましたが、なぜ政府がパスポートを与える必要があるのでしょうか?
なぜエキファックス(アメリカの信用情報企業)がクレジットカードの認証を行う必要があるのでしょうか?
私自身が、自分自身のアイデンティティをコントロールできる仕組みを作って、それを有機的につなげ、それを他のシステムの人々への証明手段として使うことができるのではないでしょうか?
あなたが信用形成を行い、それを自分自身で管理することで、これらの問題を全て封じ込めることができるはずです。それこそが経済的アイデンティティであるはずです。

次に、経済的価値の話をしましょう。
なぜ、銀行だけがあなたの経済的価値をコントロールする権利があるのでしょうか。
地域政府に反対意見を述べた瞬間、銀行はボタン一押しするだけで銀行口座が凍結され、あなたは資産へのアクセス手段を失ってしまいます。
アメリカ政府が、誰かを逮捕した際に一番始めに何をするかというと、それがホワイトカラー(知的)犯罪だった場合、まず銀行口座を凍結します。お金持ちだったとしても、その瞬間に自己資産へのアクセス方法が絶たれてしまうのです。それでも、自分の権利を守るために政府と戦わなくてはいけません。
どのような人物であれ、そのようなことが起きます。中国のジャック・マー(アリババの創始者)を考えてみてください。彼は中国で最も裕福で力を持った人物の1人でしたが、共産国家に対して批判的なことをした瞬間、「3ヶ月ほどゴルフにでも行って消えてろ」と言われ、それに従って、そのまま死刑と同じような扱いになってしまいました。
オリガークス(ロシアの新興財閥)のように、プーチンの言いなりになっていれば素晴らしい生活ができますが、プーチンがお気に召さなくなれば、脱税した1500億ドルのムショ入り大富豪となってしまいます。
つまり、経済的アイデンティティは、「持つか持たないか」だけの問題ではなく、その価値を維持するための裏側のルールはどうなっているか、という問題も重視すべきです。

政治的な理由でそれを管理され、奪われるというのは、果たして平等だと言えるでしょうか?
ガバナンスとは、どのように意思決定をするかが全てです。
その点で言えば、企業にいたっては最悪です。例えば、CEOがイーロン・マスクやスティーブ・ジョブズのように素晴らしいヴィジョンを持ったリーダーの元で働ければ素晴らしいことだと思うでしょうが、ほとんどの人は愚か者CEOのために働いています。彼らの多くは、栄光の時代はとうの昔に過ぎ去ってしまったシステムのために働いているのです。HPの従業員やIBMの従業員などは寂しい思いをしているでしょう。私たちはこのようなことを散々経験しており、それが嫌になって企業する人は非常に多いです。

トップダウンではなく、ボトムアップで運営してみてはどうでしょうか?
CEOがない仕組みでは?
組合的な組織ではダメなのでしょうか?
優秀な人や実力のある人がトップになるような仕組みは? 誰かのコネや大株主などといった形ではなく。

カルダノの場合は、資金やアイデンティティ、ガバナンス投票システムなどは全て、全てプロトコルが管理します。
一般的にこうしたシステムの管理には膨大なコストがかかったり、国際間では通用しないものです。また、そのようなシステムは必ず「誰か」——「特定の企業」や「政府」が運営権限を持っています。

私たちは、これら全ての仕事をプロトコルで行おうとしています。ビットコインより、イーサリアムよりも多くのことを、可能な限り最低のコスト、平等なアクセス方法で行おうとしているのです。このようなシステム作りは「新しいエンジン」を生み出すことと同様に、非常に多くの新しいものを作り出さなくてはいけません。
そのために私たちはウロボロスや、PoSの仕組み、より分散化されたシステム、拡張UTXO、プルート、マーロウといった新しいシステムを次々と作り出しました。カタリストを使った全く新しい運営方式も創出しています。
ここまで来て、やっとスターティングポイントなのです。
正しいシステムを作ることができれば、これらは自分から発展していきます。
システムが、正しい革命的なファクターを持ち続ければ、それはビジョンに沿って自分で育っていきます。
どんなに貧しい人でもどのような場所に住んでいたとしても、このシステムにアクセスすることができれば、世界で最も裕福な人と同じ道具を使うことができるのです。
人類史上、このようなバリュープロポジション(価値提案)を与えるシステムは初めてのことです。
——続く

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【超訳チャールズ・ホスキンソン(07)】「知の分散化」こそ最強の開発力だ

2021/02/17 に公開された、「Dave Lee Investing」のデイヴ・リー氏による、チャールズ・ホスキンソン氏のインタビューを翻訳しました。(非常に濃い内容のため、連載記事として翻訳を進めていきます  第6回はこちら

――アカデミックなアプローチは非常に珍しい試みで、ピアレビュー論文の発表などはとてつもなく大きなハードルです。なぜそこまでアカデミックアプローチにこだわるのですか?

学会には、世界中の優れた人たちが集まっているからです。
ダメな人というのは奥深い知見を無視する専門家ですが、優秀な人たちは奥深い知見を探る専門家です。
もし優れた人たちを集めたいと思ったら、同じくらい優秀な人たちによってチェック&バランスがなされた環境が必要です。そうでなければ、本当に100%確かなことをやっているのか判断ができなくなります。

ピアレビューのプロセスは400年以上の歴史があります。その一方でコンピュータ工学はその中でも最も新しい分野です。物理学は非常に途方もなく長い歴史があり、生物学もまた非常に長い歴史があります。数学にいたっては5000年もの歴史があります。
それらに比べ、コンピュータ工学は20世紀に始まったばかりの分野です。この分野のピアレビューは「カンファレンス式」で、通常の学会のような「ジャーナル形式」ではありません。通常なら何年もかかるプロセスを、数週間か数ヶ月で行うような世界です。そのため、ピアレビュープロセスを踏んだとしても開発が大きく遅れるということはありません。通過地点と考えれば素晴らしい機能を果たします。
もう1つの良い点としては、よく第三者に出会うと「カルダノが機能する保証はどこにあるのか?」とよく聞かれます。
暗号通貨プロジェクトの創始者はすべて基本的には非常に優秀な人々です。
しかし、彼らはホワイトペーパーを出して「コードをみて!考えてみて!面白いでしょ」と言うものの、コンピュータ工学の専門家でもなければ数学者でもありません。資料を読んでみたところで、そこには記号が羅列されているだけで99.9%の人は理解できません。
そのような状態で、どうしてシステムが機能するかを証明することができるでしょうか。彼らは、ただ単に「宿題をやり終えた」と思い込んでいる少年少女たちに過ぎないのです。
つまり、彼らの成し遂げたことは、単なる個人崇拝にすぎないのです。
皆さんはそのカルトのリーダーが、自分たちをスターリン帝国のような場所に連れて行ってくれると信じているのです。そのリーダーが素晴らしい独裁者であることを願ってね。
独裁者というのは、人1人が持てる以上の力を持ったとき、すべての人にとって最悪の結果をもたらします。
私たちにとって超大事なことは「チェック&バランス(抑制と均衡)」です。創始者だったとしても、このルールの上に立つべきではなく、それによって行動を抑制されるべきなのです。
何か主張をする場合は、必ずシステム外部の第三者、もしくは同等の力を持つ人物によって正しいかどうか確認されなくてはいけません。
もう1つ、ピアレビューを経るメリットは、学会と連携することで「知の分散化」が構築されることです
私たちの論文は900もの引用がなされたとお話ししましたが、つまり900もの研究者グループによって論文が読まれた、ということを意味します。彼らの研究と何かしらのつながりがあったという事実があります。「これどう思う?ウロボロスを作ってみたよ?」といった会話が、それらの研究所で行われているわけです。
スタンフォードの研究者では、これを元にした「ナカモト・PoS」をつくり、それはまさに私たちが解決しようとした問題で「先に出されちゃったよ!」と悔しい思いをしたのです。
しかしこの研究は今では一般化されているため、私たちはそれを無料で利用することができます。このモデルは、すでに私たち自身が開発しないで使うことができたのです。

そして学会では、ビジネス現場では絶対に話すことができないような人物に会うことができるという大きなメリットがあります。
例えば、RSA暗号を開発したアディ・シャミアはとてつもない超大富豪です。ビジネスの現場であれば、気軽に彼に電話をかけて「Hey、アディ、一緒に仕事しようよ」などということは、とてもじゃないけどできません。
しかし彼は非常に学会での活動に積極的で、学会に出れば簡単に話すことができるのです。
私自身、彼とパネルをやることだってできました。彼とPoSについて話すことができたのは、非常に貴重な経験でした。

つまり、「個人崇拝」ではなく「知の分散化」を行うことで、普通なら絶対に話すことができない人物と話すことができるのです。
学会は真の意味でユニバーサルです。大学は世界中にあり、エチオピアの大学も、韓国の大学も、学会なら呼ぶことができます。自分がビジネスをできない国でも、優秀な人物が存在し、人とも交流が持てるのです。そうした人々を読んで「この論文を読んでよ!」と話しかけることができ、そこで質問が飛び交うわけです。
まさに「リングワ・フランカ(世界共通言語)」の世界観です。

こうした交流は非常に大切なことです。なぜなら私たちが作り上げているプロトコルは「The Next Big Thing(次の大きなこと)」につながるからです。
彼らが今後、人生に関わる仕組みを作っていくのです。彼らによって、アイデンティティ、プライバシー、銀行口座、支払いシステム、投票システム、不動産譲渡システムなどが運用されていくのです。

いったいどこの誰が、どうしたら、そのような重要なシステムを、シリコンバレーで気まぐれに物を作っては壊す25歳の坊やに託すことができるのでしょうか?

イーサリアムは、私たちより1年先にPoSゲームを始めましたが、実際に稼働させたのはカルダノが先です。私たちはピアレビューを受けた後にも関わらずです。ポルカドットは、私たちがつくったウロボロスをエコシステムの基盤としています。
つまり私たちのライバルというのは、私たちのコピーだったり、私たちより「速い開発力」を謳いながらも開発力が遅いプロジェクトなのです。
私たちは固い基盤の構築に時間をかけましたが、彼らはレイヤーやプロトコルを何層にも積み重ねているだけに過ぎません。
私たちはバックエンドに巨大なホッケースティックを作り、それによって、より優れたプロトコルを作り上げました。そしてそれは国際的なものであり、個人のカルト企業ではありません。

もし本気で分散化に取り組むのであれば、長期戦略というのがたった1つの道であると思います。
——続く

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【超訳チャールズ・ホスキンソン(06)】「学術的アプローチ」の絶大なチカラ

2021/02/17 に公開された、「Dave Lee Investing」のデイヴ・リー氏による、チャールズ・ホスキンソン氏のインタビューを翻訳しました。(非常に濃い内容のため、連載記事として翻訳を進めていきます  第5回はこちら

――カルダノのプロジェクトでは、行動学やテクノロジーが融合しています。これは誰もができることではありません。こうしたアイデアはあなた自身のアイデアですか?

そんなことはありません。これはあらゆる分野の学問の融合です。例えば、サンタフェ機関という優れた研究チームは「Complex Adaptive System(複雑適応系)」という素晴らしい本を出されていて、「いかにシンプルルールで複雑なシステムを順応させられるか」というテーマを、30年以上にわたる歴史から読み解き、市場動向や砂丘の動き、投票システムなど、あらゆる素晴らしいシステムモデルが紹介されています。
つまり、一度大変な道を歩めば、そこには非常に多くの分析や研究があり、非常に多くの学びがあるのです。そしてそれは暗号通貨業界ではまったく未踏の領域なのです。

おそらく多くの関係者はそのような分野の研究が存在すること自体、知る由もないでしょう。

これらの研究はインスピレーションに満ちた、終わりのない冒険のようなものです。PhDを持つ研究者たちとたくさんの話をすれば、彼らが行ってきた実用的な実験をたくさん学び自分たちで動かしてみることもできます。私たちが大きく成長すればするほど、それが基礎資料となり、プロトコルの骨格となるのです。

私たちは「取引手数料のリバランス」「ステークプールの適正量」「セキュリティにどこまで気を使うべきか(利便性と安全性のバランス)」といったことなどを非常に深く研究を行いました。もちろん投票システムについてもです。

投票システムでは、「どのようにして合理的無知(Rational Ignorance)の問題を解決するべきか?」が課題となります。
「合理的無知」とは、ある知識を得ることと、それを得るための代償を考えたときに起こる問題です。
例えば、私はペルー料理の専門家になりたいと思ったとしましょう。ペルー料理の専門家になるには、何年にもわたってペルー料理を作り続ける必要があります。
そのため、私がペルーに対する強い関わりやパッションがなければ、非常に大変なことです。
つまり、ペルー料理の知識を得るための代償と、得られた知識の価値が釣り合っていなければいけません。
それが釣り合っていなければ、私はペルー料理に対して「合理的に無知」となります。
投票システムでも同じことが言えます。
投票に行く前に、社会保障や社会福祉、外交などさまざまなことを学ぶことは可能です。しかし、あなたの一票は「髪型が好きだから、あの人に投票する」というような連中と同じ一票です。それを考えたとき、なぜ福祉や社会保障、外交などに時間を費やす必要があるのか?と考えるようになり、合理的無知を行うことになるのです。
そこで、報酬形式のシステムを採用することによって、投票にそれぞれが意味を見出すことができるようになるのです。つまり、システムデザインというのは超重要で、それによって行動が変わるのです。
IOGにはオックスフォードのアルゴリズム・ゲーム理論の専門家であるElias Koutsoupiasがいますが、彼は毎日のように「人々はどのようにして自分がしたいことをするのか」「どのようなシステムが人を意図通りに行動させられるのか」といったことを研究しています。

——続く

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【超訳チャールズ・ホスキンソン(05)】「第3世代ブロックチェーンの意味とは」

2021/02/17 に公開された、「Dave Lee Investing」のデイヴ・リー氏による、チャールズ・ホスキンソン氏のインタビューを翻訳しました。(非常に濃い内容のため、連載記事として翻訳を進めていきます  第4回はこちら

――カルダノを始めた理由、最も達成したいこととは?

まずは、何十億人もの経済的なアイデンティティを持てない人々の問題を解決することです。アイデンティティや価値の保証などを、あらゆる場面で中央管理者が介入する必要のないシステムを構築することです。
「マイクロソフトやアップル、グーグルなしで、何十億人が使えるシステムを構築しよう」と言っても、これは非常に難しいことです。
そこで私たちがまず考えたのは「自分が使うよりも多くのものを提供すること」の必要性です。例えば、家族や友達とのパーティに行くとき、私たちは自分が食べる以上の食べ物を持参するでしょう。何人来ようと大丈夫なくらいの食べ物を用意しますよね。
現在の暗号通貨の多くは、食べ物を増やさずにテーブルの周りの椅子だけを増やしているようなもので、人が来れば来るほど食べ物が少なくなっているような状況に陥っています。これは何億、何百万人、何十億人といったスケールで利用可能な持続可能なシステムとは言えません。現にイーサリアムではトランザクションの増大による手数料の高騰が問題になっています。1ドルを移動するのに50ドルが必要だなんてクレイジーな話です。
これはバグではなく、プロトコルをどう運営するかというシステムデザインの問題なのです。本当に確かなプロトコルを構築するということはスーパーハードな作業なのです。
そのためには反対意見を受け止めなくてはいけませんし、これを適正化する中央管理者がいないということも受け止めなくてはいけません。そのため私たちは6年を費やして95の論文を書き、学会で「何が可能で、何が不可能なのか」を研究してきました。
グーグルなどについても多くの研究を行い、グーグルとは違ったやり方でこのようなことができないかを考え抜いてきました。
もう1つの視点では、もし何十億人もの利用者を想定するとしたら、ユーザーに寄り添っていかなくてはいけません。そのためには、ユーザーの声を反映させる管理システムの構築が必要になります。そのためには参加者に報酬を払うシステム、投票システム、ハードフォークのようなものを運営するシステムなどが必要となります。ビットコインのようなシステムではこれらを解決することができませんでした。
そのためこれが、ビットコインから脱却するべきある種のチェックポイントとなるのです。
また、現在8000種類もある暗号資産と、現状の「レガシーな」金融システムとが両輪で動く必要があります。
Wi-Fiを考えてみてください。Wi-Fiの規格に縛られているのは、Wi-Fi製造者だけです。アップル製のスマホだからアップル製のルーターでなくてはつながらない、グーグルのスマホだからグーグル製のWi-Fi、といったことは発生しません。
特に誰が決めたわけでもありませんが、事実、Wi-Fiこそが真の宗教だと言えるかもしれません。Wi-Fiは北朝鮮でも、イランでも、イスラエルでも、日本でも韓国でも中国でも、ロシアでもアメリカでも使うことができ、スマホに接続することが可能です。
地政学的に、このようなことが起きているのはとんでもないことなんですよ。
地球上で私たち人類が手にした信仰の真実とは、BluetoothとWi-Fiなんです。
BluetoothとWi-Fiのように、私たちがどのようなシステムの上にいようとも共通して活用できるためには、別々のシステムの間をブリッジできる存在とならなくてはいけません。
どのような暗号通貨であれ、「第3世代」を名乗る以上はこの3つの要素を持っていなくてはいけません。

・システムのユーザーが自分たちが消費するのと同じくらい生産し、安定して何十億人という規模へと拡大する。
・世界の仕組みの違いを乗り越える「Wi-Fi的な瞬間」をもたらす
・システムスケールの拡大を支えるガバナンスシステム。

これがなくては、スケール拡大に追いつけず粉々に砕け散ってしまったり、ある一定レベルで成長が止まってしまうでしょう。
そこで我々が、それを作り上げましょうと活動しているのです。世界で最も安く、最も優れたプロトコルを作り、世界の経済的なアイデンティティを保証します、と。そこで私はエチオピアに行き、マイクロエコノミクスやマイクロ保険を提案しています。もちろん、アメリカでも私たちのプロトコルが最も優れているでしょう。EUでも中国でも、世界中の至る所でも、お金を借りたい人、利益を生み出したい人にとって最高のシステムです。
私自身もこれでケーキを食べたり自分の人生の目標を打ち立てたり、アフリカや東欧や東南アジアを旅したりするでしょう。
もちろん、誰でも、フォーチュン500企業でもこのインフラを活用して同じようなことができます。そして、彼らの成功は私の成功となるのです。それは本当に素晴らしいことだと思います。

――第3世代とおっしゃいましたが、ビットコイン、イーサリアムやポルカドットとの違いは?

まずポルカドットは、イーサリアムの元CTOであるギャヴィン・ウッドが、この前「f2」へのアップグレードを発表したと思いますが、「第2.5世代」だと思います。そこまで野心的なアップグレードだとは思いませんが、実用的な要素が魔法のように盛り込まれていて、彼らのエコシステムに限って言えば素晴らしい物だと思います。 2、3年後には、どのようにして次のレベルへと進むのかを考える必要があるでしょう。
カルダノに限ってはそこまで潤沢ではなく、活動を開始した時点ではイーサリアムもテストネットが始まった程度の状況でした。
私がイーサリアムのCEOだったとき、すでにイーサリアムのオリジナルヴィジョンがありましたが、カルダノではさらに原点に立ち返って、さらに先へと進めるために1980年代に敷かれたシステムについて研究し、「ブロックチェーン(GKLモデル)とは何か?」という論文を書き、これは900以上の引用がされ、暗号通貨業界で最も参照された論文の1つとなっています。この論文では「安全な台帳システムとは何か?」ということをまとめただけに過ぎませんが、イーサリアムとビットコインの会計モデルについて詳しく研究しています。
この研究の中で判明したのが、サトシは多くの部分で正しく設計していたのですが、ビットコインを構築した人物あるいはチームに、しっかりとした科学的知識が足りなかったことがわかります。もちろん、誰しも全ての分野で専門家であることはできません。
そのため、サトシが残したものから、さらに大きく改良することが可能だと確信したのです。そしてそのとき、私たちはイーサリアムが挑戦しようとしていることと同等、もしくはそれ以上のことを、より長期的な時間軸で構築できると確信したのです。
それの良い例が、先ほどの会計モデルです。

ビットコインは「UTXO」、イーサリアムは「account based モデル」という会計モデルが使われています。account basedモデルでは、ネットワーク上で行われている全ての事象を感知していないといけませんが、UTXOでは、自分のパートしか考える必要がありません。分割、複製や分配といった観点ではUTXOの方が遥かに優れています。

問題は、UTXOはスマートコントラクトに対応して作られたものではありませんでした。そこで私たちは「UTXOを拡張し、スマートコントラクトを搭載できないか」と考えたのです。
私たちだけでなく、blockstreamやイタリアの研究チームによるbitmlなどもそうです。そうした優れたアイデアが生まれた後、私たちが2年前にICFP(International Conference on Functional Programming)に発表したのが「extended UTXO(拡張UTXO)」です。これによって、ビットコインが達成したものに加えてスマートコントラクト、証券資産、リソースコストの削減、容易な時間分割などが可能になり、これらを比較した確かなデータを取ることもできました。
イリノイ大学の有名な研究者が書いた「prism」という論文では、「分割型PoW」というプロトコルを、イーサリアムとビットコインの両方で動かして見た結果、ビットコイン上で最適化した場合には1万倍の速度向上が得られましたが、イーサリアム上で最適化した場合には100倍程度の向上しか得られなかったという結果となりました。
つまり、そのような観点からもUTXOの方が容易に運用が可能だということです。ビットコインのモデルには多くの優れた点があったのです。
私たちのウロボロスのモデルでも同様ですが、私たちもPoWの確率論的な結論は支持していますし、400万倍もエネルギー効率が良いシステムとなっています。
つまり、私たちはビットコインの「壊れた窓」を修復し、さらに次の世代へ引き継ぐ準備も整っています。

サトシがもし、このような深いインサイトを持っていれば、おそらくここまで成し遂げていたでしょう。別の分野で私たちが取り組んだものとして、ガバナンスシステムがありますが、これについてサトシが発表したものから判断するに、彼はあまり興味がないようでした。
現在では、私たちカルダノとテゾスくらいしか取り組んでいるチームはいないと思われます。ダッシュも素晴らしい仕事をしていますが、分割やスケールなどより人間との対峙というのが最も厄介です。プロトコルは数学との戦いですが、人間は理性的ではなく主観的です。気まぐれな意志でトランプを選んでしまったりするわけですから(笑)
システムによってそれを防がなくてはいけません。

——続く

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【超訳チャールズ・ホスキンソン(04)】「ビットコインの未来」

2021/02/17 に公開された、「Dave Lee Investing」のデイヴ・リー氏による、チャールズ・ホスキンソン氏のインタビューを翻訳しました。(非常に濃い内容のため、連載記事として翻訳を進めていきます  第3回はこちら

——サトシの正体に関してはどうお考えですか?
人を洞窟に誘う預言者が誰であっても、それは自身の宗教に即していることに変わりはありません。サトシ自身もそうでしたが、多くの神がそうであるように、サトシのエイリアス(存在)すでに死に、埋葬され、もう二度と戻ってくることはないでしょう。もはや誰も、「この人物がサトシだ」と証明することはできないからです。例えば、暗号鍵を盗まれてしまった場合と同じです。預言者が天に召されれば、誰もその人が預言者だったことを信じなくなるものです。
希望を求めた人たちは、一度それを司る機関への信頼を失えば、また新たな希望を探しにいきます。それは政府、宗教といったものから、コードやそうした文化への信頼へと移り変わったのです。サトシのように、新しい富や権力といった新たな経済秩序をもたらす十分な力を持った預言者や司祭が、そのような評価を受けることになるでしょう。
このようなマキシマリスト(過激派)の登場は予測しやすく、またプロジェクト全体にとって非常に危険です。なぜかというと、このプロジェクトは教育的な要素を持つからです。
このプロジェクトでは、分散化された価値を誰でも持てるということを証明することができます。世界中にテレポートしてそれを証明し、それから先に何ができるかというマインドセットをすることも可能です。
私たちは宗教を作り上げたいわけではありませんでしたが、人間が行う以上、そのようになってしまう可能性は否定できません。
「ウォーハンマー40,000」(SFゲーム)のように、宇宙に神の帝国があるような世界観ですね。大学に住み「尊敬はしてもいいけど崇めないでくれ」と言っていたような賢い人物が、死者の神として玉座に縛り付けられたとき、人々はまず最初に彼を崇めた、というエピソードがあります。サトシもこの作品の「死者の皇帝」のようになってしまったのです。
まあこれは仕方がないのですが、不幸なことに、多くの人がこのような猛毒に犯されてしまっています。
「イーサリアムはク●コインだ。イーサリアムは多くの人を暗号通貨に導いた? 関係ないよ。●ソコインであることは確かだ。ビットコインこそが本物だ」
私たちは6年もの間、プルーフ・オブ・ステークを研究し、イーサリアムよりはるかに優れたプロトコルを構築しました。私たちの視点だけでなく、主要学会や主要機関でもピアレビューを受けています。
「カルダノは使えない」「機能しない」「サトシのビジョンとは違う」と話す人がいますが、それはもはや理性的な会話ではなく過激な宗教です。
ユヴァル・ハラリ(「サピエンス全史」「ホモ・デウス」著者)の著作を読めば、人間が歴史的にどのような行動をしがちかがよくわかります。

——ビットコインは将来どうなると思いますか? 10年、20年後、ビットコインに関してどのような印象を持っていますか?

ビットコインは「価値があるから価値がある」という代物です。技術的なアドバンテージはまったくなく、もっと言えば暗号通貨の中で最も技術的に遅れた暗号通貨と言えます。
人を食い物にするリスクを持ち、「存在している」以上の価値はまったくありません。マイナーがいなくなれば価値は急落し、そうなれば全ての保険がなくなります。
もし他の暗号通貨がその立場を脅かし、ビットコインがその時に新たなイノベーションを起こすことができなければ、ビットコインは死ぬでしょう。
なぜなら他の暗号通貨がある以上、それをホールドしている意味がないからです。
その理由こそが、私たちがこれまで膨大な努力をしている理由でもあります。
カルダノでは、適切な運営システムを構築しています。なぜかというと、これまでの技術では、イノベーションを起こしたいと思った時にはハードフォークを行い「カルダノクラシック」や「カルダノキャッシュ」と言ったものを生み出す必要があるからです。
ビットコインは、「ブロックサイズ」や「システムパラメーター」というちっぽけな論争をきっかけに、初期から仕事をしていた多くの優秀な人々を失ってしまいました。
そんなちっぽけな問題で分裂するような組織が、どのようにして量子コンピュータや量子暗号の登場に対応できるでしょうか。どのようにしてスマートコントラクトが実装できるでしょうか。どのようにしてネットワーク構造の停止に対応できるでしょうか。レプリカモデルから分散化モデルへの移行はどうするのでしょうか? データを消去するときは?
ビットコインのブロックサイズがペタバイトまで達したら? NSA(アメリカ国家安全保障局)かGoogleしかそんなデータを扱うことはできません。
どう思いますか、この問題? ブロックサイズ程度の問題で揉めるような組織が、どうやってこのようなさらに重要な問題を決めることができるでしょうか。
このような問題は、サトシが考えていたことより遥かに先の問題です。ユダヤ人の集団に対して「イエス・キリストが救世主だ。まったく新しい宗教なんだ」と諭すようなもので、そんなことをは不可能なことです。このような問題というのは共存するのだと受け止めなくてはいけません。
システムが停止したとき、数千の花が咲き開きます。大多数の木がしおれたとき、巨大な何本かのオークが立ち、古いシステムから置き換わります。新しいシステムは全ての良い面を吸収し、悪い特徴は切り捨てます。
ブロックチェーンの構成は残り、ビットコインがもたらした「お金のメール化」という取引形態は定着しますが、そこにスマートコントラクトや分散化運営システム、相互運用可能モデル、グローバルな高速運用、プライバシーといった追加機能が導入されるでしょう。
それは、萎れてしまった花にはなかった特徴ですが、2つの種類が融合して出来上がった新たな可能性です。まさにダーウィン的なシステムです。
こうした作用がすべての人々の利益になるでしょう。
——続く

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