イーサリアム創業者が悩みを吐露「自分の中の10の矛盾」

2022年5月17日に、イーサリアム創業者のヴィタリック・ブテリン氏が投じた「自分の中の矛盾」に関するツイートが話題になっています。DeFi市場を牽引するイーサリアム創業者が抱える悩みとは? 本稿では、その全文和訳を掲載します。


 

自分の中にある「思想」と「価値観」の間で、まだ完全に解決したとは思えない矛盾がいくつかあって、考え続けている。

①「イーサリアムが、(機能的にも)文化的にも長期的に安定したシステムとして、よりビットコインに近い形になってほしい」という僕の願望と、「そこに至るためには、短期的に、ものすごく強力にみんなと強力し大きな変化を起こさなくてはいけない」という僕の認識との矛盾。

②個人的な価値観として「1人のキャラクターに依存するのではなく、時代に左右されない確固たるシステムを構築したい」と思いながらも、「世の中を良くする個性的な『ライブプレーヤー』の登場に好感を抱いてしまう」という矛盾。

③「イーサリアムが本当に極端な状況でも生き残れるL1になってほしい」という僕の願望と、「イーサリアム上の多くの主要アプリがすでに、イーサリアムのプロトコル設計で許容できると考えられるものよりもはるかに脆弱なセキュリティ前提に依存している」という僕の気づきの矛盾。

④「地方分権や民主主義といったものへの愛着」と、「全てではないにせよ、実際の社会にある課題においては、全てではないにせよ、多くの場合で『一般人の考え』よりも『知的エリートの考え』に同意している」という矛盾。

⑤「より多くの国が、過激な政策実験を採用するのを見たい(特に暗号国家!)」という僕の願望と、「そのようなことに全力で取り組む可能性が最も高い政府は中央集権的であり、国内の多様性には寛容ではない」という事実との矛盾。

⑥「面白い文化の多様性をもっと見たい」という僕の願望と、「特殊な文化を維持するには、僕自身の思想と相容れない、ある種の狂気や人工的な壁が必要なことがある」という僕の認識との矛盾。

⑦最近の「金融ブロックチェーン・アプリケーション(3百万ドルのモンキーなど)」は嫌いなんだけど、「それらが暗号通貨の経済を維持し、クールなDAOのガバナンスという、僕が大好きなものの実験を行うための重要な費用になっている」という事実に対する、私の不本意な感謝の気持ちとの間にある矛盾。

⑧「暗号が金融を越えて成長する」という自分の願望と、「金融(支払い+SoVを含む)」はクリプトアプリの中で最も成功しているカテゴリーで、特に第三世界の住民や人権活動家、一般的に弱い立場の人々の間で広まっている」という私の認識との間の矛盾。

⑨「L1を最大限に単純化したい」という僕の願望と、「エコシステム全体を最大限に単純化したい」という僕の願望の間の矛盾。
(単純なL1は、ユーザーがいずれ採用しなければならないスタックの上位層に、複雑なデータを「輸出」することが多いため)

⑩「みんなの味方であるポジティブサム(両者利益)の調停役でありたい」という僕の願望と、「真の悪に直面した時に悪に対して善の側に強く立ちたい」という僕の願望との矛盾。

 


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