【超訳チャールズ・ホスキンソン(08)】「経済的アイデンティティ」と「経済的価値」

カルダノ情報

2021/02/17 に公開された、「Dave Lee Investing」のデイヴ・リー氏による、チャールズ・ホスキンソン氏のインタビューを翻訳しました。(非常に濃い内容のため、連載記事として翻訳を進めていきます  第7回はこちら

――カルダノはどのようにして第2世代と向き合うのか? なぜ、分散化システムによって、個人が自分のアイデンティティの価値や運用を行う必要があるのか?

いい質問ですね。経済的アイデンティティは、誰かがやらなくては手に入らないものです。これは水と同じようなもので、経済的アイデンティティは、持つことができなければ死んでしまうくらい必要なものです。
アメリカのように先進国で生まれ育った人にはあまりわからないことですが、私たちの場合は、パスポートや運転免許証、ソーシャルセキュリティナンバー(日本でいうマイナンバー)や銀行口座、保険やローンなどが必要であれば、簡単に手に入れることができます。
これらを手に入れる権利を突然奪われてしまったら、「どうしたらいいんだ!」と大騒ぎをすることになるでしょう。どんなに素晴らしいビジネスアイデアがあったとしても、資金集めをすることができません。
私たちの国では「都市で仕事をするために車が欲しい、5-10年ローンでお金を貸してくれたら利子をつけて返すよ」と言えば、お互いの利益が合えば契約をすることができます。
経済的アイデンティティがなくては、こういったこともできなくなるのです。

アフリカでは、農業を機械化することで大きな発展をすることが可能ですが、どこに行っても農業用機械や農薬を購入できるような場所はありません。経済的アイデンティティがないためです。
このような状況はグローバリゼーションによって悪化していると言えます。現在は、カウンターパーティリスクによって、私たちの経済圏でビジネスができないだけではなく、グローバルにビジネスができなくなってしまうからです。
例えば、グローバルなビジネスの場面では、このような会話よく起こります。
A「私がプログラマーとして働きたいです」
B「いいですね! では、資格を見せてください」
A「セネガルの大学に行っていました」
B「うーん、そこっていい大学なのかわからないなぁ。じゃあ履歴書を出してください」
A「地元のAという会社で働いていました」と
B「うーん、そんな会社知らないなあ。この人を雇えばいいかどうかわからない」
といった問題が起きてしまいます。
また、グローバル市場では、給料を払う際にも問題が起きます。
国境を越えた従業員の給料の給料の15~30%に相当する金額が、国際送金で失われてしまうという問題も起きているのです。
これがこの地域の現実です。このような状況でビジネスができるでしょうか?もしお金が得られたとしても、戦争が起きてしまったら?気候変動が起きたら?大災害が起こったら?
彼らには保険すらありません。ちょっとした臨時収入があったとしても、すぐに消費されて残りません。
よいガバナンス、よいシステム、よい機関は、平均値を守ることが役割です。貧しい人を向上させ、裕福層から人々のために一定額を収めてもらいます。これが波の満ち潮のような効果を生み出します。
「経済的なアイデンティティを持てない」という状況は、その人が属するシステムがそれを提供しないことが原因です。
このような方程式の解を私なりに考えた結論は、「経済的アイデンティティは、必ずしも政府が提供する必要がない。マーケットが与えることができる」ということです。

例えば、これまで私たちは、中央政府が私たち自身のアイデンティティを提供してもらっていましたが、なぜ政府がパスポートを与える必要があるのでしょうか?
なぜエキファックス(アメリカの信用情報企業)がクレジットカードの認証を行う必要があるのでしょうか?
私自身が、自分自身のアイデンティティをコントロールできる仕組みを作って、それを有機的につなげ、それを他のシステムの人々への証明手段として使うことができるのではないでしょうか?
あなたが信用形成を行い、それを自分自身で管理することで、これらの問題を全て封じ込めることができるはずです。それこそが経済的アイデンティティであるはずです。

次に、経済的価値の話をしましょう。
なぜ、銀行だけがあなたの経済的価値をコントロールする権利があるのでしょうか。
地域政府に反対意見を述べた瞬間、銀行はボタン一押しするだけで銀行口座が凍結され、あなたは資産へのアクセス手段を失ってしまいます。
アメリカ政府が、誰かを逮捕した際に一番始めに何をするかというと、それがホワイトカラー(知的)犯罪だった場合、まず銀行口座を凍結します。お金持ちだったとしても、その瞬間に自己資産へのアクセス方法が絶たれてしまうのです。それでも、自分の権利を守るために政府と戦わなくてはいけません。
どのような人物であれ、そのようなことが起きます。中国のジャック・マー(アリババの創始者)を考えてみてください。彼は中国で最も裕福で力を持った人物の1人でしたが、共産国家に対して批判的なことをした瞬間、「3ヶ月ほどゴルフにでも行って消えてろ」と言われ、それに従って、そのまま死刑と同じような扱いになってしまいました。
オリガークス(ロシアの新興財閥)のように、プーチンの言いなりになっていれば素晴らしい生活ができますが、プーチンがお気に召さなくなれば、脱税した1500億ドルのムショ入り大富豪となってしまいます。
つまり、経済的アイデンティティは、「持つか持たないか」だけの問題ではなく、その価値を維持するための裏側のルールはどうなっているか、という問題も重視すべきです。

政治的な理由でそれを管理され、奪われるというのは、果たして平等だと言えるでしょうか?
ガバナンスとは、どのように意思決定をするかが全てです。
その点で言えば、企業にいたっては最悪です。例えば、CEOがイーロン・マスクやスティーブ・ジョブズのように素晴らしいヴィジョンを持ったリーダーの元で働ければ素晴らしいことだと思うでしょうが、ほとんどの人は愚か者CEOのために働いています。彼らの多くは、栄光の時代はとうの昔に過ぎ去ってしまったシステムのために働いているのです。HPの従業員やIBMの従業員などは寂しい思いをしているでしょう。私たちはこのようなことを散々経験しており、それが嫌になって企業する人は非常に多いです。

トップダウンではなく、ボトムアップで運営してみてはどうでしょうか?
CEOがない仕組みでは?
組合的な組織ではダメなのでしょうか?
優秀な人や実力のある人がトップになるような仕組みは? 誰かのコネや大株主などといった形ではなく。

カルダノの場合は、資金やアイデンティティ、ガバナンス投票システムなどは全て、全てプロトコルが管理します。
一般的にこうしたシステムの管理には膨大なコストがかかったり、国際間では通用しないものです。また、そのようなシステムは必ず「誰か」——「特定の企業」や「政府」が運営権限を持っています。

私たちは、これら全ての仕事をプロトコルで行おうとしています。ビットコインより、イーサリアムよりも多くのことを、可能な限り最低のコスト、平等なアクセス方法で行おうとしているのです。このようなシステム作りは「新しいエンジン」を生み出すことと同様に、非常に多くの新しいものを作り出さなくてはいけません。
そのために私たちはウロボロスや、PoSの仕組み、より分散化されたシステム、拡張UTXO、プルート、マーロウといった新しいシステムを次々と作り出しました。カタリストを使った全く新しい運営方式も創出しています。
ここまで来て、やっとスターティングポイントなのです。
正しいシステムを作ることができれば、これらは自分から発展していきます。
システムが、正しい革命的なファクターを持ち続ければ、それはビジョンに沿って自分で育っていきます。
どんなに貧しい人でもどのような場所に住んでいたとしても、このシステムにアクセスすることができれば、世界で最も裕福な人と同じ道具を使うことができるのです。
人類史上、このようなバリュープロポジション(価値提案)を与えるシステムは初めてのことです。
——続く

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🎯 Motivations(動機)
私がカルダノのガバナンスに参加する理由は「子どもたちに透明性の高い社会を残すため」です。カルダノのエコシステムが、より自由で公正な社会を実現するための基盤となれるよう、透明性と分散化を重視した視点で投票を行います。ブロックチェーンの本質は、独立した分散型のエコシステムであり、カルダノはこの原則を最も確実に実現したプラットフォームであるべきです。それを実現するシンプルな答えとして、カルダノにおける「小さなガバナンス」を目指します。分散化を徹底し、ガバナンス予算を最小限にとどめることで、市場原理を尊重した自由なエコシステムが実現できます。この精神をもとに、完全に独立した立場から、忖度のない投票を行っていきます。I participate in Cardano governance "to leave a transparent society for our children." I vote with a focus on transparency and decentralization, so that the Cardano ecosystem can serve as the foundation for a freer and more just society. The essence of blockchain is an independent, decentralized ecosystem, and Cardano should be the platform that most reliably embodies this principle. The simple answer to achieving this is "small governance" in Cardano. By thoroughly pursuing decentralization and minimizing governance budgets, we can create a free ecosystem that respects market principles. Based on this spirit, I vote from a completely independent position, without compromise.
📌 Objectives(目標)
透明性の高い社会を実現するため、最小限のガバナンス支出、DRepにおける委任上限の導入、DRep委任期間の創設など、さまざまなガバナンス改善提案を行っています。投票においては、コミュニティとの対話や意見交換をもとに判断を行い、可能な限り論拠を提出しています。判断においては、憲法だけでなくコミュニティとの連携におけるプロセスの適切性を重視し、小さなガバナンスの精神を第一に、長期的な視点から忖度のない判断を行なっていきます。coffeepool.jpでは詳細な解説記事を公開し、わかりやすい情報発信を心がけています。カルダノは壮大な実験です。失敗から学び、改善を重ねることで、人類初の大規模分散型ガバナンスを成功させることができると信じています。To achieve a transparent society, I propose various governance improvements: minimal governance spending, delegation caps for DReps, and term limits for DRep delegations. In voting, I make decisions based on dialogue and exchange with the community, providing rationale whenever possible. I prioritize not only the constitution but also the appropriateness of processes in community collaboration, adhering to the spirit of small governance and making independent judgments from a long-term perspective. I provide accessible information through detailed articles on coffeepool.jp. Cardano is a grand experiment. By learning from failures and continuous improvement, I believe we can succeed in humanity's first large-scale decentralized governance.
🎓 Qualifications(資格・経歴)
カルダノSPOであり、フリーランスの編集者/ライターです。大手出版社で書籍・雑誌・ウェブメディアの編集者として勤務した後、2018年からADAホルダーとなり、2021年からステークプール「CoffeePool」をスタート。Webサイト「coffeepool.jp」では、プロの編集者目線から、初心者向けにカルダノのさまざまな情報を提供。また、CIP1694開始時には、暫定憲法委員会の一人として憲法判断を執行。SPO、編集者、元憲法委員として、これまでカルダノのネットワーク、コミュニティ、ガバナンスなど多方面で貢献しています。I am a Cardano SPO and freelance editor/writer. After working as an editor for books, magazines, and web media at a major publishing company, I became an ADA holder in 2018 and started the stake pool "CoffeePool" in 2021. On my website "coffeepool.jp," I provide various information about Cardano for beginners from a professional editor's perspective. When CIP-1694 began, I served as one of the interim Constitutional Committee members, executing constitutional judgments. As an SPO, editor, and former Constitutional Committee member, I have contributed to Cardano across multiple areas: network, community, and governance.


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